2022年7月6日水曜日

「長いリーチ&ジャブ」ヘナロ・エルナンデス②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

WBA・WBC世界J・ライト級王者。オリンピックメダリスト&日本選手との世界王座防衛戦。オマール・カタリ戦、竹田益朗戦、渡辺雄二戦を紹介します。

ヘナロ・エルナンデス(アメリカ)

身長180cm:オーソドックス(右構え)

ヘナロ・エルナンデス 12R 判定 オマール・カタリ

(WBA世界J・ライト級タイトル戦、1992年)

「長いリーチ&ジャブ」ヘナロ・エルナンデス②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:エルナンデスがタイトル防衛。全勝を続けるエルナンデスの初防衛戦。カタリはベネズエラの選手でWBA10位。1984年のオリンピックにフェザー級で出場し銅メダルを獲得しているが、プロではまだ王座を経験していない。右ストレート、左フックを思い切って打っていくカタリ。エルナンデスはいつものように左のテクニックを使うが、カタリの勢いのある攻めを左だけで止めることができない。接近戦では互いにボディ攻撃。6R、初回からバッティングをしていたカタリがついに減点。攻めるカタリ。エルナンデスはディフェンス&左フック。判定は小差の3-0。エルナンデスが相手の強引な攻めに手こずりながらも左パンチで勝利。コンビネーションで打つエルナンデスに対し、カタリはガチャガチャした雑な攻め方。左ボディ打ちがなかなかパワフルだっただけに攻撃が粗かったのが残念。カタリは次の試合にも敗れ、それが最後の試合となった。)


ヘナロ・エルナンデス 12R 判定 竹田益朗

(WBA世界J・ライト級タイトル戦、1992年)

「長いリーチ&ジャブ」ヘナロ・エルナンデス②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:エルナンデスがタイトル防衛。エルナンデスの三度目の防衛戦。WOWOWが生中継した試合。竹田はデビュー戦で敗れたが、その後は連戦連勝。朴永均の持つWBA世界フェザー級王座への挑戦はTKO負け。これが二度目の世界挑戦。WBA7位でこれまで18勝(8KO)2敗。エルナンデスが足踏みするようなフットワークから速く鋭い左ジャブ、左ボディ打ち。竹田はその速さに圧倒されたか、手が出ない。右ストレート、左フック、接近して左右フックで攻めるが、エルナンデスはブロックしたり、首を振ってパンチをかわすテクニックを使ったり。6R、恐ろしく速い左フックを食って竹田が後退。左ボディでダウン寸前に。その後はエルナンデスがジャブで優勢。判定は大差の3-0。エルナンデスが左で勝利。しかしながら、またしても右拳を痛めたらしい。そのためほぼ左一本での戦いとなった。左だけで勝つのは凄いことだが、世界王者がやたら拳を痛めてしまうのも困る。竹田はパンチ自体は悪くはなかった。右ストレート、左フックにはパワーとキレがあった。しかしながら、ジャブが少なく、攻撃のリズムが良くなかった。エルナンデスに負けないぐらいジャブを出していって欲しかったところ。竹田はその後もリングに上がり続けたが、これが最後の世界戦となった。)


ヘナロ・エルナンデス 6R TKO 渡辺雄二

(WBA世界J・ライト級タイトル戦、1992年)

「長いリーチ&ジャブ」ヘナロ・エルナンデス②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:エルナンデスがタイトル防衛。注目の一戦。フジテレビが生中継。リングアナはマイケル・バッファ。挑戦者の渡辺はWBA1位で、これまで10戦全勝(10KO)。ゴング前、笑顔を見せる。エルナンデスは26戦全勝(12KO)。左ジャブで前に出る渡辺。エルナンデスは長い左ジャブ、左フックで迎え撃つ。攻めようとする渡辺だがディフェンスされ、エルナンデスが長いリーチで優勢。接近戦でも器用なエルナンデス。渡辺は鼻血を出し、6R、連打されたところでレフェリーストップ。エルナンデスが圧勝。特に左フックからの左アッパーのコンビネーションは芸術的ですらあった。渡辺はパワーはあったが、パンチを当てさせてもらえず。相手とのスケールが違いすぎた。)

ヘナロ・エルナンデス①

フェリッペ・オロスコ戦、レオン・コリンズ戦、ダニエル・ロンダ戦

ラウル・ペレス戦(初戦・再戦)、ハロルド・ウォーレン戦

ホルヘ・ラミレス戦、ジミー・ガルシア戦、ホルヘ・パエス戦

アズマー・ネルソン戦、アナトリー・アレクサンドロフ戦、カルロス・エルナンデス戦

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