2023年2月27日月曜日

「ブルックリン出身の猛毒」ジュニア・ジョーンズ④「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

意外な結果に終わったWBA戦。エルビス・アルバレス戦、ジョン・マイケル・ジョンソン戦、ダリル・ピンクニー戦を紹介します。「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

ジュニア・ジョーンズ(アメリカ)

身長173cm:オーソドックス(右構え)

ジュニア・ジョーンズ 12R 判定 エルビス・アルバレス

(WBA世界バンタム級タイトル戦、1994年)

「ブルックリン出身の猛毒」ジュニア・ジョーンズ④「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:ジョーンズがタイトル初防衛。ジョーンズがニューヨーク・キャッツキルで初防衛戦。WBA11位の挑戦者アルバレスはコロンビア人サウスポー。来日し、レパード玉熊からWBA世界フライ級タイトルを奪い去ったことで日本でもおなじみの選手。ただし、その王座を失ってからは勝ったり負けたりで勢いがあるとは言えない状況。相手の強打を警戒しながらジャブ、左ストレートのアルバレス。ジョーンズはいつものようにジャブ、右ストレートからの左フックといったコンビネーション。互いにディフェンスしながらジョーンズが右を当て、アルバレスは左カウンターを狙う。6R、ジョーンズが「輪島功一式カエル跳び」。パワーを込めるジョーンズだが当たりが浅く、相手を倒せず。判定は3-0。攻める姿勢で勝利。アルバレスは体格的なこともあり、受け身の姿勢。得意の左パンチを警戒されて、あまりいいところが無かった印象。これが最後の試合に。)


ジョン・マイケル・ジョンソン 11R TKO ジュニア・ジョーンズ

(WBA世界バンタム級タイトル戦、1994年)

「ブルックリン出身の猛毒」ジュニア・ジョーンズ④「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

4R:右フックでジョーンズがダウン

11R:右フックでジョーンズがダウン

(感想:ジョンソンがタイトル獲得。これまで32戦全勝(22KO)のジョーンズ。ラスベガス「シーザース・パレス」で二度目の防衛戦。相手のジョンソンはWBA8位で17勝(13KO)4敗。WBCのインター王座、全米王座(いずれもJ・バンタム級)を獲得した実績があり、このところ連勝中。ジョーンズとは4回戦時代に対戦しており、その時はジョーンズが判定勝ち。世界王座を懸けた再戦はどんな内容になるか?  ジョーンズが長いジャブ、右ストレート、左フック。動きとパンチがシャープ。ジョンソンはブロックしながら前進。パンチを当てる巧さを見せる。得意の武器であるワンツーをブロックされてしまうジョーンズ。4R、右フックでグラつき、さらに右フックでダウン。足に来たジョーンズにジョンソンがショート連打で攻撃。その後、ジョーンズは距離を取って戦おうとするが、打たれてクリンチ。11R、再び右パンチでジョーンズがピンチ。右フックでダウン。立ったが、右を食って後退したところでレフェリーストップ、初黒星。かねてから懸念されていたディフェンスの甘さを突かれた形。長いリーチでのロングパンチは当たれば強いが、外れると大きな隙ができてしまう。負けてガックリした様子だったが、元々のスタイルの欠点を補う工夫をしない限り同じような目に遭うだろう。殊勲のジョンソン。ジャブを始めとするパンチに正確さがあった。しかし、タイでの初防衛戦で不可解なTKO負け。あっけなく王座を失った。)  


ダリル・ピンクニー 3R TKO ジュニア・ジョーンズ

(J・フェザー級戦、1994年)

「ブルックリン出身の猛毒」ジュニア・ジョーンズ④「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

3R:右フックでジョーンズがダウン

(感想:WBA5位のジョーンズ。初黒星からの再起二戦目。相手のピンクニーは面白い男。見た目がマイク・タイソン。ブロックしながら接近してパワフルにフックを打ち込むスタイル(本人もタイソンに似ていることを意識しているに違いない)。ニックネームは「The Nightmare(悪夢)」(意味がよくわからない)。デビュー戦に敗北するなど負けが多い選手。勝ったり負けたりしながら北米J・フェザー級タイトル獲得。底力はある。アトランチックシティでの黒人選手同士の一戦。ジョーンズが長いジャブを連打し、ワンツー、左フック。いつもと変わらない動き。ピンクニーもパンチが速く、ジャブ、フック。2R、速い連打を見せるジョーンズ。身のこなしも素早い。3R、右フックでジョーンズがダウン。立ったが、連打されてピンチ。何とか倒れまいと相手の足にしがみついて押し倒したところでレフェリーストップ。ジョーンズが一発で沈んだ試合。左のガードを下げて右を食うクセを見抜かれていたようだ。素晴らしい勝ち方をしたピンクニー。パワーもパンチのキレもあった。その後、さぞかし活躍したのだろうと思ったら、負けに負けてキャリアを終えた。「一発屋」だったが、ジョーンズ戦はファンの記憶に残り続けるだろう。)

ローランド・ボホール戦、ダドイ・アンデュハル戦、ディエゴ・アビラ戦

エディ・ランゲル戦、ホセ・キリノ戦、フェリサルド・カラスコ戦

ファン・サラサール戦、フランシスコ・アルバレス戦、ホルヘ・フリオ戦

マルコ・アントニオ・バレラ戦(初戦・再戦)、トム・ジョンソン戦

ポール・イングル戦、マイク・ファレス戦、イバン・アルバレス戦(ラストファイト) 

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