2022年7月2日土曜日

「リズミカルな連打」オルランド・カニザレス③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

IBF世界バンタム級王者。多彩かつパワフルな連打で世界王座防衛戦。ビリー・ハーディ戦(初戦)、ポール・ゴンザレス戦(再戦)、エディ・ランヘル戦を紹介します。

オルランド・カニザレス(アメリカ)

身長163cm:オーソドックス(右構え)

オルランド・カニザレス 12R 判定 ビリー・ハーディ

(IBF世界バンタム級タイトル戦、1990年)

「リズミカルな連打」オルランド・カニザレス③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

9R:左ボディフックでハーディがダウン

(感想:カニザレスがタイトル防衛。カニザレスの三度目の防衛戦。英国バンタム級王者のハーディ。バリー・マクギガンのようなジャブ、ストレートを使う正統派タイプで、いかにも「英国人ボクサー」といった感じ。ガードを上げて積極的にジャブを連打し、ストレートを伸ばすハーディ。カニザレスはステップを踏んで、ジャブ、ストレート、左フックをテンポ良く飛ばす。共に手数が多いが、カニザレスは1Rから右をクリーンヒットさせる。攻めるカニザレス、応戦するハーディ。9R、カニザレスがハーディの右ストレートをキレイにかわし、左ボディフックでダウンを奪う。その後もジャブ、ストレートで頑張るハーディ。カニザレスの左目が腫れていく。最終ラウンド終了時、ハーディは両手を上げて勝利をアピール。判定は僅差の2-1。映像ではカニザレスが得意のコンビネーション(左フックからの右ストレートなど)、「首を振ってパンチをかわす」ディフェンスを使って、有効打と攻める姿勢で優勢に試合を進めて勝ったように見えた。僅差だったため、後に二人は再戦することに。)


オルランド・カニザレス 2R TKO ポール・ゴンザレス

(IBF世界バンタム級タイトル戦、1990年)

「リズミカルな連打」オルランド・カニザレス③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:カニザレスがタイトル防衛。カニザレスの四度目の防衛戦であり、因縁の再戦。ゴンザレスはこれまで14勝(3KO)1敗。84年ロス五輪L・フライ級金メダリスト。プロ三戦目で北米フライ級王座獲得。カニザレスは13戦目でゴンザレスの北米フライ級王座に挑戦して判定負け(フライ級とは思えない175cmの長身でゴンザレスがアウトボクシングで勝利したらしい)。カニザレスとしては雪辱なるか、といったところ。開始から猛然と攻めるカニザレス。ワンツー、左フックでゴンザレスを追う。ゴンザレスは足を使いながらジャブ、右ストレート、左フックで応戦するが、1Rから早くも負傷(バッティング?)。2R、キズによりドクターストップ。あっけない終わり方。カニザレスは勝利を喜んでいたが、ゴンザレスは納得いかない表情。ゴンザレスのトレーナーであるアルバート・ダビラも残念そうな表情。消化不良な結果であったが、三度目の対戦は無かった。パワーという点ではもう一つなゴンザレス。結局、世界を獲得することなくキャリアを終えた。)


オルランド・カニザレス 5R KO エディ・ランヘル

(IBF世界バンタム級タイトル戦、1990年)

「リズミカルな連打」オルランド・カニザレス③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

5R:左フックでランヘルがダウン

(感想:カニザレスがタイトル防衛。カニザレスの五度目の防衛戦。ランヘルは全米バンタム級王者。これまで23勝(15KO)4敗2分。左が武器のようで、ガードを上げて左ジャブ、左フック、そして右ストレート、振りが大きい右フック。カニザレスがパワフルな右ストレート、左フックをテンポ良く打ち込み、ランヘルは1Rからピンチ。それでも攻めるランヘルだが、ディフェンスされ、逆に打たれる。5R、コーナー付近での左フック連打でランヘルがダウン、KO。カニザレスが全米王者に圧勝。その連打は回転が速く、パワフルだった。ランヘルは攻めようとしたのはよかったが、カニザレスには敵わなかった。カニザレス戦後は敗北が多く、グレグ・リチャードソン、ジュニア・ジョーンズらに負けている。) 

オルランド・カニザレス①

アルマンド・ベラスコ戦、ルイス・カーティス戦

オルランド・カニザレス②

ケルビン・シーブルックス戦(初戦)、ジミー・ナバロ戦、ケルビン・シーブルックス戦(再戦)

オルランド・カニザレス④

ビリー・ハーディ戦(再戦)、フェルニー・モラレス戦、レイ・マイナス戦

オルランド・カニザレス⑤

フランシスコ・アルバレス戦、サミュエル・デュラン戦、クラレンス・アダムズ戦

オルランド・カニザレス⑥

デリク・ホワイトボーイ戦、フベナル・ベリオ戦、ヘラルド・マルチネス戦

ローランド・ボホール戦、セルヒオ・レイジェス戦、ウィルフレド・バスケス戦

キノ・ロドリゲス戦、フリオ・ポルテリオ戦、ジュニア・ジョーンズ戦

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