世界J・フライ級王者。IBF王座防衛戦、トーマス・リベラ戦、トーマス・コルドバ戦、マウリシオ・パストラナ戦を紹介します。
マイケル・カルバハル(アメリカ)
身長166cm:オーソドックス(右構え)
①マイケル・カルバハル 5R KO トーマス・リベラ
(IBF世界J・フライ級タイトル戦、1996年)
(ダウンシーン)
4R:右フックで2度、リベラがダウン
5R:ワンツーでリベラがダウン
(感想:カルバハルがタイトル防衛。奪回した王座の二度目の防衛戦。相手はメキシコのリベラ。IBF12位で、13勝(8KO)1敗2分。アレックス・サンチェスとWBO世界ストロー級王座を争って判定負け。直前の試合では判定でWBC米大陸王座(ストロー級)を獲得している。戦績では42勝(27KO)2敗のカルバハルに大きく見劣りするが、実力はどうか? 小柄なリベラ。ジャブ、右ストレート、接近してフック。カルバハルもジャブ。互いにディフェンスするが、2R、カルバハルの右ストレートがマトモにヒット。積極的で勇敢なリベラだが、4Rに右フックで二度倒される(二度目の右フックはオープンブロー気味)。5R、強打を連続して浴びるリベラ。ワンツーでダウン。ヒザを着いたままカウントアウト。カルバハルが強打で圧勝。リベラはよく攻めたが、体格差があった。)
②マイケル・カルバハル 3R TKO トーマス・コルドバ
(フライ級戦、1996年)
(ダウンシーン)
1R:左フックでコルドバがダウン
2R:右ストレートでコルドバがダウン
3R:ワンツーで2度、コルドバがダウン
(感想:世界王者カルバハルのノンタイトル戦。コルドバはメキシカン。これまで14勝(9KO)4敗。NABOのフライ級王座を獲得したことがあり、直前の試合では元IBF世界フライ級王者ロドルフォ・ブランコに判定勝ちしている。1R、ガードを上げてジャブ、踏み込んで左フックを振るうコルドバ。パンチの振りが大きいコルドバにカルバハルが打ち合いを仕掛け、左フックでコルドバがダウン。共に力強いがディフェンスに差がある印象。2R、左フックからの右ストレートでコルドバがダウン。3R、速いワンツーでコルドバが二度ダウン。立ったが、試合ストップ。しかし、コルドバはストップ後もパンチを出して攻めようとするボクサーらしい闘争本能を見せた。カルバハルが正確なパンチで勝利。コルドバは攻めるとき、特に右ストレートを打った後のバランスが良くなかった。その後は特に活躍することもなく、最後の試合はダニー・ロメロにKO負けだった。)
③マウリシオ・パストラナ 12R 判定 マイケル・カルバハル
(IBF世界J・フライ級タイトル戦、1997年)
(感想:パストラナがタイトル獲得。王者カルバハルはこれまで44勝(29KO)2敗。パストラナは15戦全勝(13KO)でIBF1位。「コロンビアのボクサー」といえばスリムなボクサータイプがイメージされるが、パストラナは小柄でちょこちょこ手数を出すタイプで、スタイリッシュな戦い方をする選手ではない。カルバハルがジャブ、右ストレート、接近して左ボディフック。パストラナは足で距離を取ってディフェンスしながらジャブ、連打(右ストレートからの左ジャブ、ほか)。3R、右フックを食ったカルバハルが足がもつれて後退。その後も連打するパストラナ。カルバハルは一発一発にパワーを込めるため、手数で劣勢。判定は2-1。パストラナの手数が評価されたか。番狂わせではあるが、カルバハルはいまいち気合いが入っていなかったように見えた。手数が少なくなってしまうカルバハルの特徴をうまく利用したパストラナの作戦勝ちといったところ。)
マルコス・パチェコ戦、ホセ・ルイス・ベラルデ戦、ホルヘ・ローマン戦
ロビンソン・クエスタ戦、ウンベルト・ゴンザレス戦(初戦)、金光善戦
ドミンゴ・ソーサ戦、ウンベルト・ゴンザレス戦(再戦)、アブネル・バラハス戦
ホスエ・カマチョ戦、ウンベルト・ゴンザレス戦(三戦目)、フランシスコ・カラスコ戦
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