2022年7月1日金曜日

「リズミカルな連打」オルランド・カニザレス②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

IBF世界バンタム級王者。多彩な連打で世界挑戦&防衛戦。ケルビン・シーブルックス戦(初戦)、ジミー・ナバロ戦、ケルビン・シーブルックス戦(再戦)を紹介します。

オルランド・カニザレス(アメリカ)

身長163cm:オーソドックス(右構え)

オルランド・カニザレス 15R TKO ケルビン・シーブルックス

(IBF世界バンタム級タイトル戦、1988年)

「リズミカルな連打」オルランド・カニザレス②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

1R:右ストレートでシーブルックスがダウン

15R:右ストレートでシーブルックスがダウン

(感想:カニザレスがタイトル獲得。世界初挑戦のカニザレスはこれまで19勝(16KO)1敗1分。IBF5位。王者シーブルックスは25勝(20KO)13敗。ガビー・カニザレスの持つ全米バンタム級王座に挑戦して判定負けしたが、ルイス・カーティスを王座決定戦で破って同王座を獲得。王座決定戦でミゲル・マトゥラーナを倒しIBF世界バンタム級王座獲得。負けが多いチャンピオンではあるが、三度の防衛戦は全てKO勝ち。会場ではアレクシス・アルゲリョが観戦。1R、カニザレスが例の「首を振って相手のパンチをかわすディフェンス」&フットワークで回転の速い連打をテンポ良く飛ばす。アウトボクサーのシーブルックスはジャブ。しかし、そのジャブが少し遅いため、カニザレスが右を合わせてダウンを奪う。距離を取りたいシーブルックスだが、カニザレスに押されて打ち合いに出る。シーブルックスはバランスがいい選手だが、パンチを当てるテクニックはカニザレスが上。最終15Rには1Rと同じようなジャブに合わせる強烈な右ストレートでシーブルックスがこの試合、二度目のダウン。連打でレフェリーストップ。カニザレスがスピード&コンビネーションで勝利。左ボディ打ちも強烈だった。カニザレスはこの試合で右拳を骨折したと言われているが、ここから長い「カニザレス時代」が続く。シーブルックスはガビーだけではなく、その弟オルランドにも負けてしまった。)


オルランド・カニザレス 1R KO ジミー・ナバロ

(IBF世界バンタム級タイトル戦、1988年)

「リズミカルな連打」オルランド・カニザレス②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

1R:左フックで2度、ナバロがダウン

(感想:カニザレスがタイトル防衛。挑戦者ナバロはこれまで20勝1敗の新鋭。ただし、タイトルを獲得したことはまだ無い。ジャブを連打して、ワンツー、左ボディ打ち。カニザレスは攻めの姿勢で開始から左フックをヒットさせる。左フックでナバロがダウン。仕留めようとするカニザレス。ワンツーでナバロをグラつかせ、絶妙なタイミングの左フックでナバロから二度目のダウンを奪う。立ったがカウントアウト。カニザレスが左フックで圧勝。ナバロのディフェンスが特に悪かったわけではなかったが、カニザレスの左がよく当たった。カニザレスは微妙なタイミングを捕らえるのが巧い。ナバロはこの後、二試合やって引退。)


オルランド・カニザレス 11R TKO ケルビン・シーブルックス

(IBF世界バンタム級タイトル戦、1989年)

「リズミカルな連打」オルランド・カニザレス②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:カニザレスがタイトル防衛。カニザレスに王座を奪われたシーブルックスが奪回を目指した試合。立場を入れ替えて再戦。前回は15R制で行われたが、今回は12R制での試合。ブロックしながらジャブ、ストレートのシーブルックス。カニザレスはテンポ良くジャブ、連打、左でボディ打ち。手数が多いカニザレス。しかも「首を振ってパンチをかわすテクニック」を使うため、打たれても連続して打たれたりはしない。シーブルックスも手数を増やしてパワフルな左フックを振るうが、パンチを当てる巧さはカニザレス。8R、右目が腫れたシーブルックスが左フックを食って後退。11R、左フックが効いたシーブルックス。連打を浴び、ギブアップするかのような形でレフェリーストップ。カニザレスがディフェンス&手数で二度目の防衛成功。シーブルックスは負けたがこの試合ではパワーもスピードもあって実に強かった。しかし、この試合の後は敗北が多くなり引退。世界王座に返り咲くことはなかった。)

オルランド・カニザレス①

アルマンド・ベラスコ戦、ルイス・カーティス戦

オルランド・カニザレス③

ビリー・ハーディ戦(初戦)、ポール・ゴンザレス戦(再戦)、エディ・ランヘル戦

オルランド・カニザレス④

ビリー・ハーディ戦(再戦)、フェルニー・モラレス戦、レイ・マイナス戦

オルランド・カニザレス⑤

フランシスコ・アルバレス戦、サミュエル・デュラン戦、クラレンス・アダムズ戦

オルランド・カニザレス⑥

デリク・ホワイトボーイ戦、フベナル・ベリオ戦、ヘラルド・マルチネス戦

ローランド・ボホール戦、セルヒオ・レイジェス戦、ウィルフレド・バスケス戦

キノ・ロドリゲス戦、フリオ・ポルテリオ戦、ジュニア・ジョーンズ戦

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