2023年1月28日土曜日

「小さな石の拳」マイケル・カルバハル⑥「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

世界J・フライ級王者。実力者との試合。ドミンゴ・ソーサ戦、ウンベルト・ゴンザレス戦(再戦)、アブネル・バラハス戦を紹介します。「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

マイケル・カルバハル(アメリカ)

身長166cm:オーソドックス(右構え)

マイケル・カルバハル 5R TKO ドミンゴ・ソーサ

(WBC・IBF世界J・フライ級タイトル戦、1993年)

「小さな石の拳」マイケル・カルバハル⑥「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

1R:左フックでソーサがダウン

(感想:カルバハルがタイトル防衛。これまで29戦全勝(17KO)のカルバハル。防衛戦の相手ソーサはドミニカの黒人選手。28勝(18KO)1敗。IBF10位、WBC6位。ウンベルト・ゴンザレスが王者だった頃にWBC世界J・フライ級王座に挑戦したが、判定負け。これが二度目の世界挑戦となる。カルバハルの地元フェニックスでの試合(カルバハルはヘンなモヒカンヘアー。似合ってない)。スラリとした体型のソーサ。速いジャブを連打し、右ストレートには伸びがあり、左フックも速い。しかしながら、長いパンチには隙が。1Rからカルバハルが右を当て、左フックでダウンを奪う。その後、距離を詰めるカルバハル、ぎこちなく応戦するソーサ。右ボディからの右アッパーといったコンビネーションで攻めるカルバハルに観客は熱狂。4R、ソーサがホールドとローブローで二回減点。5R、打たれるソーサ。セコンドがリングインして試合終了。出血のハプニングはあったが、好戦的なカルバハルが攻めの姿勢で勝利。長いリーチでパンチを打つ選手との試合はパナマのロビンソン・クエスタ戦で経験済みのカルバハルにとってはソーサは難しい相手ではなかったようだ。その後のソーサ。メルチョル・コブ・カストロ、ダニー・ロメロに二連敗。川島郭志のWBC世界J・バンタム級王座に挑戦して2Rで負け、それが最後の試合となった。)


ウンベルト・ゴンザレス 12R 判定 マイケル・カルバハル

(WBC・IBF世界J・フライ級タイトル戦、1994年)

「小さな石の拳」マイケル・カルバハル⑥「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:ゴンザレスがタイトル獲得。前WBC王者ゴンザレス(メキシコ)との防衛戦。前回のようなハードな試合となるかどうか? カリフォルニア「グレート・ウェスタン・フォーラム」で行われた一戦。足を使ってジャブを出すゴンザレス。接近してボディ打ち。そして距離を取る。カルバハルはパワーとキレのある右ストレート、左フック。しかし、パワーを込めすぎて空振りが多い。サウスポーにスイッチするゴンザレスが左ストレート。パワーでカルバハル、手数でゴンザレスといった展開のまま12R終了。両者とも両手を上げて自身の勝利をアピール。判定は2-1。出血しながらもゴンザレスが「打ち合いを避ける作戦」で勝利。カルバハルは空転し、初黒星。前回のようなエキサイティングな試合にはならなかった。)


マイケル・カルバハル 3R TKO アブネル・バラハス

(J・フライ級戦、1994年)

「小さな石の拳」マイケル・カルバハル⑥「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

3R:右フック、ボディ連打で2度、バラハスがダウン

(感想:カルバハルの再起戦。バラハスはこれまで24勝(8KO)10敗のメキシカン。ジョン・マイケル・ジョンソン(後、WBA世界バンタム級王者に)と全米J・バンタム級王座を争って判定負けしたことがある選手だが、このところ連敗中。ネバダ州「ヒルトンホテル」での一戦。ジャブでプレッシャーをかけるカルバハル。バラハスは受け身。ジャブ、フックで応戦するが、パンチのスピードに欠けるうえ、1Rから右ボディを食って後退。右ストレート、ボディ打ちでカルバハルが攻め、3R、右フックでバラハスがダウン。立ったが、ボディ連打を浴びて二度目のダウン。ダウンと同時にレフェリーは試合ストップ。カルバハルがボディ攻めで勝利。アグレッシブなスタイルはいつも通りだったが、パンチのキレはそこそこ。バラハスは次の試合にも敗れ、それが最後の試合となった。) 

ウィル・グリッグスビー戦、シルビアーノ・ペレス戦、ホセ・エレラ戦

ホセ・マヌエル・ディアス戦、ムアンチャイ・キティカセム戦、レオン・サラサール戦

マカリオ・サントス戦、ハビエル・バルゲス戦、ヘスス・チョン戦

マルコス・パチェコ戦、ホセ・ルイス・ベラルデ戦、ホルヘ・ローマン戦

マイケル・カルバハル⑤

ロビンソン・クエスタ戦、ウンベルト・ゴンザレス戦(初戦)、金光善戦

マイケル・カルバハル⑦

ホスエ・カマチョ戦、ウンベルト・ゴンザレス戦(三戦目)、フランシスコ・カラスコ戦

メルチョル・コブ・カストロ戦、マヌエル・サラビア戦、フリオ・コロネル戦

トーマス・リベラ戦、トーマス・コルドバ戦、マウリシオ・パストラナ戦

スコッティ・オルソン戦、ジェイク・マトララ戦、ホルヘ・アルセ戦

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