世界J・フライ級王者。世界挑戦、ホスエ・カマチョ戦、ウンベルト・ゴンザレス戦(三戦目)、フランシスコ・カラスコ戦を紹介します。「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」
マイケル・カルバハル(アメリカ)
身長166cm:オーソドックス(右構え)
①マイケル・カルバハル 12R 判定 ホスエ・カマチョ
(WBO世界J・フライ級タイトル戦、1994年)
(感想:カルバハルがタイトル獲得。ウンベルト・ゴンザレス(メキシコ)との再戦に敗れて初黒星を喫してしまったカルバハル。これまで31勝(19KO)1敗。地元フェニックスでWBO王座を狙う。王者カマチョは15勝(6KO)2敗のプエルトリカン。決定戦で王座を獲得し、これが二度目の防衛戦。足を使ってジャブ、右ストレートのカマチョ。ジャブは悪くないが、右の打ち方・タイミングが微妙。カルバハルはジャブ、踏み込んで右ストレート。しかし、接近戦ではカマチョがクリンチし、決定打を打ち込めず。ローブローを打つなど、カマチョは不器用さを見せ、レフェリーから何度も警告、そして減点。4R、レフェリーがつまずいてコケそうになるハプニング(リングサイドがなごやかな雰囲気に)。カマチョが消極的なまま12R終了。判定は3-0。どちらが王者かわからないような試合。つまらない試合ではあったが、カルバハルは左ボディ打ちにパワーとキレがあった。一方、こんな試合をするのならベルトを持っていても仕方がない、と思うような試合ぶりだったカマチョ。その後は負けが込んで、王座返り咲きならず。)
②ウンベルト・ゴンザレス 12R 判定 マイケル・カルバハル
(WBC・IBF世界J・フライ級タイトル戦、1994年)
(感想:ゴンザレスがタイトル防衛。WBO王座を返上したカルバハル。世界ランク1位としてゴンザレス(メキシコ)と三度目の対戦。初戦はカルバハルが逆転KOで王座統一。再戦は判定でゴンザレスが王座獲得。これが決着戦といったところ。メキシコシティでの一戦。TV解説席にはフリオ・セサール・チャベス。試合展開は再戦のときと全く同じパターン。足を使って連打をまとめるゴンザレス。打ち合いを避けて、左ストレートカウンター。距離を詰めようとするカルバハルだが、強打は空転。共に出血。最終ラウンド終了時には共に両手を上げて勝利をアピール。判定は2-0。ほぼ再戦と同じ内容。一発一発にパワーを込めるカルバハルは空振りが多く、またしても手数で負けた。)
③マイケル・カルバハル 5R TKO フランシスコ・カラスコ
(J・フライ級戦、1995年)
リングにモノが |
(感想:カルバハルの再起第二戦。カラスコはメキシカン。特筆すべき実績がない選手。背は低いがガッチリした体格のカラスコ。足でリズムを取りながらジャブ、接近して左右フック。カルバハルはジャブ、右ストレート。時折右アッパーを入れようとする。接近戦。サウスポーにスイッチしながらカラスコがフック。カルバハルはボディ打ち。激しい打ち合い。カラスコが左フックをヒットさせるシーンも。4R終了間際、カルバハルの右ストレートが強烈にヒット(カウンター気味)。4R終了と同時に試合ストップ。どうやらカラスコ陣営が棄権を申し入れたらしい。その結果に不満なのか、リングにモノが投げ入れられた。カルバハルの戦い方は基本的にデビュー戦から変化なし。その戦い方が通用する相手には負けない。カラスコはいいパンチを打つシーンもあった。後、NABOのフライ級王座に挑戦して判定負けしている。)
マルコス・パチェコ戦、ホセ・ルイス・ベラルデ戦、ホルヘ・ローマン戦
ロビンソン・クエスタ戦、ウンベルト・ゴンザレス戦(初戦)、金光善戦
ドミンゴ・ソーサ戦、ウンベルト・ゴンザレス戦(再戦)、アブネル・バラハス戦
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