2022年7月7日木曜日

「長いリーチ&ジャブ」ヘナロ・エルナンデス③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

WBA・WBC世界J・ライト級王者。長身の二階級王者、サウスポーのファイターと世界王座防衛戦。ラウル・ペレス戦(初戦・再戦)、ハロルド・ウォーレン戦を紹介します。

ヘナロ・エルナンデス(アメリカ)

身長180cm:オーソドックス(右構え)

ヘナロ・エルナンデス 1R 負傷引分 ラウル・ペレス

(WBA世界J・ライト級タイトル戦、1993年)

「長いリーチ&ジャブ」ヘナロ・エルナンデス③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:エルナンデスがタイトル防衛。元WBC世界バンタム、WBA世界J・フェザー級王者のペレスはメキシカン。エルナンデスに匹敵するほど背が高い(178cm)。共に左を使うボクサータイプだが、開始早々、頭をぶつけてペレスが流血。ドクターチェックであっさり試合終了。実にあっけない(ハッキリ言って面白くない)終わり方。ボクシングは真剣勝負。こういうこともある。)


ヘナロ・エルナンデス 8R KO ラウル・ペレス

(WBA世界J・ライト級タイトル戦、1993年)

「長いリーチ&ジャブ」ヘナロ・エルナンデス③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

8R:左ボディーフックでペレスがダウン

(感想:エルナンデスがタイトル防衛。再戦。ペレスはWBA9位。共に長身からジャブ、ストレートを繰り出す。良いジャブ、ワンツー、左ボディ打ちを見せるペレスだが、元々パンチがあるタイプではないためエルナンデスの「懐の深さ」に攻撃が通用しない。エルナンデスがワンツー、左フックといった多彩な攻撃。8R、ボディーへの左フックでペレスが前のめりにダウン、KO。最後は唐突なタイミングでのワンパンチKO。右の拳を痛めがちなエルナンデス。この試合も左での攻撃がメイン。体格的には大きな差は無かったが、パワーやパンチの伸びに違いが。ペレスはこれが最後の世界戦。後に来日し、ルイシト・エスピノサに1RでKO負け。キャリア後半は二階級王者にしては寂しいものとなった。)


ヘナロ・エルナンデス 12R 判定 ハロルド・ウォーレン

(WBA世界J・ライト級タイトル戦、1993年)

「長いリーチ&ジャブ」ヘナロ・エルナンデス③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:エルナンデスがタイトル防衛。エルナンデスの六度目の防衛戦。ウォーレンはWBA1位のサウスポー。ファイタータイプでWBCインター・J・ライト級タイトルを獲得。後の世界フェザー級王者トム・ジョンソンに2-1で勝利しているが、ケビン・ケリーには3-0で敗北している。前傾姿勢で前に出るウォーレン。接近して左右フックでボディ攻撃。エルナンデスはジャブ、右ストレート、左フック。ひたすら攻めるウォーレン。エルナンデスとしては距離を取りたいところではあるが、ロープを背負う体勢になり、左フック、右カウンターで応戦。7R、ウォーレンが激しい連打。なぜか笑いながらエルナンデスは連打でお返し(笑えるほど楽しい試合だったのだろうか?)。力強いが攻めがワンパターンなウォーレン。エルナンデスが当てるパンチでポイントを重ねる。判定は3-0。エルナンデスがパンチの正確さで勝利。ウォーレンは11Rにジャブからの左ストレートをヒットさせるなど良いパンチを打っていたが、攻めが雑だったためディフェンスされてしまった。後、ウォーレンはIBF王座の決定戦に出場したが判定負け。パワーはあったが不器用さがあったため、世界を獲得することはできなかった。)

ヘナロ・エルナンデス①

フェリッペ・オロスコ戦、レオン・コリンズ戦、ダニエル・ロンダ戦

オマール・カタリ戦、竹田益朗戦、渡辺雄二戦

ホルヘ・ラミレス戦、ジミー・ガルシア戦、ホルヘ・パエス戦

アズマー・ネルソン戦、アナトリー・アレクサンドロフ戦、カルロス・エルナンデス戦 

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