2023年1月26日木曜日

「小さな石の拳」マイケル・カルバハル④「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

世界J・フライ級王者。タフな相手に苦戦。マルコス・パチェコ戦、ホセ・ルイス・ベラルデ戦、ホルヘ・ローマン戦を紹介します。

マイケル・カルバハル(アメリカ)

身長166cm:オーソドックス(右構え)

マイケル・カルバハル 12R 判定 マルコス・パチェコ

(IBF世界J・フライ級タイトル戦、1992年)

「小さな石の拳」マイケル・カルバハル④「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:カルバハルがタイトル防衛。カルバハルの五度目の防衛戦。IBF7位の挑戦者パチェコはメキシカン。メルチョル・コブ・カストロに判定負けしているが、戦績はまずまず。カルバハルの地元フェニックスでの試合。リングサイドでは両親が観戦。サウスポーのパチェコ。足で距離を取りながら右ジャブ。ディフェンシブな試合ぶり。カルバハルはジャブを使って右ストレート、左フックを振るうが、相手が守りに入っているため、大きなパンチを決められない。6R、パチェコが連打でラッシュし、右フックをヒットさせる。その後は互いに警戒。手数は出すが、噛み合わないまま12R終了。判定は3-0。強打者カルバハルもパンチが当たらなければ魅力半減といったところ。しかしながら、パンチのキレは悪くはなかった。後、パチェコは北米王座(J・フライ級)を獲得したが、負けの方が圧倒的に多いキャリア後半となった。慎重姿勢な試合スタイルが原因だと思われる。)


マイケル・カルバハル 10R 判定 ホセ・ルイス・ベラルデ 

(J・フライ級戦、1992年)

「小さな石の拳」マイケル・カルバハル④「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:パチェコに勝利して防衛に成功したカルバハルだが、その後、三連続でノンタイトル戦(なぜだろう?)。ベラルデはメキシカン。これまで19勝(11KO)7敗1分。デビュー以来、連戦連勝だったが、このところは勝ったり負けたり。共にジャブ、右ストレート、左フック。パワーはカルバハル。右ストレートには伸びもある。接近戦では互いにボディ打ち。時折フックをヒットさせるベラルデだが、ワンツーからの左フックといったコンビネーションでポイント上はカルバハルが優勢。判定は3-0。このところ強打が湿りがちのカルバハル。またしても倒せず。ただ、パンチのキレはあった。ベラルデは相手が世界王者ということでタフで手数も多い試合ぶりだったが、パワーで及ばず。その後、敗北が多いキャリアとなり、王座を獲得することはなかった。)


マイケル・カルバハル 10R 判定 ホルヘ・ローマン 

(J・フライ級戦、1992年)

「小さな石の拳」マイケル・カルバハル④「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:カルバハルのノンタイトル戦。ローマンはメキシコの中堅どころ。これまで16勝(9KO)5敗1分。ヘスス・チョン(後のWBO王者(J・フライ級)で、カルバハルに判定負けしたことがある)の北米J・フライ級王座に挑戦したことがあるが、敗北している。フェニックスでの試合。リズミカルにフットワークを使いながらジャブを出すローマン。カルバハルはジャブで距離を詰め、右ストレート、左フック。接近戦では互いにフック連打。ディフェンスとパンチの正確さでカルバハル、といったところ。ローマンが打たれても打ち返すタフさを見せ、10R終了。判定は3-0。またしても判定に終わったカルバハル。その次の試合(ノンタイトル戦)はTKO勝ち。そしてロビンソン・クエスタ(パナマ)との防衛戦。なかなかタフだったローマンは気合いが入っていた。しかしその後、フリオ・セサール・ボルボアのIBF世界J・バンタム級王座への挑戦は敗北。世界は獲得できなかった。) 

ウィル・グリッグスビー戦、シルビアーノ・ペレス戦、ホセ・エレラ戦

ホセ・マヌエル・ディアス戦、ムアンチャイ・キティカセム戦、レオン・サラサール戦

マカリオ・サントス戦、ハビエル・バルゲス戦、ヘスス・チョン戦

ロビンソン・クエスタ戦、ウンベルト・ゴンザレス戦(初戦)、金光善戦

マイケル・カルバハル⑥

ドミンゴ・ソーサ戦、ウンベルト・ゴンザレス戦(再戦)、アブネル・バラハス戦

マイケル・カルバハル⑦

ホスエ・カマチョ戦、ウンベルト・ゴンザレス戦(三戦目)、フランシスコ・カラスコ戦

メルチョル・コブ・カストロ戦、マヌエル・サラビア戦、フリオ・コロネル戦

トーマス・リベラ戦、トーマス・コルドバ戦、マウリシオ・パストラナ戦

スコッティ・オルソン戦、ジェイク・マトララ戦、ホルヘ・アルセ戦

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