2023年4月20日木曜日

「華麗なスウィートピー」パーネル・ウィテカー⑦「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

世界四階級王者。三階級制覇&大物対決。ベニー・バエズ戦、ジェームス・マクガート戦(初戦)、フリオ・セサール・チャベス戦を紹介します。「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

パーネル・ウィテカー(アメリカ)

身長168cm:サウスポー

パーネル・ウィテカー 1R KO ベニー・バエズ

(J・ウェルター級戦、1992年)

「華麗なスウィートピー」パーネル・ウィテカー⑦「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

1R:左フックでバエズがダウン

(感想:ラファエル・ピネダからIBF世界J・ウェルター級王座を奪ったウィテカーがノンタイトル戦に出場(TV解説席にはイベンダー・ホリフィールド)。バエズ(アメリカ)は中堅どころ。デビュー以来、戦績が良かったが、元IBF世界J・フェザー級王者ファブリス・ベニシュ(フランス)にTKO負け。その後、二連敗してこのウィテカー戦。距離を取りながらジャブを出すバエズ。ウィテカーが右ジャブからの左フック。バエズがダウン、KO。わずか37秒で終了。ウィテカーはやっぱりパンチがある。これが最後の試合となったバエズ。ジャブしか出せなかった。この後、ウィテカーはIBF王座を返上。結局、J・ウェルター級王座は一度も防衛戦を行わなかった。)


パーネル・ウィテカー 12R 判定 ジェームス・マクガート

(WBC世界ウェルター級タイトル戦、1993年)

「華麗なスウィートピー」パーネル・ウィテカー⑦「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:ウィテカーが三階級制覇。「スウィートピー」ウィテカー。サウスポースタイルで世界ライト級王座を統一し、強打者ラファエル・ピネダを下して二階級制覇。個性的でトリッキーな動きで目立っている選手だが、鋭いジャブ、一撃で相手をKOできるほどの左ストレート、突き上げるような左ボディアッパーを持つ実力派。三冠王を目指して実力派王者に挑戦。王者マクガート(アメリカ)は二冠王。ウィテカー同様、IBF世界J・ウェルター級王座を獲得したことがあり、WBC世界ウェルター級王座はあのサイモン・ブラウンから奪ったもの。これが三度目の防衛戦となる。ニューヨーク「マジソン・スクエア・ガーデン」で行われた注目の技巧派対決。しかしながら、試合内容はイマイチ。マクガートが手数が少な目で押される展開。パンチの正確さとディフェンスを見せるウィテカー。判定は3-0。ウィテカーのパンチはそんなに強かったのだろうか? なかなか前に出れないマクガートに物足りなさを感じた。ジャブをもっと多く出していれば逆の判定になっていたかも。マクガートは肩を痛めることが多かったということだが、それは言い訳にはならない。ただ、ベストコンディションだったらどんな試合になっていただろう?)


パーネル・ウィテカー 12R 引分 フリオ・セサール・チャベス

(WBC世界ウェルター級タイトル戦、1994年)

「華麗なスウィートピー」パーネル・ウィテカー⑦「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:ウィテカーがタイトル防衛。これまで32勝(15KO)1敗のウィテカー(29歳)。初防衛戦の相手は大物。挑戦者は「メヒコの誇り」チャベス(31歳)。デビュー以来、負け無しで87戦全勝(75KO)という驚異的なレコード。以前から対戦が期待されていた両者。ウェルター級でついに実現。共に三階級制覇王者。チャベスは勝てば四階級制覇。サンアントニオ「アラモドーム」での一戦。レフェリーも大物ジョー・コルテス。ダッキングしながら前進するチャベス。右ストレート、左フック、ボディ打ち。ウィテカーは右ジャブ、左ストレート、連打で応戦。ジャブが少ないチャベス。ボディ打ちは効果的だが、強打が空転するシーンが目立つ。ウィテカーのジャブカウンターが正確にヒット。4R、ウィテカーがレフェリーの手を払いのけて注意される。6R、ウィテカーがローブロー。接近戦では互いに得意のボディ打ち。8R、ウィテカーが左フック、左ボディ打ちで優勢。終盤はチャベスに疲れ。12R終了。両者とも両手を上げて自身の勝利をアピール。判定は引き分け。「そんなバカな」といった表情のウィテカー。個人的には、受け身だったがウィテカーがカウンターで勝利したと見る。しかし、チャベスは終始攻める姿勢で強いパンチを当てようとしていた(ジャブをもっと出していれば勝っていたかもしれない)。判定はジャッジに任せたいと思う。チャベスはこの後、フランキー・ランドール、オスカー・デラ・ホーヤらに敗北して第一線を退く形となり、ウィテカーとの再戦はなかった。)

ファーレン・コミュ戦、ダニー・アベリー戦、ニック・パーカー戦ほか

テディ・ハットフィールド戦、ロジャー・メイウェザー戦、ミゲル・サンタナ戦

ホセ・ルイス・ラミレス戦(初戦)、グレグ・ホーゲン戦、ルイ・ロメリ戦

ホセ・ルイス・ラミレス戦(再戦)、フレディ・ペンドルトン戦、アズマー・ネルソン戦

ファン・ナサリオ戦、アンソニー・ジョーンズ戦、ポリ・ディアス戦ほか

ホルヘ・パエス戦、ハロルド・ブレージャー戦、ラファエル・ピネダ戦ほか

サントス・カルドナ戦、ジェームス・マクガート戦(再戦)、フリオ・セサール・バスケス戦

ゲーリー・ジェイコブス戦、ジェイク・ロドリゲス戦、ウィルフレド・リベラ戦(初戦)

ウィルフレド・リベラ戦(再戦)、ディオベリス・ウルタド戦、アンドレイ・ペストリャエフ戦ほか 

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