バンタム、J・フェザー、フェザー級世界三階級制覇王者。ロバート・マリンズ戦、シェリー・ジャコブ戦(初戦)を紹介します。
ウィルフレド・バスケス(プエルトリコ)
身長164cm:オーソドックス(右構え)
①ウィルフレド・バスケス 3R KO ロバート・マリンズ
(フェザー級戦、1983年)
(ダウンシーン)
1R:左フックで2度、マリンズがダウン
2R:左フックでマリンズがダウン
3R:左フックでマリンズがダウン
(感想:プエルトリコの強打者バスケス。父親がウィルフレド・ゴメスのファンだったことからボクシングを始めた。アマチュアを経て、プロ入り。デビュー戦は判定負け。その後は負け無しでこの16戦目。マリンズはアメリカの黒人選手。デビュー以来、連戦連勝で全米J・ライト級王座を獲得。ところがその王座をKO負けで失ったのをキッカケに凋落。ヘクター・カマチョ、ロッキー・ロックリッジらに敗れ、このところ負けが込んでいる状況。バスケス21歳、マリンズは31歳。ニューヨークでの一戦。1R、ジャブを連打するバスケス。そして後に猛威を振るう左フック。右ストレートにもパワー&伸び。マリンズは素晴らしく速い連打。しかし、左フックで二度ダウン。2R、力強い連打を見せるマリンズだが、またしても左フックでダウン。3R、ラッシュしてバスケスをロープ際に追い込むマリンズ。しかし、左フックを食って、ゆっくり前のめりにキャンバスに沈んだ。体格差があった試合。小さいバスケスが圧勝。打たれるシーンもあったが、ひるむことなく相手を粉砕。マリンズは良い選手だが、打たれ弱くなっていたようだ。この後も負けが多く、大成することなくキャリアを終えた。)
その後のバスケス
痛烈なKOで二階級制覇 |
プエルトリコ王座(バンタム級)獲得。初の世界挑戦はWBC世界バンタム級王座。王者ミゲル・ロラ(コロンビア)に判定負け。元WBC世界フライ級王者アントニオ・アベラル(メキシコ)にTKO負け。そして二度目の世界挑戦。韓国で朴讃栄にKO勝ちしてWBA世界バンタム級王座獲得。初防衛戦は六車卓也と引分。二度目の防衛戦でカオコー・ギャラクシー(タイ)に敗れ、王座陥落。その再起戦でラウル・ペレス(メキシコ)に敗北。さらに厳しいことに強打者イスラエル・コントレラスに何と1RでKO負け。それでも再起。連勝。
②ウィルフレド・バスケス 8R TKO シェリー・ジャコブ
(WBA世界J・フェザー級タイトル戦、1992年)
(感想:バスケスがタイトル防衛。ラウル・ペレスとの再戦に3RでKO勝利してWBA世界J・フェザー級王座を獲得したバスケス(二階級制覇)。初防衛戦はフレディ・クルス(ドミニカ)を相手に判定勝ち。そしてこの二度目の防衛戦。WBA8位ジャコブ(フランス)はサウスポー。ダニエル・サラゴサに勝利してWBC世界J・フェザー級タイトル獲得。しかし初防衛戦でトレーシー・ハリス・パターソンに2RでKO負け、王座陥落。その再起戦でバスケスのWBA王座に挑む。フランスでの一戦。きびきびした動きで右ジャブ、左ストレートを飛ばすジャコブ。手数が多く、積極的。バスケスはダッキングしながらジャブ。動き自体はそれほど速くないが、右ストレート、左フックといった得意パンチにはスピードとパワーがある。時折左ストレートを打たれながらもバスケスは前進。激しい接近戦。ジャコブが左マブタをカット。8R、出血が激しくなったジャコブ。キズにより負傷TKO負け。勝って喜ぶバスケス。ジャコブとしては手数でよく頑張っていただけに惜しい敗北。一発のパワーではバスケスだったが、試合内容は一進一退だった。)
ルイス・メンドサ戦、シェリー・ジャコブ戦(再戦)、横田広明戦
崔在元戦、ファン・ポロ・ペレス戦
ベルナルド・メンドサ戦、ロケ・カシアニ戦、ヘナロ・リオス戦
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