2023年5月19日金曜日

「正確な強打&端正なマスク」ミゲル・アンヘル・ゴンザレス③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

WBC世界ライト級王者。世界王座防衛戦。デビッド・サンプル戦、ウィルフレド・ロチャ戦(再戦)、ジャン・バチスト・メンディ戦を紹介します。

ミゲル・アンヘル・ゴンザレス(メキシコ)

身長174cm:オーソドックス(右構え)

ミゲル・アンヘル・ゴンザレス 12R 判定 デビッド・サンプル

(WBC世界ライト級タイトル戦、1993年)

「正確な強打&端正なマスク」ミゲル・アンヘル・ゴンザレス③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:ゴンザレスがタイトル防衛。ゴンザレスの三度目の防衛戦。試合地はメキシコ。サンプルはアメリカの黒人サウスポー。フィラデルフィア出身で、ニックネームは「King」。デビュー以来、連戦連勝だったがローカル王座戦で判定負け、初黒星。まだ、王座を獲った経験がない。パーネル・ウィテカーにソックリな構えと後ろ姿。距離を取りながら右ジャブ、パワーのある左ストレート、右フック。1Rから左ストレートをヒットさせる。ゴンザレスは左を使いながら右を当てようとするが、逃げられてしまうシーンも多い。やや受け身のサンプル。相手の連打を持て余す。11R、リング中央付近で滑るゴンザレス。しかし、立ち上がって直ぐに攻撃(レフェリーはブレイクせず)。12Rにもサンプルの左ストレートがヒット。判定は3-0。ゴンザレスがサウスポー相手に手数で勝利。勝ったが、左をマトモに食うなど危ないシーンがあった(彼はピンチになることがよくある。闘争本能でカバーしてきた)。サンプルはウィテカーによく似ていたが、ジャブの伸び、上体のしなやかさの点でウィテカーには及ばず。ただ、パワーはあった。その後もサンプルはリングに上がり続け、WBOの地域王座(スーパーライト級)を獲得。しかし、世界戦はゴンザレス戦のみに終わった。)


ミゲル・アンヘル・ゴンザレス 11R TKO ウィルフレド・ロチャ

(WBC世界ライト級タイトル戦、1993年)

「正確な強打&端正なマスク」ミゲル・アンヘル・ゴンザレス③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

1R:フック連打でロチャがダウン

9R:左フックでロチャがダウン

(感想:ゴンザレスがタイトル防衛。四度目の防衛戦の相手は王座決定戦で戦ったコロンビアのロチャ(WBC5位)。初戦ではダウンを奪われてしまったゴンザレス。再戦はどのような内容になるか? メキシコでの一戦。1R、ジャブを出すロチャ。しかし、動きとパンチのキレに欠ける緩慢さがあり、フック連打を浴びてダウン。その後、ゴンザレスはジャブ、ワンツーからの左フック、左ボディ打ちなどで優勢。右アッパーを入れる器用さも見せる。右ストレート、左フックを食うロチャ。9Rに左フックでダウン。11R開始。しかし、レフェリーは試合続行を許さず。10R終了でのTKOという結末となった。ゴンザレスの動きはいつもと同じようなレベルだったように見えたが、ロチャにスピードがなかったためゴンザレスがシャープに見えた。その後、ロチャは勝ったり負けたり。最後の試合はWBAの地域王座戦(スーパーライト級)で、TKO負けだった。)


ミゲル・アンヘル・ゴンザレス 5R TKO ジャン・バチスト・メンディ

(WBC世界ライト級タイトル戦、1994年)

「正確な強打&端正なマスク」ミゲル・アンヘル・ゴンザレス③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

2R:連打でメンディがダウン

5R:左フックで2度、メンディがダウン

(感想:ゴンザレスがタイトル防衛。23歳のゴンザレス。これが五度目の防衛戦。セネガル生まれでフランス国籍の挑戦者メンディ。WBC2位の31歳。デビュー当初はパッとしない感じだったが、勝つコツを掴んだらしく、連勝。その後、敗北もあったが実力を付け、フランス王座、欧州王座(いずれもライト級)を獲得。そしてこの世界初挑戦。フランスでの一戦。メンディがジャブ、ストレート主体のアウトボクシング。右ストレートを狙うゴンザレス。距離を取って戦いたいメンディだが、ゴンザレスはサウスポーのメンディを相手に器用にストレート、左右フックを決め、ボディを攻撃する。2R、連打でメンディが前のめりにダウン。4R、メンディが猛反撃。しかし、5R、メンディが二度のダウン。立ったが、レフェリーのアーサー・マーカンテは試合を止めた。メンディの動きは悪くはなかったが、ゴンザレスが回転の速い連打で倒し切った。この試合には敗れてしまったメンディだが、後に空位となったこのタイトルをラマー・マーフィーと争って獲得。しかし、初防衛戦でスティーブ・ジョンストン(坂本博之との試合で日本でもおなじみ)に奪われてしまった。)

李永龍戦、ラモン・マルケナ戦、フランシスコ・ダ・クルス戦

ウィルフレド・ロチャ戦(初戦)、ダリル・タイソン戦、エクトール・ロペス戦

レバンダー・ジョンソン戦、カルビン・グローブ戦、リカルド・シルバ戦

ラマー・マーフィ戦、ロバート・グランシオサ戦 

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