WBC・IBF世界J・ミドル級王者。IBF王者との世界王座統一戦&防衛戦。ポール・ベイデン戦、ビンセント・ペットウェイ戦、アレックス・リオス戦を紹介します。
テリー・ノリス(アメリカ)
身長175cm:オーソドックス(右構え)
①テリー・ノリス 12R 判定 ポール・ベイデン
(WBC・IBF世界J・ミドル級王座統一戦、1995年)
(感想:ノリスがタイトル統一。注目の一戦。WBC王者ノリスとIBF王者ベイデンの統一戦。ベイデンはこれまで全勝。ビンセント・ペットウェイを破って王者に。これが初防衛戦であり、WBC王座への挑戦でもある。共にガード。ノリスがジャブ、ワンツーで前進し、フックをテンポ良く打ち込む。ベイデンは慎重姿勢で、ジャブ、右ストレートで応戦。左ボディ打ちにパワーがあるノリス。ベイデンは動きが固く、手が出ない。攻めるノリスだが、パンチが軽く、ベイデンがブロックに専念するため、決定打を打ち込めない。判定は3-0。ベイデンが消極的だったため、全く盛り上がらなかった試合。前半はスタミナを温存して後半に攻める作戦かと思ったら、最後まで攻めなかった。一体何がしたかったのだろう? イマイチな試合を見せられたリングサイドの客が気の毒に思えた。)
②テリー・ノリス 8R TKO ビンセント・ペットウェイ
(WBC・IBF世界J・ミドル級タイトル戦、1996年)
(ダウンシーン)
1R:右フックでペットウェイがダウン
3R:左フックでペットウェイがダウン
8R:左ボディフックでペットウェイがダウン
(感想:ノリスがタイトル防衛。ノリスはこれまで42勝(26KO)6敗。元IBF王者ペットウェイは38勝(31KO)5敗1分1ノーコンテスト。王者時代にサイモン・ブラウン(ノリスを豪快にKOしたことがある)をKOしているハードパンチャーだが、ポール・ベイデンに敗北、王座陥落。かつて持っていたタイトルの奪回を狙う状況。ところがペットウェイは受け身の姿勢。フットワークとジャブで距離を取ろうとする。ノリスはいつものようにリズミカルなフットワークとジャブ、右ストレート、連打。1R、3Rのダウン。8R、左ボディで倒れたペットウェイ。立ったが、レフェリーは試合ストップ。あまり攻めなかったペットウェイ。一体何のためにリングに上がったのだろう? 決して打たれ強くないノリス(グラつくシーンもあった)。ブラウン戦のように思い切って行けばペットウェイにも勝つチャンスがあったと思うが。)
③テリー・ノリス 5R TKO アレックス・リオス
(WBC・IBF世界J・ミドル級タイトル戦、1996年)
(ダウンシーン)
4R:左フック連打でリオスがダウン
(感想:ノリスがタイトル防衛。リオスはWBC9位、IBF7位のアメリカ人サウスポー。ラウル・マルケス(後にこのIBF世界J・ミドル級タイトルを獲得)に1RでKO負けしており、これまで王座を獲ったことがない。右ジャブで前進するリオス。ノリスもジャブ、そしてリオスの左ストレートをブロックなどでディフェンス。接近戦では互いにフック、リオスは左ストレート。3R、リオスが右フックを食ってピンチ。4R、左フック連打でリオスがダウン。5R、右アッパーで後退するリオス。連打を浴びてレフェリーストップ。ストップされてリオスは悔しがっていたが、打たれていたのでストップは致し方ない、といったところ。ノリスがパンチの正確さ、攻めるリズム、ディフェンスで勝利。サウスポーが相手ではあったが、ノリスがサウスポーを苦手としていると思われるような動きは特に見られなかった。)
デリク・ケリー戦、エドワード・ネブレット戦、クインシー・テイラー戦
バスター・ドレイトン戦、ジョン・ムガビ戦、ドナルド・カリー戦
ブレット・ラリー戦、カール・ダニエルズ戦、メルドリック・テーラー戦
モーリス・ブロッカー戦、トロイ・ウォーターズ戦、ジョー・ガッティ戦
サイモン・ブラウン戦(初戦・再戦)、ルイス・サンタナ戦(初戦)
ルイス・サンタナ戦(再戦・三戦目)、デビッド・ゴンザレス戦
ニック・ルーパ戦、アンドレアス・アレラーノ戦(ノンタイトル戦)、キース・ムリングス戦
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