2022年8月10日水曜日

「最軽量級の精密機械」リカルド・ロペス⑤「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

WBA・WBC・WBO世界ストロー級、J・フライ級王者。WBC世界ストロー級王座防衛戦。ケルミン・グアルディア戦、ヨドシン・セーンモラコット戦、ハビエル・バルゲス戦を紹介します。

リカルド・ロペス(メキシコ)

身長165cm:オーソドックス(右構え)

リカルド・ロペス 12R 判定 ケルミン・グアルディア

(WBC世界ストロー級タイトル戦、1994年)

「最軽量級の精密機械」リカルド・ロペス⑤「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:ロペスがタイトル防衛。ラスベガスで行われた試合。全勝を続ける王者ロペス。これが10度目の防衛戦。挑戦者グアルディアはコロンビアの黒人選手で、WBC1位のサウスポー。コロンビアのストロー級タイトルを獲得しており、彼もまた全勝。きびきびした動きから右ジャブ、左ストレートを打ち込むグアルディア。ロペスは右ストレートからの左フックといったコンビネーション。2R、右フックを食ってロペスがグラつく(珍しいシーン)。互いにディフェンスしながらストレートを狙う。5R、ロペスの右ストレートがヒット。11R、グアルディアがバッティングで減点。判定は3-0。時折、右ストレートを決めたロペスの勝利。危ないシーンもあったが、固いディフェンスでパーフェクトレコードを守った。グアルディアは善戦したが、受け身に回るシーンも見られ、「パンチの伸び」という点でロペスには敵わなかった。後、グアルディアはWBO王座(ストロー級)獲得。防衛にも成功している。)


リカルド・ロペス 1R TKO ヨドシン・セーンモラコット

(WBC世界ストロー級タイトル戦、1994年)

「最軽量級の精密機械」リカルド・ロペス⑤「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

1R:右ストレート、左フックで2度、ヨドシンがダウン

(感想:ロペスがタイトル防衛。ラスベガス「MGMグランド」で行われた試合(フリオ・セサール・チャベスとメルドリック・テーラーの再戦が行われた興行のアンダーカード)。ロペスの11度目の防衛戦。ヨドシンはこれまで全勝。タイのストロー級王座を獲得している小柄なサウスポー。右ジャブを出すが、パワーもスピードも無い。ロペスがいきなり出した右ストレートでヨドシンがあっけなくダウン。そして、左フックで二度目。立ったが、足がフラついておりレフェリーストップ。ロペスがパワーで圧勝。格の違いを見せつけた。ヨドシンには身体全体のパワーが感じられず、世界王座に挑戦するレベルではなかった印象。この日の興行は世界戦が多く用意されており、「長い試合になっては困る」という主催者側の事情もあったのでは?  そんなヨドシン。後、WBUのストロー級王座を獲得。)


リカルド・ロペス 8R TKO ハビエル・バルゲス

(WBC世界ストロー級タイトル戦、1994年)

「最軽量級の精密機械」リカルド・ロペス⑤「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:ロペスがタイトル防衛。メキシコで行われたロペスの12度目の防衛戦。「ウンベルト・ゴンザレス vs. マイケル・カルバハル」第三戦のアンダーカード(両者とロペスの対戦は当時、大いに期待されていたが・・・)。リングサイドにはWBC会長のホセ・スライマン。挑戦者のバルゲスはロペスと同じメキシカン。WBCのJ・フライ級2位で、これまで37勝(27KO)14敗1分(ロペスは37戦全勝(27KO)。勝ち数とKO数が相手と同じ)。WBC米大陸J・フライ級王座を獲得しているが、ゴンザレス、カルバハルに敗北している。ライバルの前でロペスは強いところをアピールできるかどうか、といったところ。背は低いがガッチリした体格のサウスポー、バルゲス。ブロックしながら前進し、左ストレート、左右フック攻撃。ロペスは足で距離を取りながらジャブを使い、右を当てようとする。ねちっこく前進するバルゲス。ロペスはディフェンスし、ワンツーからのアッパー気味フックで応戦。打たれて次第に勢いが落ちていくバルゲス。8R、コーナー付近で連打されてレフェリーストップ。タフだったが、ロペスの正確な強打に屈した。ロペスも強いところを見せようとしたためか、多少打たれた。単に勝つだけならもっと楽な試合運びもできたのであろうが。)

リカルド・ロペス①

ホセ・ルイス・セペダ戦、ホルヘ・リベラ戦、大橋秀行戦

リカルド・ロペス②

平野公夫戦、李敬淵戦、プリティボーイ・ルーカス戦

リカルド・ロペス③

シンプラサート・キティカセム戦、ロッキー・リン戦、呉光洙戦

サマン・ソーチャトロン戦、トートー・ポー・ポンサワン戦、マニー・メルチョル戦

ヤミル・カラバジョ戦、アンディ・タバナス戦、アラ・ビラモア戦

キティチャイ・プリーチャ戦、モーガン・ヌドモ戦、朴明燮戦

リカルド・ロペス⑧

モンコン・チャロエン戦、アレックス・サンチェス戦、ロセンド・アルバレス戦(初戦・再戦)

ウィル・グリッグスピー戦、ラタナポン・ソーウォラピン戦、ゾラニ・ペテロ戦(ラストファイト) 

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