2022年7月24日日曜日

「スピード&強打」テリー・ノリス③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

WBC・IBF世界J・ミドル級王者。安定した強さで実力者相手に防衛戦。ブレット・ラリー戦、カール・ダニエルズ戦、メルドリック・テーラー戦を紹介します。

テリー・ノリス(アメリカ)

身長175cm:オーソドックス(右構え)

テリー・ノリス 1R KO ブレット・ラリー

(WBC世界J・ミドル級タイトル戦、1991年)

「スピード&強打」テリー・ノリス③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

1R:左フック、右アッパー、ワンツーで3度、ラリーがダウン

(感想:ノリスがタイトル防衛。あのジョン・ムガビを1RでKOしてこのタイトルを獲得したノリス。これまでシュガー・レイ・レナード、ドナルド・カリーといった「80年代選手」を破って防衛中。ラリーはそのカリーに敗北後、北米王座を獲得してWBC2位にまで上昇。気合いが入っているのか、いつもとは違ってスキンヘッドでリングイン。頭を剃ってとても強そうに見えるが、ディフェンスの甘さは相変わらず。ガチャガチャと前に出たところ、左フックを食ってダウン。二度目はアッパー。最後はジャブからのキレイな右ストレート(ワンツー)で終了。ノリスが圧勝。やはりボクサーは基本が大事。ラリーはパンチは強いが、バランスが悪い。それでは世界は獲れない。)


テリー・ノリス 9R KO カール・ダニエルズ

(WBC世界J・ミドル級タイトル戦、1992年)

「スピード&強打」テリー・ノリス③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

9R:フック連打でダニエルズがダウン

(感想:ノリスがタイトル防衛。ホルヘ・カストロ(後にWBA世界ミドル級王者に。竹原慎二との試合でおなじみ)を判定で下して五度目の防衛に成功したノリス。これが六度目の防衛戦。リングサイドでモハメド・アリが観戦。相手のダニエルズはこれまで全勝のサウスポーで、ミズーリ州ミドル級王座を獲得している。ダニエルズがジャブ、左ストレート。ノリスは慎重にディフェンスしながらフックを当てていく。接近戦。ダニエルズのパンチがヒットするシーンもあるが、ノリスが巧くかわしている印象。打たれて後退するダニエルズ。6R、左フックでダニエルズのマウスピースが落下。9R、フック連打でダニエルズが前のめりにダウン、KO。ダニエルズはよく手数を出してはいたが、ノリスはディフェンス。テクニックで防衛成功。ノリスには打たれ弱さがあるが、この試合では脆さは見せなかった。ダニエルズは後、WBA王座獲得。実力はあった。)


テリー・ノリス 4R TKO メルドリック・テーラー

(WBC世界J・ミドル級タイトル戦、1992年)

「スピード&強打」テリー・ノリス③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

4R:左フック、右ストレートで2度、テーラーがダウン

(感想:ノリスがタイトル防衛。WBA世界ウェルター級王者のテーラー。フリオ・セサール・チャベスとの試合で有名な選手。三階級制覇を狙って勢いのある王者ノリスに挑戦。共にスピード主体の選手であるが「階級の差」が。テーラーは重い相手を倒そうとパワーを意識した振りが大きいパンチ。左フックに力強さはあるが、攻めがやや大雑把な印象。4R、右ストレートでテーラーがグラつく。連打からの左フック、右ストレートで二度ダウン。最後はロープ際でテーラーが連打されたところでレフェリーストップ。ノリスがチャンスに一気に勝負をかけて快勝。ディフェンスと右ストレートが特に良かった印象。テーラーにも良いところはあったが、やはり無理なチャレンジだった。また、打たれたときに踏ん張りが利かない様子だったのも気になった。)

テリー・ノリス①

デリク・ケリー戦、エドワード・ネブレット戦、クインシー・テイラー戦

テリー・ノリス②

バスター・ドレイトン戦、ジョン・ムガビ戦、ドナルド・カリー戦

テリー・ノリス④

モーリス・ブロッカー戦、トロイ・ウォーターズ戦、ジョー・ガッティ戦

テリー・ノリス⑤

サイモン・ブラウン戦(初戦・再戦)、ルイス・サンタナ戦(初戦)

テリー・ノリス⑥

ルイス・サンタナ戦(再戦・三戦目)、デビッド・ゴンザレス戦

テリー・ノリス⑦

ポール・ベイデン戦、ビンセント・ペットウェイ戦、アレックス・リオス戦

テリー・ノリス⑧

ニック・ルーパ戦、アンドレアス・アレラーノ戦(ノンタイトル戦)、キース・ムリングス戦 

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