軽量級で四階級制覇したベネズエラ人。J・フライ級時代の世界王座防衛戦&再スタート。ピチットノイ・シスバンプラチャン戦、崔熙墉戦、アルバロ・メルカド戦を紹介します。
レオ・ガメス(ベネズエラ)
身長152cm:オーソドックス(右構え)
①レオ・ガメス 6R KO ピチットノイ・シスバンプラチャン
(WBA世界J・フライ級タイトル戦、1994年)
(ダウンシーン)
2R:左ストレートでガメスがダウン
6R:右ストレートでピチットノイがダウン
(感想:ガメスがタイトル防衛。二度目の防衛戦をタイで行ったガメス。ハーダオ・CPジムと12R引き分け。そして再びタイで防衛戦。相手はWBA10位、サウスポーのピチットノイ。ジャブとストレートを使うストレートパンチャーで、タイ人特有の一発一発をしっかり強打するタイプ。2R、左ストレートカウンターでガメスがダウン。ドッと沸く観客。チャンスとばかりに攻めるピチットノイ。ガメスはスピードのあるサウスポー相手にやりにくそうな感じで、5Rにはコーナーに詰められて連打される。このままいけば新王者誕生、と思われたが、6R、ガメスの連打からの右ストレートが「ガツン」。ピチットノイは立てなかった。ガメスが強打で逆転勝利。タイでは様々な妨害行為により外国人が試合に集中できなかったりすることがよくあるという話だが、とびっきりのハードパンチャーのガメスにはそんな小賢しいマネをしたとしても通用しなかっただろう。)
②崔熙墉 12R 判定 レオ・ガメス
(WBA世界J・フライ級タイトル戦、1995年)
(感想:崔がタイトル獲得。韓国で行われた試合。WBA1位の崔は大橋秀行にWBA世界ストロー級タイトルを奪われた男。階級を上げてハードパンチャーのガメスに挑戦。タフな崔。ねちっこい攻めであのガメスのパワーにひるむどころか逆に連打で圧倒。ガメスは距離を取って得意のジャブ、右ストレートを打ちたいところだが、崔に執拗に接近戦を仕掛けられ、持て余す。判定は3-0。崔のアグレッシブな連打が評価されたか。打たれても前進し続けた崔は実にタフだった(そんなに打たれて大丈夫か?)。金奉準とのWBA世界ストロー級王座決定戦でも押され気味だったというガメス。ねちっこい韓国ファイターが苦手だったようだ(柳明佑には二連敗)。)
③レオ・ガメス 4R TKO アルバロ・メルカド
(WBAラテンアメリカ・フライ級タイトル戦、1995年)
(ダウンシーン)
3R:右ストレートで2度、メルカドがダウン
(感想:ガメスがタイトル防衛。アキレス・グスマン(元WBA世界フライ級王者)との王座決定戦で判定勝ちしてこの王座を獲得したガメス。コロンビアのメルカドと防衛戦。メルカドはコロンビアのJ・バンタム級王座を獲得したことがあるが、デビッド・グリマンの持つWBA世界フライ級タイトルへの挑戦は判定負けに終わっている。ガードを上げて速いジャブを飛ばすメルカド。伸びる右ストレート、振りが大きめの左フックに迫力。そんなメルカドにガメスは1Rから右を当てる。どうやらメルカドの振りが大きい左フックは隙も大きいようだ。3R、メルカドがジャブを出し終わったところにガメスがクロス気味に右ストレート。メルカドがダウン。さらに右ストレートで二度目。4R、右ストレートでグラついたメルカド。さらに右を食ったところでレフェリーストップ。テクニシャンタイプには滅法強いガメス。定評のある右強打で勝利。メルカドは良い左のテクニックを持っていたが、ガメスは逆にそのテクニックの隙を巧く突いた。メルカドはこれが最後の試合となった。)
横沢健二戦、八尋史朗戦、ファン・アントニオ・トーレス戦
ウーゴ・ソト戦、ソーンピチャイ・シンワンチャー戦、戸高秀樹戦(初戦)
セレス小林戦、ジョニー・ブレダル戦、戸高秀樹戦(再戦)
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