2023年7月7日金曜日

「正確な強打&端正なマスク」ミゲル・アンヘル・ゴンザレス④「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

WBC世界ライト級王者。世界王座防衛戦。レバンダー・ジョンソン戦、カルビン・グローブ戦、リカルド・シルバ戦を紹介します。

ミゲル・アンヘル・ゴンザレス(メキシコ)

身長174cm:オーソドックス(右構え)

ミゲル・アンヘル・ゴンザレス 8R TKO レバンダー・ジョンソン

(WBC世界ライト級タイトル戦、1994年)

「正確な強打&端正なマスク」ミゲル・アンヘル・ゴンザレス④「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:ゴンザレスがタイトル防衛。これまで33戦全勝(27KO)のゴンザレス。メキシコで六度目の防衛戦。挑戦者のジョンソンは22勝(18KO)1分。よく伸びるジャブ・ストレートを打つかなりの実力者(マーク・ブリーランド並みのパンチ)。1Rからジョンソンの強打が炸裂。独特の打ち方の連打で対抗するゴンザレス(上半身の力で打つような、やや手打ち気味の打ち方)。我慢比べのような打ち合い。最後はロープ際での連打でレフェリーストップ。ゴンザレスは打たれながらもよく耐え抜いた。ジョンソンはなかなかの選手。後にIBF世界ライト級王座を獲得。しかし初防衛戦のダメージで亡くなってしまった。ゴンザレスは実力者ジョンソンに勝ったことでかなりの自信をつけたようで、「これからはオレの時代」「(フリオ・セサール)チャベスはもう終わり。ヤツ(チャベス)とやったらKOしてやる」「デラ・ホーヤも敵ではない」と豪語。すごい。そんなこと言っていいのかな? その結果は後に出ることになる。)


ミゲル・アンヘル・ゴンザレス 6R TKO カルビン・グローブ

(WBC世界ライト級タイトル戦、1994年)

「正確な強打&端正なマスク」ミゲル・アンヘル・ゴンザレス④「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:ゴンザレスがタイトル防衛。全勝を守り続けるゴンザレス。アメリカで七度目の防衛戦。相手のグローブは元IBF世界フェザー級王者で、WBC11位。「Silky Smooth」のニックネームを持ち、シャープなパンチが武器。試合前には「スピードで勝負する」とコメント。これまで46勝(17KO)6敗とパワーはそれほどでもないが、あのジェフ・フェネックをKOしている。共にジャブ。しかしながら、ライト級の身体ではないグローブは相手の重さに押されがち。1Rから右ストレートを当てるゴンザレス。独特の左フック連打、左ボディ打ちも見せる。5R終了間際、左ボディを連打されたグローブ。5R終了で棄権。ゴンザレスが「重さ」で勝利。グローブは思い切った右ストレートを打っていたが、ライト級で通用する戦いぶりではなかった。その後、グローブはWBU王座戦(J・ライト級)でTKO負け。それが最後のタイトル戦となった。)


ミゲル・アンヘル・ゴンザレス 12R 判定 リカルド・シルバ

(WBC世界ライト級タイトル戦、1995年)

「正確な強打&端正なマスク」ミゲル・アンヘル・ゴンザレス④「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

7R:左カウンターでゴンザレスがダウン

(感想:ゴンザレスがタイトル防衛。アメリカで八度目の防衛戦。相手のシルバはアルゼンチンのサウスポー。これまで34勝(14KO)10敗でWBC5位。アルゼンチン王座(ライト級)を獲得した実績があり、このところ連勝中。スキンヘッドで気合いの入った表情。右ジャブ、ワンツー、左フック。ゴンザレスは左を使って右ストレート、右ボディ打ち。接近戦ではワンツーからの左ボディなどを打つ。ディフェンシブなシルバ。距離を取って下がりながら応戦。7R、左カウンターでゴンザレスがダウン。しかし、レフェリーはこれを「スリップ」扱い。8R、ゴンザレスが例の「鳥が羽ばたくかのような左フック連打」。12R、ゴンザレスの右アッパー炸裂。判定は3-0。攻める姿勢でゴンザレスが勝利。やはりディフェンスに隙があるゴンザレス。ダウンカウントは取られなかったが、強いカウンターを食ってしまった。シルバは守りに回る典型的なサウスポー。チャレンジャーらしく自分から攻めて行くことができなかった。後、南米王座(ライト級)を獲得したが、ゴンザレス戦が唯一の世界戦となった。)

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