WBA・WBC・WBO世界ストロー級、J・フライ級王者。WBC世界ストロー級王座防衛戦。キティチャイ・プリーチャ戦、モーガン・ヌドモ戦、朴明燮戦を紹介します。
リカルド・ロペス(メキシコ)
身長165cm:オーソドックス(右構え)
①リカルド・ロペス 3R KO キティチャイ・プリーチャ
(WBC世界ストロー級タイトル戦、1996年)
(ダウンシーン)
3R:左アッパーでキティチャイがダウン
(感想:ロペスがタイトル防衛。カリフォルニアで行われた試合。ヘンリー・アキンワンデ(WBO世界ヘビー級王座戦)やトニー・タッカーらヘビー級が登場したドン・キングの興行のアンダーカード。これまで41戦全勝(31KO)のロペス(TV画面にはなぜか「1敗」とある)。これが16度目の防衛戦。相手のキティチャイはタイのストロー級タイトルを獲得しているファイタータイプの選手でWBC9位。小柄ではあるが、18勝(8KO)2敗、とまずまずの戦績(「BOXREC」によると試合数はもっと少なく、3つの敗北は全てKO負け)。まだ外が明るい屋外リング。リングアナのジミー・レノン・ジュニアがサングラス姿で選手紹介。1R、積極的なキティチャイ。ジャブを使って前進し、思い切った右ストレート、左右フック。ロペスは足で距離を取りながらワンツー、接近戦ではパワーの乗った左フック。パワフルなキティチャイの右ストレートをかわすロペス。3R、ワンツーからの左アッパーでキティチャイがダウン。立てず、KO。かつて強豪サマン・ソーチャトロンを倒した時のような「ワンツーからの左アッパー」でロペスが快勝。キティチャイはよく攻めたが、ロペスは身のこなしが非常に速かった。後、キティチャイはリングに上がり続けたが、世界戦はロペス戦のみに終わった。)
②リカルド・ロペス 6R TKO モーガン・ヌドモ
(WBC世界ストロー級タイトル戦、1996年)
(感想:ロペスがタイトル防衛。ロペスの17度目の防衛戦。ラスベガス「MGMグランド」で行われた試合。「マイク・タイソン vs. イベンダー・ホリフィールド」の初戦(WBA世界ヘビー級王座戦)、ヘンリー・アキンワンデ(WBO世界ヘビー級王者)とマイケル・モーラー(IBF世界ヘビー級王者)の防衛戦が行われたヘビー級イベントの前座カード。ヌドモは南アフリカのサウスポーで、WBCのインター王座(ストロー級)を獲得している。ガードを上げて前に出るヌドモ。右ジャブ、左ストレート。器用さとパンチの速さはあるが、パワーと動きのキレはそこそこ。ロペスは右ストレート、接近戦での左右フック、ボディ攻撃。次第にヌドモの左目が腫れていく。6R、ロペスのパンチがヒットしたところでレフェリーストップ。ロペスが相手の負傷により勝利。右パンチが効果的だった印象。ヌドモはサウスポーのテクニックで勝負するタイプ。アユブ・カルレ(アフリカのボクサーでサウスポー。日本で王座獲得。シュガー・レイ・レナードにKOされて王座を奪われた)のようにテクニックはあるが、KOを狙って激しく攻めるタイプではなかった。これが最初で最後の世界戦となった。)
③リカルド・ロペス 1R KO 朴明燮
(WBC世界ストロー級タイトル戦、1996年)
(ダウンシーン)
1R:左フックで朴がダウン
(感想:ロペスがタイトル防衛。ロペスの18度目の防衛戦。アメリカで行われた試合。WBC5位の朴はこれまで11勝(10KO)4敗。韓国ストロー級タイトルを獲得しているが、アンディ・タバナス(14度目の防衛戦でロペスが下した選手)には判定負け。目が俳優の松田優作に似た感じの男。共に足でリズムを取り、ジャブ、右ストレート、左フック。ロペスのワンツー、左フックがヒットする。そして強烈な左フック。ダウンした朴は立ったが、さらに強打を浴びてレフェリーストップ。ロペスがパワー、パンチの伸び・キレで勝利。朴はダメな選手ではなかったが、ロペスに挑戦するには「普通の選手」だった印象。これが唯一の世界戦となった。)
ホセ・ルイス・セペダ戦、ホルヘ・リベラ戦、大橋秀行戦
平野公夫戦、李敬淵戦、プリティボーイ・ルーカス戦
シンプラサート・キティカセム戦、ロッキー・リン戦、呉光洙戦
モンコン・チャロエン戦、アレックス・サンチェス戦、ロセンド・アルバレス戦(初戦・再戦)
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