2022年7月23日土曜日

「スピード&強打」テリー・ノリス①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

WBC・IBF世界J・ミドル級王者。ボクシング兄弟の弟。世界王者になる前の試合。デリク・ケリー戦、エドワード・ネブレット戦、クインシー・テイラー戦を紹介します。

テリー・ノリス(アメリカ)

身長175cm:オーソドックス(右構え)

デリク・ケリー 10R 判定 テリー・ノリス

(ウェルター級戦、1987年)

「スピード&強打」テリー・ノリス①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:ノリスはボクシング兄弟。世界王者になったのは弟テリーの方が先だったが、2つ年上のオーリンがWBA世界クルーザー級王座を獲得。「兄弟同時世界王者」に。子供の頃は兄弟で激しいスパーリングをしたという。その一方でテリーは野球でメジャーリーガーになる夢も持っていたという。しかし、人種差別に激怒して乱闘騒ぎを起こしたことから高校を退学。本格的にボクシングに打ち込む。アマで優秀な成績。プロ入り。これまで12戦全勝(7KO)。ニックネームは「テリブル」。ケリーは16勝(7KO)1敗2分で、「ハリケーン」と呼ばれる実力者。カリフォルニア州ウェルター級王座を獲得している。身長で上回るノリスはフットワークで距離を取ってジャブ、そしてワンツーからの左フックといったコンビネーション。ケリーは速いジャブ&パワフルなフックで攻めの姿勢。動きのスピードはノリス。フックにパワーがあるケリー。4R、ケリーの右ストレートがクリーンヒット。反撃するノリスだが、パンチが軽く、ケリーがタフさを見せる。判定は3-0。ケリーがパワーで勝利。ノリスは速かったが、パンチの正確さに欠けていた。後、ケリーはWBC米大陸ウェルター級王座、北米ウェルター級王座を獲得。しかし不思議なことに一度も世界挑戦できず。世界王者になってもおかしくない実力があったが。)


テリー・ノリス 6R TKO エドワード・ネブレット

(ウェルター級戦、1987年)

「スピード&強打」テリー・ノリス①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:デリク・ケリーに敗れた再起戦。ネブレットはカリブ海・バルバドスの選手。これまで8戦全勝(6KO)。ジャブを使いながら思い切った打ち方の右ストレート、フックで力強い攻めを見せる。ノリスは鋭いジャブ、ワンツー。攻めてくるネブレットに対し、フットワーク&カウンター。左目をカットしてしまったネブレット。6R、キズでドクターストップ。両膝をキャンバスに着いてガックリした様子のネブレット。勢い良く攻めていたが残念な結果に。ノリスはパンチはシャープだったが、相手に押されるシーンも。後、ネブレットは階級を上げたが通用せず。王座を獲得することはなかった。)


テリー・ノリス 10R 判定 クインシー・テイラー

(J・ミドル級戦、1988年)

「スピード&強打」テリー・ノリス①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:後の世界王者同士の一戦。サウスポーのテイラーはこれまで10連勝(9KO)。セコンドにはあのシュガー・レイ・レナード(後にノリスと対戦)。ノリスはジョー・ウォーカーという選手に反則負けを喫してしまって16勝(11KO)2敗。共に足でリズムを取ってジャブ、ストレート。接近戦での打ち合い。互いにディフェンスができるためクリーヒットは少な目。左でボディを狙うテイラー、速い左を連打するノリス。判定は3-0。ノリスの速い連打が評価されたと思われる。テイラーは9Rに左ストレートをヒットさせるなど良いパンチを打っていたが、ノリスの勢いのある攻撃に押されてしまった。ノリスは打たれ弱いという評価があるが、この試合では脆い印象は無かった。)

テリー・ノリス②

バスター・ドレイトン戦、ジョン・ムガビ戦、ドナルド・カリー戦

テリー・ノリス③

ブレット・ラリー戦、カール・ダニエルズ戦、メルドリック・テーラー戦

テリー・ノリス④

モーリス・ブロッカー戦、トロイ・ウォーターズ戦、ジョー・ガッティ戦

テリー・ノリス⑤

サイモン・ブラウン戦(初戦・再戦)、ルイス・サンタナ戦(初戦)

テリー・ノリス⑥

ルイス・サンタナ戦(再戦・三戦目)、デビッド・ゴンザレス戦

テリー・ノリス⑦

ポール・ベイデン戦、ビンセント・ペットウェイ戦、アレックス・リオス戦

テリー・ノリス⑧

ニック・ルーパ戦、アンドレアス・アレラーノ戦(ノンタイトル戦)、キース・ムリングス戦 

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