2022年8月1日月曜日

「無慈悲な強打」レイ・マーサー②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

WBO世界ヘビー級王者。オリンピック金メダル。世界王者になる前の試合。エディ・リチャードソン戦、オジー・オカシオ戦、ライオネル・ワシントン戦、バート・クーパー戦を紹介します。

レイ・マーサー(アメリカ)

身長185cm:オーソドックス(右構え)

レイ・マーサー 1R KO エディ・リチャードソン

(ヘビー級戦、1989年)

「無慈悲な強打」レイ・マーサー②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

1R:右フックで2度、リチャードソンがダウン

(感想:順調に勝ち続けるマーサー。これまで9連勝(8KO)。リチャードソンは背が高い選手(198cm)。「15勝(9KO)1敗」とTV画面にはあるが、「BOXREC」の記録によると敗北はもっと多い(タイレル・ビッグス、マイク・タイソン、トニー・タッカーらに敗北)。フットワーク&ジャブのリチャードソン。マーサーがジャブを使いながら右ストレート、左右フックで追い回す。右フックでリチャードソンがダウン。さらに連打からの右フックで二度目。試合終了。マーサーが二線級の選手をKO。リチャードソンは腰が引けた姿勢。口を開けてマウスピースが見えているため笑っているようにも見えた。後、リチャードソンは全敗してキャリアを終えた。)


レイ・マーサー 8R 判定 オジー・オカシオ

(ヘビー級8回戦、1989年)

「無慈悲な強打」レイ・マーサー②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:「シュガー・レイ・レナード vs. ロベルト・デュラン」のWBC世界S・ミドル級タイトル戦の前座カード。ビッグイベントということでリングサイドにはマイケル・ジャクソンの姿も。プエルトリコのオカシオはこれまで23勝(11KO)6敗1分のベテラン。ラリー・ホームズのWBC世界ヘビー級王座への挑戦はKO負けに終わったが、階級を下げてWBA世界クルーザー級王座獲得。10ではなく8回戦で行われた試合。体格と打ち方が似ている両者。ジャブ、右ストレート、左右フック。オカシオはフック連打に力強いものがあるが、倒しに行くような攻めをしない。そのため、勢いはマーサーの方が少し上のような印象。互いにブロックなどでディフェンス。決定打を打ち込めないまま8R終了。判定は2-1。両者の間に大きな実力差は感じられなかった。攻める姿勢をより見せたマーサーの勝ちでよいと思う。オカシオはその後もリングに上がり続けたが敗北が多かった。ただ、ホームズ、イベンダー・ホリフィールド、レノックス・ルイスといった時代が違う有名選手と多く試合し、充実したキャリアではあった。)  


レイ・マーサー 4R TKO ライオネル・ワシントン

(ヘビー級戦、1990年)

「無慈悲な強打」レイ・マーサー②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

4R:右フックでワシントンがダウン

(感想:ワシントンはマーサーより背が高い選手で顔がマイク・タイソンに似ている。これまで10勝(9KO)6敗で、カリフォルニア州ヘビー級タイトルを獲得。ただ、レナルド・スナイプス、マイク・ウィーバー、マイケル・ドークスといった名のある選手にはKO負けしている。距離を取ってジャブ、ストレートを打つワシントン。タイソンとは違ってアウトボクシング。しかもスピードがなく、のらりくらりとした動き。そんなワシントンにマーサーは1Rから右ストレートをヒットさせ、ボディ連打からの左フックといったコンビネーション。3Rには激しい連打。4R、右ストレートからの右フックでワシントンがダウン。立ったが、連打を浴びてレフェリーストップ。ワシントンはストップに不満のようだったが、1Rから打たれていたため、ストップは致し方ないといったところ。これまでは「勝てる相手」と戦ってきたマーサー。次の試合はタフ男バート・クーパーとの北米ヘビー級タイトル戦。) 


レイ・マーサー 12R 判定 バート・クーパー

(北米ヘビー級タイトル戦、1990年)

「無慈悲な強打」レイ・マーサー②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

1R:右ストレートでクーパーがダウン

(感想:マーサーがタイトル獲得。王者クーパーは元々はクルーザー級。体は大きくはないが、タフでパンチがある。初回からクーパーがダウンする激しい打撃戦(TV映像でもかなりの迫力があった。リングサイドのファンは怖いぐらいの迫力を感じたに違いない)。互いにパワーがあり、タフ。マーサーは左ジャブ、右ストレート、クーパーは接近して左右フック、右アッパー。唇を切り、頬が腫れるダメージを負うマーサーだが、クーパーのタフネスを押し切る。判定は3-0。「敗者はいなかった」と言っても過言ではない猛烈な試合だった。) 

レイ・マーサー①

ジェシー・マクギー戦、デビッド・ホプキンス戦、ケン・クロスビー戦、アル・エバンス戦

レイ・マーサー③

フランチェスコ・ダミアニ戦、トミー・モリソン戦、ジェリー・ハルステッド戦

レイ・マーサー④

ジェシー・ファーガソン戦(初戦)、マーク・ウィリス戦、マリオン・ウィルソン戦

レイ・マーサー⑤

ティム・ウィザスプーン戦、レオ・ロイアコノ戦、ジェフ・ペグース戦

レイ・マーサー⑥

ドン・スティール戦、ウラジミール・クリチコ戦、シャノン・ブリッグス戦 

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