世界L・ヘビー級、世界クルーザー級王者。L・ヘビー級制圧を目指した試合。ルー・デル・バーレ戦、ヘンリー・マスケ戦、ダリウス・ミハエルゾウスキー戦を紹介します。
バージル・ヒル(アメリカ)
身長184cm:オーソドックス(右構え)
①バージル・ヒル 12R 判定 ルー・デル・バーレ
(WBA世界L・ヘビー級タイトル戦、1996年)
(ダウンシーン)
2R:左ストレートでヒルがダウン
(感想:ヒルがタイトル防衛。奪回した王座の九度目の防衛戦。WBA2位バーレはこれまで全勝。ニューヨーク州L・ヘビー級タイトルを獲得しているサウスポー。右ジャブを使って左ストレート、右フックを打つファイタータイプ。ヒルが積極的にフットワーク&ジャブからの右ストレート、左フック。しかし、2R終了間際、左ストレートがカウンターとなってヒルがダウン。攻めすぎたことを反省したか、ヒルは相手の反撃を警戒しながらジャブ、ワンツー。バーレはカウンターでダウンを取ったことで、カウンターを狙う。10Rには左ストレートでヒルのマウスピースを飛ばしたバーレだが、攻めるリズムが悪く、振りの大きいパンチは当たらない。判定は3-0。結局、いつものようにヒルがディフェンス&ワンツーで判定勝利。バーレはいいパンチを持っていたが、攻め方が中途半端だった。そんなバーレ。後、この王座(WBA世界L・ヘビー級タイトル)を決定戦で獲得。しかし、WBC王者ロイ・ジョーンズとの統一戦で敗北し、一度も防衛できなかった。)
②バージル・ヒル 12R 判定 ヘンリー・マスケ
(WBA・IBF世界L・ヘビー級タイトル統一戦、1996年)
(感想:ヒルがタイトル統一。ドイツで行われた注目の試合。WBA王者ヒルはこれまで42勝(20KO)1敗。IBF王者マスケはドイツの選手で、30戦全勝(11KO)。共に立派な戦績だが、ディフェンシブなテクニシャン。どんな試合になるか? いつものようにフットワーク&ジャブのヒル。サウスポーのマスケもジャブを打つが、何故か手数が少ない。アクションに乏しい状況が続く。パンチがそれほど無い者同士が警戒し合って12R終了。判定は2-1。「統一戦」にしては迫力・見せ場が無かった(ような気がした)残念な試合。リングサイドの観客はこの試合を見てどう思っただろう?)
③ダリウス・ミハエルゾウスキー 12R 判定 バージル・ヒル
(WBA・IBF・WBO世界L・ヘビー級王座統一戦、1997年)
(感想:ミハエルゾウスキーが王座統一。マスケ戦に続いてヒルがドイツで行った試合。WBO王者ミハエルゾウスキーはポーランドの選手。主戦場はドイツ。これまで全勝。共に速いジャブを使うが、ミハエルゾウスキーは強くしっかり当てていこうとするジャブで、ヒルは数多く出してポイントを狙う軽めのもの。フットワーク&ジャブのヒルをミハエルゾウスキーが追う展開。パワフルな左ボディを打つミハエルゾウスキー。手数はヒル、攻める姿勢はミハエルゾウスキー、といった内容。判定は3-0。パワーでミハエルゾウスキーが上回った試合。ヒルはやや腰が引けたような戦いぶり。相手の強さを避けようとしたか? さらにヒルは次の試合でロイ・ジョーンズにTKO負けして二連敗。階級を上げて、クルーザー級で二階級制覇を目指すことに。)
レスリー・スチュアート戦、ジャン・マリー・エメベ戦、ラムジ・ハッサン戦
ウェリー・フェザーストーン戦、ボビー・チェズ戦、ジェームス・キンチェン戦
タイロン・フレージャー戦、フランク・テート戦(初戦)、サウル・モンタナ戦
ガイ・ウォーターズ戦、フランク・テート戦(再戦)、クロフォード・アシュレー戦、ドレイク・サージ戦
ファブリス・ティオーゾ戦、ドン・ラロンデ戦、ワレリー・ブルドフ戦
0 件のコメント:
コメントを投稿