IBF世界J・ウェルター級、WBA世界ウェルター級王者。世界王座挑戦&防衛戦。イルレイス・ペレス戦、バディ・マクガート戦、ジョン・ミーキンス戦を紹介します。
メルドリック・テーラー(アメリカ)
身長171cm:オーソドックス(右構え)
①メルドリック・テーラー 10R 判定 イルレイス・ペレス
(J・ウェルター級10回戦、1987年)
(感想:無敗を守るテーラー。世界王座を目指す状況。速いジャブ、右ストレートを飛ばし、左フックを振るう。キューバのペレスはジミー・ポールのIBF世界ライト級王座に挑戦して2-0で敗北したことがある選手だが、これまで王座を獲得したことがない。右ストレート、左フックにパワーがあるペレス。しかし、パンチの速さはテーラー。右ストレートからの左ジャブ、といったコンビネーションも使う。ペレスがテーラーのスピードに負けて手数が少なくなるシーンも。判定は3-0。テーラーがジャブで勝利。ペレスは実力はあったが、得意パンチを上手く使いこなせなかった。)
②メルドリック・テーラー 12R TKO バディ・マクガート
(IBF世界J・ウェルター級タイトル戦、1988年)
(感想:テーラーがタイトル獲得。テーラーはこれまで19勝(10KO)1分。王者マクガートは38勝(33KO)1敗1分。フランキー・ウォーレンに王座決定戦で勝利してこの王座を獲得。KO勝ちが多いが、テクニックとスピードで勝負するタイプ。身長は169cm。小柄であり、テーラーと体格的な差はない。序盤は速いジャブの打ち合い。ジャブでは互角の勝負といった感じだが、左右フックの連打でテーラーが優勢。12R、マクガートのセコンドがリングインして試合終了。テーラーがスピード&パワーの連打で勝利。マクガートにあまり強さが感じられなかった一戦。肩を痛めがちだったマクガートだが、後に強打者サイモン・ブラウンを下してWBC世界ウェルター級王座獲得、二階級制覇。)
③メルドリック・テーラー 8R TKO ジョン・ミーキンス
(IBF世界J・ウェルター級タイトル戦、1989年)
(感想:テーラーがタイトル防衛。王者テーラーはこれまで20勝(11KO)1分で無敗。IBF3位のミーキンスは20勝(15KO)1敗2分。スリムな体型から繰り出すジャブ、ストレート、フック連打を得意とする新鋭。これまで王座を獲得したことがなく、ハロルド・ブレーザーに敗れているが、ベテランのソウル・マンビーに勝利している。テーラーがフットワークとジャブ。ミーキンスもジャブを出すが、一発ずつ力を込めた打ち方。手数が多いテーラー。パンチは軽めだが左フックはパワフルで右ストレートにはかなりのキレがある。7R終了後にミーキンスが棄権。負傷によるものと思われる。テーラーが快勝。ミーキンスは妙に動きが固かった。元々、一発で倒すタイプではない。もっとリズミカルにジャブを使って欲しかったところ。後、ミーキンスは北米J・ウェルター級タイトルを獲得したが、世界は獲得できなかった。)
ルーク・レッセ戦、ハロルド・ブレーザー戦、ハワード・デービス戦
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