2023年4月5日水曜日

「華麗なスウィートピー」パーネル・ウィテカー③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

世界四階級王者。ライト級で世界挑戦。ホセ・ルイス・ラミレス戦(初戦)、グレグ・ホーゲン戦、ルイ・ロメリ戦を紹介します。

パーネル・ウィテカー(アメリカ)

身長168cm:サウスポー

ホセ・ルイス・ラミレス 12R 判定 パーネル・ウィテカー

(WBC世界ライト級タイトル戦、1988年)

「華麗なスウィートピー」パーネル・ウィテカー③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:ラミレスがタイトル防衛。全勝のウィテカー。北米王座、全米王座(いずれもライト級)を獲得し、ついに世界挑戦。ラミレスはタフなメキシカン。エドウィン・ロサリオとの再戦を制し、WBC世界ライト級タイトルを獲得したが、初防衛戦で人気者ヘクター・カマチョに敗れ、王座陥落。その後、テレンス・アリと王座決定戦を行い、王座奪回。これが二度目の防衛戦となる。フランス・パリで行われたサウスポー同士の一戦。ラミレスがジャブで前に出て、ウィテカーが下がりながらジャブを使う。挑戦者にしては「攻める姿勢」が欠けているように見えるウィテカー。受け身の姿勢のまま12R終了。判定は2-1。ウィテカーが初黒星。勝ったと思ったウィテカーは落ち込んだ様子。プロボクシングでは世界王者の方が「格上」と見なされるため、挑戦者は王者を圧倒する攻めを見せなければならない。)


パーネル・ウィテカー 12R 判定 グレグ・ホーゲン

(IBF世界ライト級タイトル戦、1989年)

「華麗なスウィートピー」パーネル・ウィテカー③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

6R:左ストレートカウンターでホーゲンがダウン

(感想:ウィテカーがタイトル獲得。再起戦に勝利したウィテカー。これまで16勝(10KO)1敗。IBF1位としてバージニア州ハンプトンで二度目の世界挑戦(リングサイドではシュガー・レイ・レナードが観戦)。王者ホーゲンはしぶといタフ男で23勝(11KO)1敗1分。強打者ジミー・ポールからIBF王座を奪ったり、ビニー・パジェンサとライバル争いをしたり。足でリズムを取りながら右を当てようとするホーゲン。ウィテカーはジャブが実に正確で、左ストレート、ボディ打ちも入れていく。接近戦はあまり巧くないホーゲン(ガチャガチャした打ち方)。正確なパンチ、コンビネーション、ディフェンスでウィテカー優勢。6R、左ストレートがカウンターで決まってホーゲンがダウン。その後もウィテカーが正確なジャブ。ホーゲンは時折右ストレートを当てるが単発に終わり、試合の主導権を握れるような攻めができない。12R終了。判定は3-0。ウィテカーがジャブで先手を取って勝利。20歳でプロデビューした「天才」が25歳で世界王者に(少し時間がかかった)。ホーゲンはタフだったが器用さに欠け、そもそも一発で相手を倒すようなパワーはない。ディフェンスが巧いウィテカーの敵ではなかった。しかしながら、その後もホーゲンはヘクター・カマチョに初黒星を付けてWBO世界J・ウェルター級王座を獲得するなどねちっこいファイトを展開し続け、存在感を示した。) 


パーネル・ウィテカー 3R TKO ルイ・ロメリ

(IBF世界ライト級タイトル戦、1989年)

「華麗なスウィートピー」パーネル・ウィテカー③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

3R:左フックカウンターでロメリがダウン

(感想:ウィテカーが初防衛。ウィテカーが地元バージニア州ノーフォークで初防衛戦。挑戦者ロメリはメキシカンでこれまで全勝。イリノイ州ライト級タイトルを獲得している。左ジャブと振りの大きい右フックを使うロメリ。ウィテカーはその右フックをかわし、正確にジャブを当て、得意の右フックをボディーに飛ばす。3R、ロメリの攻めに合わせてウィテカーが強烈な左フック。ダウンから立ち上がったロメリにラッシュをかけ、レフェリーストップ。ウィテカーがパワーで快勝。ウィテカーには「判定で勝つ選手」のイメージがあるが、それはプロ入り後に拳を痛めたため。本来はパンチもあるタフな選手。一方、惨敗だったロメリ。ウィテカーとはパンチのキレ・正確さなどで実力差があった。その後、ロメリはIBO王座(J・ウェルター級)を狙ったが勝てず。ローカルな選手としてキャリアを終えた。)

ファーレン・コミュ戦、ダニー・アベリー戦、ニック・パーカー戦ほか

テディ・ハットフィールド戦、ロジャー・メイウェザー戦、ミゲル・サンタナ戦

ホセ・ルイス・ラミレス戦(再戦)、フレディ・ペンドルトン戦、アズマー・ネルソン戦

ファン・ナサリオ戦、アンソニー・ジョーンズ戦、ポリ・ディアス戦ほか

ホルヘ・パエス戦、ハロルド・ブレージャー戦、ラファエル・ピネダ戦ほか

ベニー・バエズ戦、ジェームス・マクガート戦(初戦)、フリオ・セサール・チャベス戦

サントス・カルドナ戦、ジェームス・マクガート戦(再戦)、フリオ・セサール・バスケス戦

ゲーリー・ジェイコブス戦、ジェイク・ロドリゲス戦、ウィルフレド・リベラ戦(初戦)

ウィルフレド・リベラ戦(再戦)、ディオベリス・ウルタド戦、アンドレイ・ペストリャエフ戦ほか 

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