2022年7月17日日曜日

「回転の速い連打」メルドリック・テーラー④「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

IBF世界J・ウェルター級、WBA世界ウェルター級王者。世界王座防衛戦&再起戦。コートニー・フーパー戦、ハイメ・ロッキー・バルボア戦、プリモ・ラモス戦(再戦)を紹介します。

メルドリック・テーラー(アメリカ)

身長171cm:オーソドックス(右構え)

メルドリック・テーラー 12R 判定 コートニー・フーパー

(IBF世界J・ウェルター級タイトル戦、1989年)

「回転の速い連打」メルドリック・テーラー④「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:テーラーがタイトル防衛。9Rからのダイジェストで観た試合。テーラーの二度目の防衛戦。相手のフーパーはこれまで敗北は一つだけ。WBAのコンチネンタル王座(J・ウェルター)を獲得している。テーラーが左ジャブ、左フックといった左のテクニック、回転の速い連打(左フック連打からの右ストレート、など)を見せる。フーパーはジャブ、右ストレート、接近して左右フック、左ボディ打ち。よく前に出るフーパー。テーラーはディフェンスしながらジャブ、連打を使うが時折、右ストレートを食う。11R、どういうつもりかは不明だが、フーパーが何度も両手を上げて何かをアピールし、ジャブを打たれる。ラウンド終了直前には何を思ったか、テーラーが相手に背を向け、後ろから打たれる(「ラウンド終了」と誤解した?)。最終ラウンド終了時には共に両手を上げて自身の勝利をアピール。判定は大差の3-0。9Rからの映像のため何とも言い難いが、フーパーが頑張った試合。積極的に前に出て、手数を出していた。ただ、テーラーもそれに負けないほど連打。より多く打ち、左をヒットさせたテーラーが競り勝った。後、フーパーは同王座に再度挑戦。王者チャールズ・マレーに敗れ、それがラストファイトとなった。)


メルドリック・テーラー 5R TKO ハイメ・バルボア

(ウェルター級戦、1989年)

「回転の速い連打」メルドリック・テーラー④「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:世界王者テーラーのノンタイトル戦。テーラーはこれまで22勝(12KO)1分で無敗。バルボアはニックネームが「ロッキー」(映画の「ロッキー・バルボア」をイメージ)。47勝(44KO)10敗、となかなかの戦績ではあるが、これまで王座を獲得したことがなく、フレディ・ローチ、プリモ・ラモスらに敗北している。ガードを上げてジャブを打つバルボア。思い切って打つ右ストレートが力強い。テーラーはフットワーク&ジャブ。そしてパワーを意識した攻め。2R、ワンツーを決めるテーラー。その後もパワーのある左右フック連打、左ボディ打ち。5R、左フックで後退するバルボア。テーラーがラッシュ。左フックでバルボアのマウスピースが吹っ飛んだところでレフェリーストップ。テーラーが実にパワフルな勝利。パンチにはキレもあった。後、テーラーはさらにノンタイトル戦を行い、フリオ・セサール・チャベスと世界J・ウェルター級王座統一戦。バルボアは敗北が多くなっていったが、北米J・ウェルター級王座獲得。)


メルドリック・テーラー 10R 判定 プリモ・ラモス

(ウェルター級戦、1990年)

「回転の速い連打」メルドリック・テーラー④「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:自身の持つIBF王座とフリオ・セサール・チャベスの持つWBC王座を懸けて統一戦を行ったテーラーだが、12R残りわずかのところでTKO負け。テーラーにとってはこれが再起戦。ラモスとは再戦となる。初戦はテーラーの判定勝ち(3-0)。ライト級の世界ランカー(WBA2位、WBC4位)のラモスはパワーのあるパンチを振るう。足にサポーターを着けているテーラーは慎重に試合を進め、ジャブ、連打で先手を取る。判定は3-0。テーラーは危険な相手をスピード&テクニックで下したが、階級を上げて連打の回転のスピードが落ちた印象。ラモスはパンチはあったが、相手を見てしまって手数が少なくなってしまう悪いクセ。先手を取るような戦い方をして欲しかったところ。)

メルドリック・テーラー①

ルーク・レッセ戦、ハロルド・ブレーザー戦、ハワード・デービス戦

ダニー・バルガス戦、ロケ・モントヤ戦、プリモ・ラモス戦(初戦)

イルレイス・ペレス戦、バディ・マクガート戦、ジョン・ミーキンス戦

アーロン・デービス戦、ルイス・ガルシア戦、アーニー・チャベス戦

グレンウッド・ブラウン戦、クリサント・エスパーニャ戦、クレイグ・ホーク戦 

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