IBF世界バンタム級王者。定評のある正確な連打で世界王座防衛戦。デリク・ホワイトボーイ戦、フベナル・ベリオ戦、ヘラルド・マルチネス戦を紹介します。
オルランド・カニザレス(アメリカ)
身長163cm:オーソドックス(右構え)
カニザレスとIBFベルト |
①オルランド・カニザレス 3R NC デリク・ホワイトボーイ
(IBF世界バンタム級タイトル戦、1993年)
(感想:カニザレスがタイトル防衛。カニザレスの12度目の防衛戦。ホワイトボーイは南アフリカの選手。名前は「ホワイトボーイ」であるが、黒人選手。南アフリカ・バンタム級タイトルを獲得している。ガードを上げてフットワーク&ジャブのホワイトボーイ。右ストレートからの左フックといったコンビネーション、振りが大きめの左フック。カニザレスはジャブで相手を追う。器用に左フックを当てるホワイトボーイだが、自分からはあまり攻めない。3R、カニザレスが攻めたとき、ホワイトボーイが頭を下げてバッティング。左マブタをカットしてカニザレスが続行不能、ドクターストップ。ポール・ゴンザレスとの防衛戦のときのような消化不良な終わり方。ホワイトボーイはスピードがあり、右ストレートも良かっただけにこの終わり方は残念。後、ホワイトボーイはムブレロ・ボティーレ(後にこの王座(IBF世界バンタム級タイトル)を獲得)らに三連敗して引退。最初で最後の世界戦がこんな形で終わったことについて本人はどう思っているだろう?)
②オルランド・カニザレス 12R 判定 フベナル・ベリオ
(IBF世界バンタム級タイトル戦、1993年)
(感想:カニザレスがタイトル防衛。カニザレスの13度目の防衛戦。カニザレスはこれまで34勝(21KO)1敗1分。相手のベリオはコロンビアの選手。28勝(18KO)3敗。IBFのインター・バンタム級タイトルを獲得しているが、カニザレスが9度目の防衛戦で下したフランシスコ・アルバレスには判定負けしている。フットワークで距離を取りながらジャブ、そしてパワーのありそうな右ストレート、左フックを打つベリオ。カニザレスはいつものようにジャブ、ワンツーを使うが、慎重なところもあるベリオはブロックで防御。しかしながら、パンチは強そうだが攻撃が単発なベリオ。しかも、KOを狙うような攻めは少なく、中途半端にサウスポーにスイッチ(中途半端にスイッチする選手は攻撃もどこか中途半端になりがち)。そんなベリオにカニザレスはジャブ連打、隙を突くパンチ。判定は3-0。なかなか強かったベリオ。世界王者になってもおかしくないスペックの持ち主だったが、闘争本能に欠けていたように映像では見えた。後、ベリオは負け続きでキャリアを終えた。)
③オルランド・カニザレス 4R TKO ヘラルド・マルチネス
(IBF世界バンタム級タイトル戦、1994年)
(ダウンシーン)
1R:連打でマルチネスがダウン
4R:左フックでマルチネスがダウン
(感想:カニザレスがタイトル防衛。カニザレスの14度目の防衛戦。挑戦者マルチネスはIBF8位。これまで29勝(15KO)1敗。北米バンタム級タイトル、WBC米大陸J・フェザー級タイトルを獲得している実力者であるが、ラウル・ペレスのWBC王座への挑戦はTKO負けに終わっている。民族衣装(?)でリングインするマルチネス。リング上では民族の踊りのようなパフォーマンスが行われ、その後、王者カニザレスが入場。1R、気合いが入った攻めを見せるマルチネス。ブロックしながらジャブ連打、右ストレート、左フック。動きは軽快で、パンチには伸びがある。カニザレスはフットワーク、ジャブ、攻めてくるマルチネスに右カウンター。右が効いたマルチネス。連打でダウン。その後も前に出るマルチネスだが、カニザレスの右がよく当たる。4R、左フックが効いたマルチネス。何とか踏みとどまろうとしたが強烈な左フックをマトモに食ってダウン。立ったが、連打されてレフェリーストップ。カニザレスの強打が爆発した試合。ここ最近はダウンを奪えない防衛戦が多かったが、パンチがある選手であるということを改めて証明。マルチネスはガードをしっかり上げていたが、それでもカニザレスのパンチはよく当たった。ほんの僅かな隙も見逃さないカニザレスはやはり「天才」。マルチネスは次の試合にも負けて引退。)
アルマンド・ベラスコ戦、ルイス・カーティス戦
ケルビン・シーブルックス戦(初戦)、ジミー・ナバロ戦、ケルビン・シーブルックス戦(再戦)
ビリー・ハーディ戦(初戦)、ポール・ゴンザレス戦(再戦)、エディ・ランヘル戦
ビリー・ハーディ戦(再戦)、フェルニー・モラレス戦、レイ・マイナス戦
フランシスコ・アルバレス戦、サミュエル・デュラン戦、クラレンス・アダムズ戦
キノ・ロドリゲス戦、フリオ・ポルテリオ戦、ジュニア・ジョーンズ戦
0 件のコメント:
コメントを投稿