WBC・IBF世界J・ミドル級王者。世界王座戦での物議を醸した反則負け。ルイス・サンタナ戦(再戦・三戦目)、デビッド・ゴンザレス戦を紹介します。
テリー・ノリス(アメリカ)
身長175cm:オーソドックス(右構え)
①ルイス・サンタナ 3R 反則 テリー・ノリス
(WBC世界J・ミドル級タイトル戦、1995年)
(ダウンシーン)
2R:右フックでサンタナがダウン
3R:右ストレートでサンタナがダウン
(感想:サンタナがタイトル防衛。因縁の再戦。初戦では実力で上回りながら、ダウンを喫したうえに反則負けになったノリス。序盤から優勢のノリスはダウンを奪い、あとはフィニッシュするだけ、の状態に。3R終了間際、サンタナに何やら注意するレフェリー。その直後、ノリスが右ストレートを打ち込み、サンタナがダウン。あわてるレフェリー。「やっちまった」みたいな表情のノリス。またしても反則負け。失神して運び出されるサンタナ。(初戦での怪しげな「失神」とは違って)今度はダメージが深そう。二連続反則という情けない珍記録になってしまったが、レフェリーの不手際も感じた。)
②テリー・ノリス 2R KO ルイス・サンタナ
(WBC世界J・ミドル級タイトル戦、1995年)
(ダウンシーン)
2R:左フック、右ストレート、右ストレートで3度、サンタナがダウン
(感想:ノリスがタイトル奪回。三戦目。ジャブ、ワンツー、左フック、といったパンチで反則をしないように用心しながら戦うノリス。2R、三度ダウンを奪って終了。ノリスが圧勝。これが妥当な結果か。いろいろあったが、チャンピオンベルトは元の持ち主のところに帰っていった。)
③テリー・ノリス 9R TKO デビッド・ゴンザレス
(WBC世界J・ミドル級タイトル戦、1995年)
(ダウンシーン)
1R:右ストレートでゴンザレスがダウン
5R:ワンツーでゴンザレスがダウン
(感想:ノリスがタイトル防衛。ゴンザレスはWBCウェルター級14位。北米ウェルター級王座を獲得したこともあるが、どちらかというと「トップクラス」というより「中堅どころ」の選手。ジャブ、左フックを使うが、右の打ち方が微妙。ノリスはいつものようにフットワーク、ワンツー、連打。1Rに右ストレートでダウンを奪う。2R、ゴンザレスの右ストレートがヒット。不器用ながらもゴンザレスは右を当てようと前進。ノリスは相手のねちっこい攻撃を持て余し、クリンチ。5R、ワンツーでゴンザレスがダウン。9R、右ストレートをキッカケにノリスが連打。ラウンド終了直前でレフェリー(リチャード・スティール)は試合を止めた。ノリスが右パンチで勝利。ゴンザレスは攻めが雑で隙があった。しかしながら、ノリスも以前と比べるとスピード・体のキレが随分落ちた。細かい連打も手打ち気味で相手の攻めを止められないシーンが多く見られた。)
デリク・ケリー戦、エドワード・ネブレット戦、クインシー・テイラー戦
バスター・ドレイトン戦、ジョン・ムガビ戦、ドナルド・カリー戦
ブレット・ラリー戦、カール・ダニエルズ戦、メルドリック・テーラー戦
モーリス・ブロッカー戦、トロイ・ウォーターズ戦、ジョー・ガッティ戦
サイモン・ブラウン戦(初戦・再戦)、ルイス・サンタナ戦(初戦)
ポール・ベイデン戦、ビンセント・ペットウェイ戦、アレックス・リオス戦
ニック・ルーパ戦、アンドレアス・アレラーノ戦(ノンタイトル戦)、キース・ムリングス戦
0 件のコメント:
コメントを投稿