2023年2月11日土曜日

「石の拳で二階級制覇」文成吉②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

世界J・バンタム、バンタム級二冠王。初の世界戦&防衛戦。カオコー・ギャラクシー戦(初戦・再戦)、小林智昭戦を紹介します。「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

文成吉(韓国)

身長165cm:オーソドックス(右構え)

文成吉 6R 負傷判定 カオコー・ギャラクシー

(WBA世界バンタム級タイトル戦、1988年)

「石の拳で二階級制覇」文成吉②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:文がタイトル獲得。これまで全勝の文。七戦目で世界初挑戦。王者カオコーはあのカオサイの双子の兄。こちらもプロデビュー以来全勝で、弟と同じサウスポー。強打者ウィルフレド・バスケスを地元バンコクで破って王者に。これが初防衛戦となる。ソウルで行われた試合。左ジャブと右フックで前に出る文。パンチはあるが無器用なガチャガチャした攻撃。カオコーはキレイなボクシング。攻めてくる文を右ジャブと左ストレートで迎え撃つ。両者のスタイルが違うためか、かみ合わない展開。6R、バッティングで文が負傷。押し気味だった文が負傷判定で勝利。文は粗い攻撃。強さは感じられたが、ケンカのような戦いぶりだった。カオコーとしては納得のいかない敗北。両者は後にタイで再戦。)

   

文成吉 5R TKO 小林智昭

(WBA世界バンタム級タイトル戦、1989年)

「石の拳で二階級制覇」文成吉②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:文がタイトル防衛。パナマのエドガー・モンセラットをKOして初防衛に成功した文。韓国で二度目の防衛戦。挑戦者の小林は元日本バンタム級王者。無敗だった高橋直人を判定で下して日本王座獲得。防衛戦を行うことはなかったが、世界戦のチャンスを得た。グリーンのトランクスの文(彼はいつも鮮やかなカラーのトランクスだった)。小林はブルー。パンチと踏み込みに速さがある文。小林は手数で応戦するが、相手のパワーに押され気味。しかもディフェンスに問題があり、打たれ、クリンチ。3R、ロープ際に追い込まれた小林がマウスピース落下。接近戦。小林が右フックを決めるシーンもあったが、パワーで文が優勢。5R、連打を浴びて小林が後退したところでレフェリーストップ。文がパワーで圧勝。文も決して隙が無い選手というわけではないため、小林の右フックが当たりそうな雰囲気もあったが、圧力に押されてしまった。小林はこれが最後の試合となった。)


カオコー・ギャラクシー 12R 判定 文成吉

(WBA世界バンタム級タイトル戦、1989年)

「石の拳で二階級制覇」文成吉②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

11R:連打で文がダウン、連打でスタンディングダウン

(感想:カオコーがタイトル奪回。文の三度目の防衛戦はタイ。カオコーとの再戦。レフェリーは内田正一。攻める文にカオコーはパンチをかわしながらバスケス戦のように丁寧にジャブ、左ストレートでカウンター、左フックのボディ打ち。5Rには連打のまとめ打ち。文は「石の拳」で攻めるが空転し、11Rにダウン。判定でカオコー。作戦勝ち。打ち合いながらも器用にハードパンチャーの文を封じ、タイトル奪回。しかし、初防衛戦でルイシト・エスピノサに謎の失神KO負け。二度王座を獲得したが結局、一度も防衛できなかった。)

文成吉①

リック・バヘロット戦、シンノイ戦、テプラトム戦

文成吉③

ナナ・コナドゥ戦(初戦)、ヒルベルト・ローマン戦、松村謙二戦

文成吉④

ナナ・コナドゥ戦(再戦)、エルネスト・フォード戦、トーサク・ポングスパ戦

文成吉⑤

アルマンド・サラサール戦、グレグ・リチャードソン戦、イラリオ・サパタ戦

文成吉⑥

カルロス・サラサール戦、ホセ・ルイス・ブエノ戦(ラストファイト) 

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