2023年5月17日水曜日

「正確な強打&端正なマスク」ミゲル・アンヘル・ゴンザレス②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

WBC世界ライト級王者。世界王座戦。ウィルフレド・ロチャ戦(初戦)、ダリル・タイソン戦、エクトール・ロペス戦を紹介します。「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

ミゲル・アンヘル・ゴンザレス(メキシコ)

身長174cm:オーソドックス(右構え)

ミゲル・アンヘル・ゴンザレス 10R TKO ウィルフレド・ロチャ

(WBC世界ライト級王座決定戦、1992年)

「正確な強打&端正なマスク」ミゲル・アンヘル・ゴンザレス②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

2R:左フックでゴンザレスがダウン

4R:右フックでロチャがダウン

5R:右アッパーでロチャがダウン

(感想:ゴンザレスがタイトル獲得。パーネル・ウィテカーが王座返上。空位となったWBC世界ライト級王座の決定戦にWBC2位としてゴンザレスが出場。ロチャはコロンビアの選手でWBC5位。KO勝ちが多い強打者で、WBC米大陸王座(ライト級)を獲得している。ただし、これまでの試合は全て地元で行ってきており、これが初の海外試合。メキシコシティでの一戦。ジャブ・連打を丁寧に当てるゴンザレス。左のボディ打ちも上手い。ロチャは振りは大きいがキレがある危険なパンチを打つ。2R、左フックでなぎ倒されるゴンザレス(大ピンチ)。激しい打ち合い。4R、5Rにダウンを奪い返し、9R終了でロチャが棄権。ゴンザレスは勝ったが、鼻と口から出血するなど、かなり危なかった。)

   

ミゲル・アンヘル・ゴンザレス 12R 判定 ダリル・タイソン

(WBC世界ライト級タイトル戦、1992年)

「正確な強打&端正なマスク」ミゲル・アンヘル・ゴンザレス②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:ゴンザレスがタイトル初防衛。ゴンザレスがメキシコシティで指名試合。WBC1位のタイソン。「タイソン」と言えば「マイク・タイソン」。ダリルはどんな「タイソン」なのか? WBC米大陸王座(ライト級)を獲得し、1986年にジミー・ポールのIBF王座(ライト級)に挑戦したことがあるベテラン。これが二度目の世界挑戦。共にジャブ。慎重姿勢でディフェンシブなタイソン(トランクスの後ろには「MADNESS(狂気)」の文字)。ジャブは出すが、受け身。ゴンザレスは相手の隙を突く右ストレート、ワンツー、左フック。フックで攻めるタイソンだが攻撃を阻止され、逆に右アッパーなどを食らう(6Rほか)。左フック連打からの右ストレートといったコンビネーションでゴンザレス優勢のまま12R終了。判定は3-0。ピークを過ぎたチャレンジャー相手にゴンザレスが手堅く初防衛。ただ、ゴンザレス独特の「鳥が羽ばたくかのような左フック連打」は隙があるうえ、どこか滑稽。勝てばいいのかもしれないが、あまり良い打ち方とは思えない。タイソンは攻撃の正確さ、一気に攻める爆発力に欠けていた。後、ロジャー・メイウェザーを破って全米王座(ライト級)を獲得したが、世界は獲れなかった。)


ミゲル・アンヘル・ゴンザレス 12R 判定 エクトール・ロペス

(WBC世界ライト級タイトル戦、1993年)

「正確な強打&端正なマスク」ミゲル・アンヘル・ゴンザレス②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:ゴンザレスがタイトル防衛。ゴンザレスの二度目の防衛戦。試合地はメキシコ、相手も同じメキシカン。WBC5位のロペス。ロサンゼルス・オリンピックではバンタム級で銀メダル獲得。プロでは(ブランクを作ってしまったこともあったが)WBAの地域王座(ライト級)、北米王座(J・ウェルター級)を獲得してきた。重そうなパンチを打つロペス。ジャブ、右ストレート、左フック。特に右のパンチに自信を持っていそうな打ち方。ゴンザレスのパンチはいつものようにやや軽めだが、正確に当てていこうとする(特に左フック)。接近戦での打ち合い。共にワンツーからの左フック。4R、ロペスの右強打が連続ヒットしてゴンザレスがピンチ。パワーで攻めるロペス。ゴンザレスは打ち合いに応じ、コンビネーション&ディフェンス。右目が腫れていくロペス。ジャブ、手数でゴンザレスがやや試合をリードしている印象。12R終了。判定は3-0。危ない勝利だったゴンザレス。ストップ負け寸前になるシーンがあった。しかし、負けじと打ち合ったのはさすが世界王者といったところ。ロペスは残念。パワーはあったが、手数で負け。スタミナの差で勝負がついた。後、ロペスは二度の世界挑戦のチャンスがあったが、勝てず。そして44歳で死去。薬物が原因と言われている。)

李永龍戦、ラモン・マルケナ戦、フランシスコ・ダ・クルス戦

デビッド・サンプル戦、ウィルフレド・ロチャ戦(再戦)、ジャン・バチスト・メンディ戦

レバンダー・ジョンソン戦、カルビン・グローブ戦、リカルド・シルバ戦

ラマー・マーフィ戦、ロバート・グランシオサ戦 

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