世界バンタム、J・フェザー級二冠王。ファン・サラサール戦、フランシスコ・アルバレス戦、ホルヘ・フリオ戦ほかを紹介します。「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」
ジュニア・ジョーンズ(アメリカ)
身長173cm:オーソドックス(右構え)
①ジュニア・ジョーンズ 4R KO ファン・パブロ・サラサール
(WBC米大陸バンタム級王座決定戦、1993年)
(ダウンシーン)
4R:左ボディフックでサラサールがダウン
(感想:ジョーンズがタイトル獲得。主要三団体で世界1位にランクされるジョーンズ。サラサールはメキシカン。「BOXREC」の記録では特筆すべき実績が見当たらない選手。ニューヨーク「マジソン・スクエア・ガーデン」での一戦。ジョーンズが入場。後頭部を巧く刈り込んで「POISON」の文字。速いジャブ、パワフルなコンビネーション(左フックからの右ストレート、ほか)。サラサールはリズミカルにフットワークを使いながらクロス気味の右を打つが、相手のパワーに押され気味。4R、左ボディでサラサールがダウン。立ったが、カウントアウト。ジョーンズが圧勝。打たれるシーンもあったが、勢いで押し切った。サラサールは何とか抵抗しようとしたが、相手の長いパンチを攻略できなかった。)
②ジュニア・ジョーンズ 2R KO フランシスコ・ゴメス
(バンタム級戦、1993年)
(ダウンシーン)
1R:左ボディフックでゴメスがダウン
2R:右ストレートでゴメスがダウン
(感想:ジョーンズが地元ニューヨークでノンタイトル戦。ゴメスはメキシカンで、これまで15勝(12KO)8敗2分(TV映像より)。さしたる実績はない。1R、サウスポースタイルからリズミカルにフットワークを使い、ジャブを打つゴメス。ジョーンズは思い切った右ストレート、パワフルなボディフック連打。左ボディでゴメスがダウン。2R、右ストレートでゴメスがうつぶせにダウン。立ったが、カウントアウト。ジョーンズがパワーで圧勝。真っ直ぐ攻めるところは相変わらずだが、ボディ打ちに迫力があった。)
③ジュニア・ジョーンズ 12R TKO フランシスコ・アルバレス
(WBC米大陸バンタム級タイトル戦、1993年)
(感想:ジョーンズがタイトル防衛。世界1位のジョーンズ(29戦全勝(21KO))が実力者と勝負。アルバレスはこれまで31勝(15KO)7敗4分のコロンビア人。オルランド・カニザレス、ホルヘ・エリセール・フリオの世界バンタム級王座に挑戦したことがあり、ジョーンズ戦はフリオに負けた再起戦となる。開始から積極的なジョーンズ。左のガードを下げた「ヒットマン・スタイル」からジャブ、ワンツー、左フック。アルバレスはダッキングしながらジャブ、接近してボディ打ち。試合全般としてはジョーンズが長いパンチをヒットさせて優勢。しかし、タフなアルバレス。時折強打を食いながらもディフェンスして反撃。全力のパンチを打ち込んでも倒れないアルバレスにジョーンズもさすがに警戒。11R、右フックでアルバレスのマウスピースが落下。12R、左フックでグロッギーになったアルバレス。右ストレートを打たれて後退したところでレフェリーストップ。ジョーンズがありったけのパンチを打ち込んで最終回に決着。これが最後の試合となったアルバレスは実にタフだった。)
④ジュニア・ジョーンズ 12R 判定 ホルヘ・エリセール・フリオ
(WBA世界バンタム級タイトル戦、1993年)
(ダウンシーン)
5R:左フックでジョーンズがダウン
11R:連打でフリオがダウン
12R:右アッパーでフリオがダウン
(感想:ジョーンズがタイトル獲得。これまで全勝のジョーンズがいよいよ初の世界戦。王者フリオはコロンビアの選手で、これまで全勝。ソウルオリンピック(1988年)のバンタム級・銅メダリストでもある。アトランチックシティでの注目の全勝対決。長いジャブ、ストレートを使うジョーンズ。パワーを込めた打ち方。フリオはバランスが良く、リズミカルな動き。5R、左フックでジョーンズがダウン。力強く攻めるフリオだが、ジョーンズは思い切って打ち合い、ピンチを乗り切る。11R、右ストレートからの連打でフリオがダウン。12Rには右アッパーでダウン。判定は3-0。フリオも良かったが、ジャブを使うジョーンズの方がジャッジからすれば見栄えが良かったようだ。全勝で世界を獲ったジョーンズ。それはそれで素晴らしいことだが、長いリーチを持て余して隙を見せるシーンがあったのが気がかり。)
ポール・イングル戦、マイク・ファレス戦、イバン・アルバレス戦(ラストファイト)
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