世界Ｊ・フライ級王者。世界挑戦、メルチョル・コブ・カストロ戦、マヌエル・サラビア戦、フリオ・コロネル戦を紹介します。「世界チャンピオン列伝：ボクシングブログ」
マイケル・カルバハル（アメリカ）
身長166cm：オーソドックス（右構え）
①マイケル・カルバハル 12R 判定 メルチョル・コブ・カストロ
（IBF世界Ｊ・フライ級王座決定戦、1996年）
（感想：カルバハルがタイトル奪回。ウンベルト・ゴンザレスとの三度目の対戦で判定負けして以来、ノンタイトル戦が続いたカルバハル。これまで39勝（25KO）2敗。IBF２位として１位のカストロと決定戦。メキシカンのカストロは小柄なサウスポーで45勝（19KO）4敗4分。WBC王座を獲得したが、ゴンザレスに奪われた。今度はIBF王座を狙う。ラスベガスの「MGM Grand」での一戦。左右フックで攻めるカストロ。一発一発にパワーを込めるタイプのカルバハルは速いジャブからの右ストレートと左フック。互いにディフェンスができるためダウンシーンなどの大きな見せ場がないまま12R終了。３－０。ジャブが評価されたか。カストロはタフでディフェンスができるにもかかわらず、フットワークとジャブで相手の様子をうかがう慎重なスタイル。ローランド・パスクワを攻めまくってWBC王者になった時のようにもっと積極的に打っていって欲しかったところ。後、WBO王座を獲得したが初防衛に失敗し、王者としては短命に終わった。）
②マイケル・カルバハル 1R KO マヌエル・サラビア
（Ｊ・フライ級戦、1996年）
（ダウンシーン）
1R：右ストレートでサラビアがダウン
（感想：世界王者カルバハルのノンタイトル戦（カルバハルはよくノンタイトル戦を行う選手だった。精力的だったのか、マッチメイクの問題によるものなのかは知らないが）。サラビアはメキシカン。これまで9勝（7KO）2敗2分の中堅どころ。フットワーク＆ジャブ連打のサラビア。カルバハルは右を当てようとする。左フックを振るうなど、左のテクニックを見せるサラビアだが、右ストレートでダウン。立てず、KO。カルバハルがワンパンチKO。経験・パワーに差があった。あっけなく敗れてしまったサラビア。その後もリングに上がり続けWBAの地域王座などに挑戦したが王座を獲得することもなく、敗北が多いキャリアとなった。）
③マイケル・カルバハル 8R TKO フリオ・インディオ・コロネル
（IBF世界Ｊ・フライ級タイトル戦、1996年）
（ダウンシーン）
1R：左フックでコロネルがダウン
2R：ワンツーでコロネルがダウン
6R：左フックでコロネルがダウン
8R：ワンツーでコロネルがダウン
（感想：カルバハルがタイトル防衛。奪回した王座の初防衛戦。相手はコロンビアのコロネル。これまで16勝（13KO）9敗1分1ND。国内王座を獲得し、このところ連勝中であるが、敗北が目立つ。足でリズムを取りながらジャブ、ワンツー、接近してフックを振るうコロネル。積極的ではあるが、パンチの振りが大きいため隙を突かれ、1Rに左フックでダウン。カルバハルがディフェンスしながら右ストレート、フックで相手の隙を突く。2R、6Rにもコロネルがダウン。8R、速いワンツーでコロネルがダウン。ダウンと同時にレフェリーは試合を止めた。カルバハルが正確なパンチで勝利。左ボディ打ちも相変わらずパワフルだった。コロネルは手数が多く、精力的だったが隙が大きい打ち方だった。後、IBA王座（バンタム級）を獲得。しかし、メジャー団体の王座は獲得できなかった。）
マルコス・パチェコ戦、ホセ・ルイス・ベラルデ戦、ホルヘ・ローマン戦
ロビンソン・クエスタ戦、ウンベルト・ゴンザレス戦（初戦）、金光善戦
ドミンゴ・ソーサ戦、ウンベルト・ゴンザレス戦（再戦）、アブネル・バラハス戦
ホスエ・カマチョ戦、ウンベルト・ゴンザレス戦（三戦目）、フランシスコ・カラスコ戦
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