2022年6月28日火曜日

「ソナギ(夕立)パンチ」柳明佑④「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

WBA世界J・フライ級王者。タフネス&連打で世界J・フライ級王座連続防衛の新記録を目指す。レオ・ガメス戦(初戦・再戦)、カートコン・デンプータイ戦を紹介します。

柳明佑(韓国)

身長163cm:オーソドックス(右構え)

柳明佑 12R 判定 レオ・ガメス

(WBA世界J・フライ級タイトル戦、1990年)

「ソナギ(夕立)パンチ」柳明佑④「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:柳がタイトル防衛。元WBA世界ストロー級王者のガメスは日本でKO防衛したこともあるハードパンチャー。タフで鳴る柳がガメスの強打に耐えることができるかどうか、といった試合。「突貫ファイター」のイメージがある柳だが、基本的なジャブ、ストレートを正確に打つことができる正統派でもある。慎重姿勢から両者、打ち合いに。最初から最後まで打撃戦。柳はガメスの強打にひるむどころか逆にガメスを追い回すシーンも。判定は2-1。柳が異常な打たれ強さで強打者ガメスに勝利。パンチと動きにはキレもあった。) 


柳明佑 12R 判定 レオ・ガメス

(WBA世界J・フライ級タイトル戦、1990年)

「ソナギ(夕立)パンチ」柳明佑④「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:柳がタイトル防衛。再び韓国で行われた再戦。ガメスはWBA1位。共にジャブ、ストレート、左右フック。接近戦では柳が右クロス、左ボディ、ガメスはストレート、左フック。コンビネーションで攻める柳。ワンツーからの左フック、左ボディ打ちからの右ストレートなど。終盤は互いに疲れたか、体を相手に預けたり、クリンチしたりするシーンも見られるようになっていくが、激しく打ち合う展開は変わらない。12R、左フックがクリーンヒットしてガメスがピンチ。判定は3-0。初戦と同様激しい試合となったが、コンビネーションで攻める分、柳が手数でポイントを多く獲得できた。ガメスはパワフルではあったが、一発ずつパワーを込めるため、ソナギパンチと比べると攻撃が単発に見えた。これで柳は16連続防衛。あの張正九の記録(15連続防衛)を抜いた。)


柳明佑 10R TKO カートコン・デンプータイ

(WBA世界J・フライ級タイトル戦、1991年)

「ソナギ(夕立)パンチ」柳明佑④「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

2R:左フックでカートコンがダウン

5R:右ストレートでカートコンがダウン

7R:右ボディフックでカートコンがダウン

10R:右ボディフックでカートコンがダウン

(感想:柳がタイトル防衛。カートコンはタイのサウスポー。デビュー以来、連戦連勝であったが、フィリピンのマックス・ホルスエロ(後に井岡弘樹に判定負け)に判定で二連敗。タイトル獲得歴無し。共にジャブ。カートコンはタイ人らしく、一発ずつ強打するタイプで、左ストレート、右フック、右フックからの左ストレートといったコンビネーション。柳は左ストレートを警戒して慎重姿勢。2R、右ストレートからの左フックでカートコンがダウン。慎重にガードしながら柳がコンビネーション、ボディ連打で攻める。4R、カートコンの右フックがヒット。5R、右ストレートでカートコンがダウン。7R、連打(ソナギパンチ)からの右ボディフックでカートコンがダウン。8R、攻めるカートコンが左ストレート、右フックをヒットさせる。しかし、10R。右ボディでカートコンがこの試合四度目のダウン。立ったが連打を浴び、レフェリーの森田健は試合をストップした。数字の上では柳の圧勝。連打の回転は速かったが、左ストレートを食ったり、クリンチや足を使って勝負を避けたりするシーンも(サウスポーは苦手?)。これで17連続防衛の柳。次の防衛戦は日本。相手は井岡弘樹。)

孫五空戦、ジョーイ・オリボ戦、喜友名朝博戦

マリオ・デマルコ戦(初戦)、ベネディクト・ムリーリョ戦、ロドルフォ・ブランコ戦

ホセ・デ・ヘスス戦(再戦)、ウディン・バハルディン戦、小見山カツミ戦、徳島尚戦

井岡弘樹戦(初戦・再戦)、細野雄一戦(ラストファイト) 

0 件のコメント:

コメントを投稿