2023年4月6日木曜日

「華麗なスウィートピー」パーネル・ウィテカー④「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

世界四階級王者。世界ライト級統一戦&防衛戦。ホセ・ルイス・ラミレス戦(再戦)、フレディ・ペンドルトン戦、アズマー・ネルソン戦を紹介します。

パーネル・ウィテカー(アメリカ)

身長168cm:サウスポー

パーネル・ウィテカー 12R 判定 ホセ・ルイス・ラミレス

(WBC・IBF世界ライト級タイトル戦、1989年)

「華麗なスウィートピー」パーネル・ウィテカー④「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:ウィテカーがタイトル獲得&防衛。ラミレス(メキシコ)との再戦。初戦は受け身な試合ぶりがたたってウィテカーの判定負け。再戦はどんな内容となるか? ラミレスはウィテカー相手にWBC王座を防衛した次の試合でWBA王者フリオ・セサール・チャベス(メキシコ)と世界ライト級王座統一戦を行い、負傷判定負け、王座陥落。チャベスがJ・ウェルター級に進出してWBC王座は空位に(WBA王座も空位になり、エドウィン・ロサリオが獲得)。IBF王者ウィテカーがIBF王座の防衛戦と同時に空位のWBC王座の決定戦に出場する、という形式。ウィテカーの地元バージニア州ノーフォークでの一戦。ウィテカーのセコンドはおなじみルゥ・デュバ。ウィテカーの応援として会場にはイベンダー・ホリフィールド、メルドリック・テーラーら。サウスポー同士の試合。共に右ジャブ、左ストレート、ディフェンス。ボディ打ちが巧いウィテカー。得意の左ボディアッパー、ワンツーからの右ボディ打ち。前に出るラミレスだが攻撃をディフェンスされ、ジャブでカウンターされてしまう。判定は3-0。ウィテカーがジャブ、ボディ打ちで雪辱。連打の回転も速かった。ラミレスはよく頑張ったがそこまで。タフだが、相手が打ち合ってくれないと良い試合にならないところがある選手だった。)


パーネル・ウィテカー 12R 判定 フレディ・ペンドルトン

(WBC・IBF世界ライト級タイトル戦、1990年)

「華麗なスウィートピー」パーネル・ウィテカー④「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:ウィテカーがタイトル防衛。統一王者となったウィテカーが実力者相手に防衛戦(この階級は実力者ばかり。王座が統一されるとそれだけタイトルマッチの数が減るため、挑戦者もトップクラスになっていく)。ペンドルトンは元々は勝ったり負けたりだったが、次第に実力を付けていった選手。ジミー・ポールに敗北後、ロジャー・メイウェザーをKOしたり、全米ライト級王座を獲得したり。ついに初の世界挑戦。アトランチックシティで行われた注目のテクニック対決。ジャブの打ち合い。サウスポーのウィテカーがストレートを狙う。ペンドルトンはパワーを込めた右ストレートと左フック。時折、ペンドルトンの右ストレートがヒットするが、ウィテカーが左でストレート、ボディ打ち。最終ラウンド、ペンドルトンは攻めるが逆に連打をもらう。判定は3-0。ウィテカーはテクニシャンのイメージが強いが、本来はパワーのある選手。左ストレートとボディ打ちにスピードとパワーがあった。残念だったペンドルトン。その後連勝し、1993年に決定戦でIBF世界ライト級王座獲得。)


パーネル・ウィテカー 12R 判定 アズマー・ネルソン

(WBC・IBF世界ライト級タイトル戦、1990年)

「華麗なスウィートピー」パーネル・ウィテカー④「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:ウィテカーがタイトル防衛。統一王者ウィテカー(26歳)の防衛戦。挑戦者はガーナの強打者ネルソン(31歳)。サルバドル・サンチェス(メキシコ)の「最後の相手」として有名。サンチェスにはKOされてしまったが(1982年)、その後は負け無し。WBC世界フェザー、J・ライト級王座を獲得し、二階級制覇している。階級が下のネルソンを相手にウィテカーがどんな試合を見せるか? ラスベガス「シーザース・パレス」での一戦。シャープでパワーのある右ストレート、左右フックで前進するネルソン。ウィテカーは前に出てくるネルソンに距離を取りながらジャブ、左ストレートカウンター。ジャブが少ないネルソン。精力的に攻めるが、ディフェンスされてしまう。一方のウィテカーも得意のボディ打ち連打を見せるが、受け身の姿勢で相手を倒すような攻めをしない。時折右を当てるネルソン。相手の足をつかむ反則をするウィテカー。判定は僅差の3-0。微妙な試合。「統一世界ライト級王者」にしては終始受け身でイマイチな試合ぶりだったウィテカー。ジャブの巧さは相変わらずではあったが。ネルソンはもっとジャブを出すべきだった。その後もネルソンはジェフ・フェネックらをKOするなどJ・ライト級で強さを発揮し続けたが、三階級制覇することはなかった。) 

ファーレン・コミュ戦、ダニー・アベリー戦、ニック・パーカー戦ほか

テディ・ハットフィールド戦、ロジャー・メイウェザー戦、ミゲル・サンタナ戦

ホセ・ルイス・ラミレス戦(初戦)、グレグ・ホーゲン戦、ルイ・ロメリ戦

ファン・ナサリオ戦、アンソニー・ジョーンズ戦、ポリ・ディアス戦ほか

ホルヘ・パエス戦、ハロルド・ブレージャー戦、ラファエル・ピネダ戦ほか

ベニー・バエズ戦、ジェームス・マクガート戦(初戦)、フリオ・セサール・チャベス戦

サントス・カルドナ戦、ジェームス・マクガート戦(再戦)、フリオ・セサール・バスケス戦

ゲーリー・ジェイコブス戦、ジェイク・ロドリゲス戦、ウィルフレド・リベラ戦(初戦)

ウィルフレド・リベラ戦(再戦)、ディオベリス・ウルタド戦、アンドレイ・ペストリャエフ戦ほか 

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