WBA・WBC・WBO世界ストロー級、J・フライ級王者。WBC世界ストロー級王座防衛戦。シンプラサート・キティカセム戦、ロッキー・リン戦、呉光洙戦を紹介します。
リカルド・ロペス(メキシコ)
身長165cm:オーソドックス(右構え)
①リカルド・ロペス 5R KO シンプラサート・キティカセム
(WBC世界ストロー級タイトル戦、1992年)
(ダウンシーン)
5R:左フックでシンプラサートがダウン
(感想:ロペスがタイトル防衛。メキシコで行われたロペスの四度目の防衛戦。挑戦者シンプラサートはタイ・ストロー級王座を獲得しているが、試合数は少ない。共にガードを上げ、ジャブ。シンプラサートはタイ人らしく、一発にパワーを込める打ち方で、特に右のパンチに自信を持っているような攻め。ロペスはいつものように距離を取って左のテクニック&ディフェンス。左ボディブローも速い。5R、攻めるシンプラサートだが、左ショートフックでダウン、KO。ワンパンチKOでロペスが王座防衛。フィニッシュは左だったが、ワンツーが効果的だった印象。シンプラサートは攻めるリズムがよろしくなかった。一発を狙うスタイルは隙も大きい。シンプラサートはこれが最後の試合となった。)
②リカルド・ロペス 2R KO ロッキー・リン
(WBC世界ストロー級タイトル戦、1992年)
(ダウンシーン)
2R:左フックでリンがダウン
(感想:ロペスがタイトル防衛。これまで30戦全勝(21KO)のロペスが来日。五度目の防衛戦。リンはWBC1位で日本ストロー級王座を七度防衛。注目の「全勝対決」。フットワークを使って、よく伸びるジャブ、ストレートのロペス。しかし、リンは懐の深いロペスを思うように攻められない。2R、左フックでグラついたリン。右ストレートからの左フックでダウン、KO。ロペスが切れ味鋭いパンチで圧勝。リンは良い選手だが、ロペスとはパンチのパワーやキレに大きな差があった。)
③リカルド・ロペス 9R TKO 呉光洙
(WBC世界ストロー級タイトル戦、1993年)
(感想:ロペスがタイトル防衛。韓国で行われた試合。これまで全勝のロペス。六度目の防衛戦。WBC5位の呉はサウスポー。アマチュアで実績があった選手で、1988年オリンピックではあのマイケル・カルバハルに敗北。プロ入り後はプリティボーイ・ルーカス(ロペスが三度目の防衛戦で戦って判定で下した男)に勝利するなど、全勝ではあるが、プロではまだ6戦のキャリアしかない。気合いの入った表情の呉。ガードを上げて右ジャブ、左ストレート。しかし、不器用なところがあり、一発を狙うようなスタイルで手数が少な目。しかも、1Rからバッティングで負傷。ロペスは呉のラフな前進をやや持て余しながらも左を使って右を当てる。4R、呉が右フックでピンチ。キズのドクターチェック。出血が止まらない呉。9R、ついにストップ。ロペスが右パンチで勝利。これがラストファイトとなった呉。気合いとタフネスを見せたが、残念ながらロペスの固いディフェンスを崩せるほどの攻撃力は無かった。)
ホセ・ルイス・セペダ戦、ホルヘ・リベラ戦、大橋秀行戦
平野公夫戦、李敬淵戦、プリティボーイ・ルーカス戦
ウィル・グリッグスピー戦、ラタナポン・ソーウォラピン戦、ゾラニ・ペテロ戦(ラストファイト)
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