階級を上げてWBO王座、IBA王座に挑戦。マルコ・アントニオ・バレラ戦(初戦・再戦)、トム・ジョンソン戦を紹介します。「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」
ジュニア・ジョーンズ(アメリカ)
身長173cm:オーソドックス(右構え)
①ジュニア・ジョーンズ 5R 失格 マルコ・アントニオ・バレラ
(WBO世界J・フェザー級タイトル戦、1996年)
(ダウンシーン)
5R:右ストレートでバレラがダウン
(感想:ジョーンズが二階級制覇(マイナータイトルを除く)。名選手オルランド・カニザレスに判定勝ちしてIBCのJ・フェザー級王座を獲得したジョーンズ。そして、フロリダ州タンパで強豪バレラに挑戦。王者バレラはセンセーションを巻き起こしているメキシカン。「小型フリオ・セサール・チャベス」といったパワフルな攻めで実力者を倒しまくり、これまで全勝。ジョーンズが長いジャブ、ストレート。バレラは接近して左フックを狙う。両者一歩も引かない状態で5Rにジョーンズの強烈な右ストレート。ダウンから立ったバレラだが、ジョーンズがラッシュしたところでバレラのセコンドがリングに入り、試合終了。映像の画面に表示されている時計では残り時間が微妙なところでの決着だった。衝撃的なKO(セコンドがリングに入るのは禁止されていたらしい。公式記録は「KO」ではなく「失格」)。5Rのダウンの右ストレートが凄まじかった試合。しかし、クリンチの際に両者ともエキサイトして後頭部を打ち合ったり、バッティング、ローブローなどもあり、荒れた試合でもあった。)
②ジュニア・ジョーンズ 12R 判定 マルコ・アントニオ・バレラ
(WBO世界J・フェザー級タイトル戦、1997年)
(感想:ジョーンズがタイトル初防衛。ラスベガス「ヒルトンホテル」での再戦。バレラがWBO1位としてジョーンズに挑戦。共にジャブ。接近してショートパンチを使うバレラ。ジョーンズは距離を取ってジャブ連打、ワンツー。なかなかエンジンがかからないバレラ。攻めても単発に終わる。互いにボディ打ち。しかし、9R、バレラがローブローでついに減点。10R、ジョーンズが力強い攻め。バレラは手数で劣勢。最後は激しく打ち合って12R終了。判定は3-0。ジョーンズが「ジャブジャブ、ワンツー」のパターンで勝利。ボディ打ちにも鋭さがあった。バレラは残念。最後までエンジンがかからず。時折右を食ってジョーンズに二連敗。しかし、後、この王座を奪回したり、WBC世界フェザー級王座を獲得したりといった活躍を見せた。)
③ジュニア・ジョーンズ 12R 判定 トム・ジョンソン
(IBA世界J・ライト級王座決定戦、1999年)
(ダウンシーン)
4R:右ストレートでジョーンズがダウン
7R:右フックでジョンソンがダウン
(感想:ジョーンズがタイトル獲得。バレラに勝ったジョーンズだが、その次の試合で実力者ケネディ・マッキニーにKO負けし、WBO王座陥落。さらにエリック・モラレスのWBC世界J・フェザー級王座に挑戦した試合でもTKO負け。強いが、やはり不安定なところがある。ジョンソンは元IBF世界フェザー級王者(11度防衛)。パワーのあるタイプでジョーンズとファイトスタイルが似たところがある。ゴング前、両選手リング中央へ。下の階級から上がってきたジョーンズの方が背が高い。共にジャブ。ジョーンズが右ストレート、ジョンソンは左フックを狙う。ワンツーからの左フックといった連打で手数を出すジョーンズ。ジョンソンはこれまでパワーで勝ってきた選手であるが、攻撃が単発になる傾向がある。3R、ジョーンズの右カウンターがヒットするなど、手数でポイント上、ジョーンズが優勢。4Rにハプニング。狙い澄ましたジョンソンの右ストレートでジョーンズがダウン。しかし、ジョンソンはジョーンズの右を警戒して攻めない。7R、右パンチで足に来たジョンソン。左フックからの右フックでダウン。その後もジョンソンは足を使って距離を取る。最後は激しくフック連打で打ち合って12R終了。判定は3-0。ジョーンズが右を食うクセを突かれ、ジョンソンは攻めが単発になるクセが出た試合。残念だったジョンソン。相手の右を警戒しすぎて敗北。ただ、打たれてグラつくシーンが時折見られるなど打たれ弱さを感じる試合ぶりだった。全盛を過ぎていたのだろう。)
ポール・イングル戦、マイク・ファレス戦、イバン・アルバレス戦(ラストファイト)
0 件のコメント:
コメントを投稿