2022年7月15日金曜日

「回転の速い連打」メルドリック・テーラー①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

IBF世界J・ウェルター級、WBA世界ウェルター級王者。オリンピック金メダルからプロ入り。ルーク・レッセ戦、ハロルド・ブレーザー戦、ハワード・デービス戦を紹介します。

メルドリック・テーラー(アメリカ)

身長171cm:オーソドックス(右構え)

メルドリック・テーラー 1R KO ルーク・レッセ

(ライト級戦、1984年)

「回転の速い連打」メルドリック・テーラー①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

1R:左ボディ、左フック、連打で3度、レッセがダウン

(感想:テーラーはボクシング兄弟。双子の兄弟も短い間だったがプロで試合をしたことがあるらしい。兄貴のマイロン・テーラーは世界王者にはなれなかったが、カルビン・グローブの持つIBF世界フェザー級王座に挑戦したことがある(15R判定負け)。17歳の時、メルドリックは1984年のオリンピックにフェザー級で出場し、金メダル。「メインエベンツ」と契約。これがデビュー戦。レッセは中堅どころの白人選手。連戦連勝だったが、ここ最近は二連敗。金色トランクスのテーラー。速いジャブ、右ストレート、左フック、回転の速い連打でボディ打ち。グリーンのトランクスのレッセはブロックしながらジャブを使うなど悪い選手ではないが、テーラーとはスピードに大きな差が。速い連打からの左ボディでレッセがダウン。左フック連打で二度目。最後は連打で試合終了。テーラーが驚異的なスピードで圧勝。ボディ打ちにはパワーもあった。いいところなく敗れたレッセ。これが最後の試合となった。)


メルドリック・テーラー 10R 判定 ハロルド・ブレイザー

(ライト級、1986年)

「回転の速い連打」メルドリック・テーラー①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:連勝を続けるテーラー。実力者と対決。共にボクサータイプで似たような戦い方をする。速いジャブの交換。テーラーが積極的に連打を飛ばす。ブレイザーもバランスの良いスタイルでジャブ、ストレート。テーラーは左ボディフック、ブレイザーは右ストレートが印象的。判定は3-0。テーラーの手数が評価されたか。ブレイザーはスピードのある良い選手だがパワー、決定力に欠けていた。そのブレイザーにスピードで勝ったテーラーは立派なもの。後、ブレイザーはロジャー・メイウェザーのWBC世界J・ウェルター級タイトルに挑戦して2-1の判定負け(1988年)。ファン・マルチン・コッジのWBA世界J・ウェルター級タイトルに挑戦して3-0の判定負け(1989年)。ただ、IBFのインター王座を獲得するなど、実力はあった。通算戦績は105勝(65KO)18敗1分。)


ハワード・デービス・ジュニア 10R 引分 メルドリック・テーラー

(ライト級戦、1986年)

「回転の速い連打」メルドリック・テーラー①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:デービスは1976年モントリオールオリンピック・ライト級金メダリスト(シュガー・レイ・レナード、スピンクス兄弟が金メダルを獲った大会)。スピードで勝負するタイプだが、1980年にジム・ワットのWBC世界ライト級タイトルに挑戦して3-0の判定負け。1984年、エドウィン・ロサリオのWBC世界ライト級タイトルに挑戦して2-1で判定負けしている。金メダリスト同士の対戦。30歳のデービス、19歳のテーラー。共にスピードがあり、速いジャブ、ストレートを基本とする。テーラーはジャブからの右ストレート、左フック連打。ボディ攻撃も速くてパワフル。互いに一歩も引かず、手数も多い。10R終了、引き分け。似たタイプ同士でテーラーはやりにくかったのでは? 後、デービスはバディ・マクガートのIBF世界J・ウェルター級タイトルに挑戦してKO負け(1988年)。世界には手が届かなかった。)

メルドリック・テーラー②

ダニー・バルガス戦、ロケ・モントヤ戦、プリモ・ラモス戦(初戦)

イルレイス・ペレス戦、バディ・マクガート戦、ジョン・ミーキンス戦

コートニー・フーパー戦、ハイメ・ロッキー・バルボア戦、プリモ・ラモス戦(再戦)

アーロン・デービス戦、ルイス・ガルシア戦、アーニー・チャベス戦

グレンウッド・ブラウン戦、クリサント・エスパーニャ戦、クレイグ・ホーク戦

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