2023年3月16日木曜日

「強力な右クロス」トム・ブンブン・ジョンソン②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

IBF世界フェザー級王者。IBF戦のフランシスコ・セグラ戦、マヌエル・メディナ戦(三戦目)、エディ・クロフト戦を紹介します。「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

トム・ジョンソン(アメリカ)

身長166cm:オーソドックス(右構え)

トム・ジョンソン 12R 判定 フランシスコ・セグラ

(IBF世界フェザー級タイトル戦、1994年)

「強力な右クロス」トム・ブンブン・ジョンソン②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:ジョンソンがタイトル防衛。五度目の防衛戦。挑戦者はIBF1位のセグラ。ジョンジョン・モリナのIBF世界J・ライト級王座に挑戦したときはTKO負けに終わったが、その後、全米フェザー級王座獲得。これが二度目の世界挑戦。アトランチックシティでの一戦。攻めの姿勢のセグラ。右ストレート、接近して左右フック。ジョンソンは足とジャブで距離を作り、ワンツー、右カウンター、ボディ打ち。互いにディフェンスしながら手数を多く出す展開。ジョンソンのジャブがヒット。2Rには右ストレートでセグラをグラつかせる。タフだが、ジャブが少なく攻めが雑なセグラ。接近戦では互いのパンチがヒット。12R、ジョンソンが左右フック連打、アッパー。最終ラウンドとは思えないほど精力的な攻め。判定は3-0。激しい攻防が見られた試合。セグラもよく頑張ったが、ジャブが少な目だったため、攻撃をかわされてしまった。後、セグラは北米J・ライト級王座戦でTKO負けし、三度目の世界挑戦はなかった。)


トム・ジョンソン 12R 判定 マヌエル・メディナ

(IBF世界フェザー級タイトル戦、1995年)

「強力な右クロス」トム・ブンブン・ジョンソン②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:ジョンソンがタイトル防衛。これまで37勝(23KO)2敗1分のジョンソン(30歳)。六度目の防衛戦。挑戦者はIBF9位の前王者メディナ(メキシコ)。49勝(26KO)5敗。戦績の割には若い(23歳)。ジョンソンに王座を奪われた過去。その後、ジョンジョン・モリナのIBF世界J・ライト級王座に挑戦して判定負け。北米フェザー級王座を獲得し、ジョンソンに挑戦。これが両者にとって三度目の対戦となる。アトランチックシティでの一戦。メディナが例によって足を使ってジャブ、右ストレート。倒しに行くのではなく、当てるパンチ。ジョンソンはパワーの乗ったジャブ、ワンツー、左フック。共に手数が多い。しかし、同じように打ち合うのであればパワーのあるジョンソンの方が有利。ジョンソンがディフェンスしながらジャブ、右カウンターをヒット。判定は3-0。今回も接戦。両者にはやはり大きな実力差はない印象。メディナはフワフワした動きながら実にしぶといボクシング。後、WBC、WBO王座獲得。)


トム・ジョンソン 12R 判定 エディ・クロフト

(IBF世界フェザー級タイトル戦、1995年)

「強力な右クロス」トム・ブンブン・ジョンソン②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:ジョンソンがタイトル防衛。七度目の防衛戦。挑戦者クロフト(アメリカ)はデビュー以来、連戦連勝でWBC米大陸王座(J・フェザー級)を獲得。しかし、その王座を判定で失い、初黒星。このところ実力者(ダドイ・アンデュハルほか)相手に連勝中。これまで22勝(10KO)1敗1分。似たタイプ同士の試合。ジャブ連打、力強さとキレのある右ストレート、左フック。互いにディフェンス。接近戦では互いのフックがヒット。しかし、当てる巧さはジョンソン。判定は3-0。クロフトは良い選手ではあるが、タフなジョンソンを崩すほどのパワーファイターではなかった。防衛に成功したジョンソン。力強い打ち方ではあったが、ダウンは奪えず(ボクシングは「思いっ切り打てば倒せる」というものではない)。その後も勝ち続け、結果的に11度の防衛成功。しかし、WBO世界フェザー級王者ナジーム・ハメドとの王座統一戦でKO負け。その後もリングに上がり続けたが、徐々に打たれ弱さを見せるようになっていった。IBF王者時代が全盛期。パンチにはキレもあり、タフで、ジャブをしっかり当てていく堅実なパワーファイターだった。)

トム・ブンブン・ジョンソン①

マヌエル・メディナ戦(初戦)、オルランド・ソト戦、ベニー・アンパロ戦

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