2023年4月4日火曜日

「華麗なスウィートピー」パーネル・ウィテカー②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

世界四階級王者。北米・全米ライト級王座戦。テディ・ハットフィールド戦、ロジャー・メイウェザー戦、ミゲル・サンタナ戦を紹介します。

パーネル・ウィテカー(アメリカ)

身長168cm:サウスポー

パーネル・ウィテカー 3R TKO テディ・ハットフィールド

(ライト級戦、1985年)

「華麗なスウィートピー」パーネル・ウィテカー②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

3R:左ストレート、右フック、右フックで3度、ハットフィールドがダウン

(感想:アトランタで行われたウィテカーのデビュー六戦目。ハットフィールドは17勝(7KO)11敗1分の白人。リビングストン・ブランブル、タイロン・トライスらにKOされるなどこのところ連敗中。上体をやけに忙しく動かしながらジャブを出し、思い切った右ストレート、粗い左フックのハットフィールド。ウィテカーはジャブ、左カウンター、右フック。正確なジャブを打つウィテカーだが、2Rにハプニング。ローブローで倒れたのをダウン扱いされてしまう(ラウンド終了後、セコンドのルゥ・デュバがレフェリーに抗議)。3R、左ストレートカウンターでハットフィールドがダウン。右フックで二度目。最後は左ストレートからの右フックでスリーノックダウン、KO。ハプニングはあったが、ウィテカーが快勝。ハットフィールドはよく動いていた。ディフェンスのためだと思われるが、正確に打たれていた。)


パーネル・ウィテカー 12R 判定 ロジャー・メイウェザー

(北米ライト級王座決定戦、1987年)

「華麗なスウィートピー」パーネル・ウィテカー②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

1R:左フックでメイウェザーがダウン

9R:右ストレートでウィテカーがダウン

(感想:ウィテカーがタイトル獲得。連勝を続けるウィテカー。元WBA世界J・ライト級王者アルフレド・ライネ(パナマ)を判定で下し、その次の試合でメイウェザーと決定戦。メイウェザー(アメリカ)もまた元WBA世界J・ライト級王者。かつては全勝の王者だったが、ロッキー・ロックリッジに1RでKOされて王座を失ってからはWBC王者フリオ・セサール・チャベス、フレディ・ペンドルトンにKO負けするなど打たれ弱さが災い。ただ、直前の試合でサミー・フエンテス(後の世界王者)を下してWBC米大陸王座(ライト級)を獲得している。ウィテカーの地元バージニア州ノーフォークで行われた一戦(リングサイドではイベンダー・ホリフィールドが観戦)。1R、足のスタンスを広く取るメイウェザー。長いジャブ、右ストレート(その攻撃を例えてメイウェザーは「ブラックマンバ(黒い毒ヘビ)」と呼ばれる)。ウィテカーはヘッドスリップ、ブロックでディフェンスしながらジャブ、ワンツー。ラウンド終了間際、右フック&左フックでメイウェザーがダウン。立ったがダメージ深く、コーナーを間違える。2Rにハプニング。クリンチをほどこうとしたレフェリーにウィテカーの左フックがヒット(1Rにメイウェザーはこのパンチで倒れたが、レフェリーは倒れなかった)。その後、ジャブの打ち合いでウィテカー優勢。接近戦ではボディの打ち合い。当初は互角だったが、パワーで接近戦でもウィテカー優勢。9Rにもハプニング。トランクスのズレを直そうとしたメイウェザーにウィテカーが実に踏み込みの速いジャブ。そして、メイウェザー必殺の右ストレートがヒット。足に来たウィテカーが追撃の右ストレートでダウン。その後はウィテカー。11Rには強烈な左ストレートでKO勝ち寸前に。判定は3-0。ジャブの打ち合い、接近戦。世界戦のようなハイレベルな好試合だった。この試合を会場で観たファンは大満足だったのでは? 敗れたメイウェザー。後、レネ・アルレドンドをKOしてWBC世界J・ウェルター級王座獲得、二階級制覇。)


パーネル・ウィテカー 6R TKO ミゲル・サンタナ

(北米・全米ライト級タイトル戦、1987年)

「華麗なスウィートピー」パーネル・ウィテカー②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

2R:左ストレートで2度、サンタナがダウン

(感想:ウィテカーがタイトル獲得&防衛。北米王者のウィテカーが空位の全米王座を狙う。サンタナはプエルトリカン。デビュー以来、連戦連勝でプエルトリコ王座(ライト級)を獲得・防衛してきたが、全米ライト級王座決定戦でテレンス・アリに敗北、初黒星。ウィテカー戦は同王座への二度目のチャレンジとなる。バージニア州ノーフォークで行われた一戦。足を使って軽快な動きを見せるサンタナ。ジャブ、右ストレート、左フックで攻めの姿勢。ウィテカーは相手が攻めてくるためディフェンスしながらジャブで迎え撃つ形に。右ストレートを狙うサンタナだが、1Rからウィテカーが左ストレート、得意の左ボディアッパーをヒットさせる。2R、左ストレートでサンタナがダウン。ウィテカーの強打が連続ヒットしてKO寸前に。その後も攻めるサンタナ(勇敢)。しかし、ウィテカーがディフェンス&隙を突く攻撃で優勢。5R、ウィテカーが左ボディ、左ストレート、右ボディ。6R、サンタナが打たれ続けたところで試合ストップ。ウィテカーがキレのあるパンチで快勝。北米・全米王者になり、残すは世界王座のみ、という状況に。サンタナは悪くはないが(ウィテカーと比べると)「普通の選手」。攻撃するときに隙があった。その後のサンタナ。再起戦でまたしてもテレンス・アリに敗北。その再起戦でグレグ・ホーゲンのIBF世界ライト級王座に挑戦したが、勝てず。以後、敗北を重ねるようになっていった。)

ファーレン・コミュ戦、ダニー・アベリー戦、ニック・パーカー戦ほか

ホセ・ルイス・ラミレス戦(初戦)、グレグ・ホーゲン戦、ルイ・ロメリ戦

ホセ・ルイス・ラミレス戦(再戦)、フレディ・ペンドルトン戦、アズマー・ネルソン戦

ファン・ナサリオ戦、アンソニー・ジョーンズ戦、ポリ・ディアス戦ほか

ホルヘ・パエス戦、ハロルド・ブレージャー戦、ラファエル・ピネダ戦ほか

ベニー・バエズ戦、ジェームス・マクガート戦(初戦)、フリオ・セサール・チャベス戦

サントス・カルドナ戦、ジェームス・マクガート戦(再戦)、フリオ・セサール・バスケス戦

ゲーリー・ジェイコブス戦、ジェイク・ロドリゲス戦、ウィルフレド・リベラ戦(初戦)

ウィルフレド・リベラ戦(再戦)、ディオベリス・ウルタド戦、アンドレイ・ペストリャエフ戦ほか 

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