2023年5月16日火曜日

「正確な強打&端正なマスク」ミゲル・アンヘル・ゴンザレス①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

WBC世界ライト級王者。世界王者になる前の試合。李永龍戦、ラモン・マルケナ戦、フランシスコ・ダ・クルス戦を紹介します。「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

ミゲル・アンヘル・ゴンザレス(メキシコ)

身長174cm:オーソドックス(右構え)

ミゲル・アンヘル・ゴンザレス 9R TKO 李永龍

(ライト級戦、1991年)

「正確な強打&端正なマスク」ミゲル・アンヘル・ゴンザレス「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:メキシコシティの中流家庭出身のゴンザレス。15歳でアマチュアボクサーに。ソウルオリンピック(1988年)にフェザー級で出場したが1回戦負け。18歳でプロデビュー。以来、15戦全勝(13KO)で、メキシコ・ライト級5位。協栄ジムのプロモートで日本のリング登場(後楽園ホール)。この試合では「東京三太」というリングネーム(センス的には最悪。しかしながら、「サンタ」というのは「聖なる名」であるため本人は気に入っていたらしい)。李は韓国J・ウェルター級8位で、10勝(5KO)4敗1分(TV画面より。一体どういう選手なのだろう? 「BOXREC」の記録では負けてばかり。ゴンザレス戦後、元世界王者モーリス・イーストにKOされたりしている)。共にジャブ。右ストレート、左フックで相手のガードの隙を狙うゴンザレス。李はガードを上げて右を当てようと狙うが空振り。あまり器用ではない。ゴンザレスがディフェンスしながら細かい連打、左ボディ打ち。6R、李がラッシュするが、ゴンザレスは冷静に対処。8R、ゴンザレスが連打をまとめる。9R、パンチが当たらない李が悪質なヘディング。ラウンド終了間際にゴンザレスが連打をまとめ、李のコーナーからタオル投入。ゴンザレスが連打で勝利。正直なところ、一発一発が軽い連打。打ち方も微妙で、攻めるときに隙がある印象。相手が不器用なタイプでよかった。)


ミゲル・アンヘル・ゴンザレス 5R TKO ラモン・マルケナ

(WBCインター・ライト級タイトル戦、1992年)

「正確な強打&端正なマスク」ミゲル・アンヘル・ゴンザレス「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

2R:右ストレートでマルケナがダウン

5R:右ストレート、右フックで2度、マルケナがダウン

(感想:ゴンザレスがタイトル獲得。WBC3位のゴンザレスがインター王座に挑戦。王者マルケナもメキシカン。ベテランのローランド・ナバレッテ、マリオ・マルチネスらを破った実績。メキシコシティでの一戦。似たタイプの両者。ジャブ、ワンツー、左フック。ワンツーからの左フックなどジャブ、ストレートが強いマルケナだが、当てる巧さでゴンザレスが上回る。2R、右ストレートが効いたマルケナ。左フック、右ストレートでダウン。かなり痛烈なダウンだったが、マルケナはジャブで粘る。5R、左フックからの右ストレートでマルケナがダウン。立ったが再開直後の右フックでダウン、試合終了。ゴンザレスがパンチの正確さ(特に左フック、右ストレート)で快勝。李永龍戦のときに比べるとパンチに重さが感じられた。マルケナは良いジャブを打っており、決して弱くはなかった。その後のマルケナ。かつて所持していたメキシコ王座(ライト級)を奪回したが、世界戦など大きなチャンスはナシ。ゴンザレスとラスベガスで再戦したが、判定負けに終わった。)


ミゲル・アンヘル・ゴンザレス 3R TKO フランシスコ・トマス・ダ・クルス

(ライト級戦、1992年)

「正確な強打&端正なマスク」ミゲル・アンヘル・ゴンザレス「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

3R:左フック、右フックで2度、ダ・クルスがダウン

(感想:マルケナ戦の次の試合。場所はメキシコシティ。ゴンザレスはWBC3位(WBAにもランクされている)。ダ・クルスはブラジルのベテラン。連戦連勝でブラジル王座、南米王座(いずれもJ・ライト級)を獲得したときもあったが、フリオ・セサール・チャベスのWBC世界J・ライト級王座への挑戦は3RでTKO負け。ここ最近は勝ったり負けたり。右カウンターなど右ストレートに良いものがあるダ・クルス。しかし、受け身の姿勢で手数も少な目。ゴンザレスがワンツーからの左フックで優勢。3R、左フックが効いたダ・クルス。連打からの左フックでダウン。立ったが再開直後、右フックで二度目のダウン。ダメージ深いと見て、レフェリーはすぐさま試合を止めた。ゴンザレスが正確な攻撃で勝利。パンチに重さも増して、自信を感じる戦いぶりだった。ダ・クルスは残念。良い武器を持ってはいたが。その後、ブラジルを中心にリングに上がり、WBF王座(ライト級)を獲得するなどの活躍を見せた。)


ウィルフレド・ロチャ戦(初戦)、ダリル・タイソン戦、エクトール・ロペス戦

デビッド・サンプル戦、ウィルフレド・ロチャ戦(再戦)、ジャン・バチスト・メンディ戦

レバンダー・ジョンソン戦、カルビン・グローブ戦、リカルド・シルバ戦

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