2022年8月3日水曜日

「小柄な強打者」レオ・ガメス①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

軽量級で四階級制覇したベネズエラ人。ストロー級、J・フライ級時代の世界王座戦。横沢健二戦、八尋史朗戦、ファン・アントニオ・トーレス戦を紹介します。

レオ・ガメス(ベネズエラ)

身長152cm:オーソドックス(右構え)

レオ・ガメス 3R TKO 横沢健二

(WBA世界ストロー級タイトル戦、1988年)

「小柄な強打者」レオ・ガメス①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

2R:右ストレートで横沢がダウン

(感想:ガメスがタイトル防衛。これまで17戦全勝(11KO)のガメスは小柄な選手。しかしながら、腕っぷしは強い。WBAが最軽量級のストロー級王座を新設。金奉準と韓国でWBA世界ストロー級初代王者決定戦を行い、王座獲得。この試合はどちらかと言うと金の方が優勢だったらしいが、1ポイント差でかろうじてガメス勝利。そして、日本で行われることになったこの初防衛戦。サウスポーの挑戦者、横沢。WBA4位で、10勝(3KO)7敗2分。日本ストロー級王座を獲得したが、この挑戦のため王座返上。そういったことよりも後の世界王者レパード玉熊を破った星があるということの方が(今となっては)印象的。試合開始。ガメスは小柄ながらパワーと伸びがあるストレートを打つ。横沢はガメスと比べるとパワーはもう一つ。2R、「ガツン」という感じの右ストレートで横沢がダウン。3R、ガメスの右アッパー。そのダメージと横沢の鼻の負傷によりレフェリーが試合ストップ。パワーの差があった試合。特に右パンチの威力でガメスが圧勝。当時、創設されて間もない最軽量級のストロー級(ミニマム級)。レオ・ガメスやリカルド・ロペスといった強い王者によってその存在意義が認められるようになっていく。)


レオ・ガメス 9R TKO 八尋史朗

(WBA世界J・フライ級王座決定戦、1993年)

「小柄な強打者」レオ・ガメス①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

7R:右ストレートで八尋がダウン

9R:右ストレートで八尋がダウン

(感想:ガメスが二階級制覇。腕を痛めたということでWBA世界ストロー級王座を返上したガメス。階級を上げて柳明佑の持つWBA世界J・フライ級王座に二度挑戦したが、いずれも判定負け。さらに階級を上げて金容江のWBA世界フライ級王座に挑戦したが、これも判定負け。韓国で三連敗。引退する話もあったが、カムバック。ベネディクト・ムリージョ(柳明佑に挑戦したことがある)らに連勝して再浮上。そしてこの王座決定戦。WBA2位ガメスはこれまで24勝(17KO)3敗。3位の八尋は無敗で17勝(9KO)1分。1R、スラリとして背が高い八尋に小柄なガメスの右ストレートが「ガツンガツン」という感じで決まる。八尋が右ストレートを食ってダウン寸前に。これでパワーが落ちたのか、八尋は強打をもらい続け、「いつまで耐えられるか?」という雰囲気に。八尋は反撃するが、ガメスは小柄で顔も小さく、ディフェンスもできるため、パンチを当てづらい。7R、右ストレートで八尋がダウン。9R、またしても右ストレートで八尋がダウン。立ったが、連打されてタオル投入。ガメスがケタ外れのパワーとタフさで勝利。八尋はこのような相手と打ち合うべきではなかったが、1Rのダメージがあったのか、ジャブでポイントを取るような冷静な試合運びができなかった。)


レオ・ガメス 7R TKO ファン・アントニオ・トーレス

(WBA世界J・フライ級タイトル戦、1994年)

「小柄な強打者」レオ・ガメス①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

1R:右ストレートでトーレスがダウン

(感想:ガメスがタイトル防衛。パナマで行われた試合。WBA1位のトーレスはWBAの地域王座を獲得しているパナマの黒人選手。スラリとした体型で、距離を取りながらキレのあるジャブ、ワンツー、左右フック。なかなかキレイなボクシングでパワーも感じる。そんなトーレスをガメスは追い回し、1Rから右ストレートをヒットさせ、ダウンを奪う。ガメスのパワーの前に受け身になるトーレス。ガメスが左フックからの右ストレートといったコンビネーション、左右フックのボディ打ちで優勢。7R、強打の嵐でトーレスがフラフラになったところでレフェリーストップ。ストップ後、トーレスは倒れた。実力者を全く相手にしなかったガメス。凄まじいコブシの強さを見せつけた。トーレスは後、ロセンド・アルバレス、ヨックタイ・シスオーらに敗北し、世界王座は獲得できなかった。)

レオ・ガメス②

ピチットノイ・シスバンプラチャン戦、崔熙墉戦、アルバロ・メルカド戦

レオ・ガメス③

ウーゴ・ソト戦、ソーンピチャイ・シンワンチャー戦、戸高秀樹戦(初戦)

レオ・ガメス④

セレス小林戦、ジョニー・ブレダル戦、戸高秀樹戦(再戦)

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