世界J・フライ級王者。IBF王座防衛戦。マカリオ・サントス戦、ハビエル・バルゲス戦、ヘスス・チョン戦を紹介します。
マイケル・カルバハル(アメリカ)
身長166cm:オーソドックス(右構え)
①マイケル・カルバハル 2R KO マカリオ・サントス
(IBF世界J・フライ級タイトル戦、1991年)
(ダウンシーン)
2R:左フックでサントスがダウン
(感想:カルバハルがタイトル防衛。これまで18戦全勝(12KO)のカルバハル。二度目の防衛戦。サントスはメキシカンで、戦績が良い。27勝(12KO)1敗1分。直前の試合ではホルヘ・リベラを下してWBC米大陸王座(ストロー級)を獲得している。ラスベガス「シーザース・パレス」で行われた一戦。共に23歳。小柄なサントス。足を使いながら距離を取り、ジャブ、右ストレート。左フックのボディ打ちが巧い印象。カルバハルはジャブで相手にプレッシャーをかけ、伸びとパワーのある右ストレート。2R、左フックがカウンターで入ってサントスがダウン。立てず、KO。カルバハルがワンパンチKO。サントスは悪い選手ではなかったが、体格差・パワーの差があった。次の試合にも敗北し、それが最後の試合に。)
②マイケル・カルバハル 12R 判定 ハビエル・バルゲス
(IBF世界J・フライ級タイトル戦、1991年)
(感想:カルバハルがタイトル防衛。カルバハルの三度目の防衛戦。バルゲスはメキシカン。これまで29勝(21KO)9敗1分。ウンベルト・ゴンザレスには敗北したが、その後メキシコ王座(J・フライ級)を獲得、防衛。しかし、直前の試合ではメルチョル・コブ・カストロとWBC米大陸王座(J・フライ級)を争って判定負けしている。ラスベガスでの一戦。小さいがガッチリした身体のバルゲス。積極的にサウスポースタイルで右ジャブ、左ストレート、接近して左右フック。手数が多い。カルバハルはディフェンスしながらジャブ、右ストレート。前に出るバルゲスだが、カルバハルの右がよく当たる。接近戦では互いにボディ打ち。しかし、バルゲスはローブローで減点を取られる。パワーでカルバハルが優勢だが、タフなバルゲスが打ち返し、カルバハルをロープ際に追い込むシーンも。判定は3-0。ディフェンス&パンチの正確さでカルバハルが勝利。バルゲスはよく頑張ったが、攻撃をディフェンスされたうえに減点されてしまった。後、バルゲスはWBC米大陸王座(J・フライ級)を獲得したが、リカルド・ロペスの持つWBC世界ストロー級王座への挑戦はTKO負け。世界王者にはなれなかった。)
③マイケル・カルバハル 10R 判定 ヘスス・チョン
(フライ級戦、1991年)
(ダウンシーン)
8R:右ストレートでチョンがダウン
(感想:エクトール・パトリに判定勝ちして四度目の防衛に成功したカルバハル。次の試合はアトランチックシティでのノンタイトル戦。チョンはメキシカン。ジョニー・タピア、イサイアス・サムディオらには負けたが、その後、北米J・フライ級王座を獲得している。ダッキングしながらジャブを使うチョン。接近して右フックを振るう。カルバハルはジャブ、右ストレート。接近戦ではフックの打ち合い。時折右パンチをヒットさせるなどチョンは積極的かつタフだが、パンチを当てる器用さではカルバハル。8R、右ストレートカウンターでチョンがダウン。かなり痛烈なダウンだったがチョンは立ち上がり、左フックからの右ストレートといったコンビネーションで反撃。カルバハルも力強く右ボディからの右アッパー(マイク・タイソン方式)を出すが、左マブタをカットするなどのダメージ。判定は3-0。世界王座を懸けてやってもよかったのではと思うぐらいの激戦だった試合。カルバハルがパンチの正確さで勝利。負けたが、チョンは実にタフでアグレッシンブだった。後、WBO世界J・フライ級王座獲得。)
マルコス・パチェコ戦、ホセ・ルイス・ベラルデ戦、ホルヘ・ローマン戦
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ドミンゴ・ソーサ戦、ウンベルト・ゴンザレス戦(再戦)、アブネル・バラハス戦
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