2022年6月29日水曜日

「正確なパンチ」ケネディ・マッキニー①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

IBF・WBO世界J・フェザー級王者。正確なジャブが武器。世界王座を目指す戦い。エデル・ヘロニモ戦、シュガー・ベビー・ロハス戦、ウェルカム・ニシタ戦(初戦)ほかを紹介します。

ケネディ・マッキニー(アメリカ)

身長170cm:オーソドックス(右構え)

ケネディ・マッキニー 5R TKO エデル・ヘロニモ

(フェザー級戦、1991年)

「正確なパンチ」ケネディ・マッキニー①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

5R:右ストレートでヘロニモがダウン

(感想:マッキニーは88年ソウルオリンピックのバンタム級金メダリスト。プロ入りして連戦連勝だったが、アマチュア時代から薬物をやっていたらしく、事件を起こしたり、離婚したり。しかしながら、ボクシングに関してはなかなかの自信家で「自分はウィルフレド・ゴメスより上」などと語る。ただ、「ゴメスの試合を観たことがない」とも(要するに「J・フェザー級でトップに立ちたい」ということらしい)。そんなマッキニーの世界王者になる前の試合。これまでマッキニーは14勝(9KO)1分。ヘロニモはフィリピンの選手。30勝(11KO)12敗7分。ヘスス・サルード、ファン・ホセ・エストラーダ、アルバート・ダビラといった強打者には敵わず、判定負け。ハワイ州J・フェザー級タイトルを獲得している。共にガードしながらジャブ。マッキニーは丁寧にジャブを当て、相手のガードの隙を突く右ストレート、左フック、ボディ打ち。ヘロニモは大きな右フックを振るうなど、ディフェンスに甘さが。3R、マッキニーが右ストレートをヒットさせ、4Rには右ストレートからの左ストレート(逆ワンツー)を見せる。5R、右ストレートでタフなヘロニモが崩れるようにダウン。立ったが、レフェリーは試合を止めた。マッキニーが正確なパンチ&ディフェンスで勝利。実にキレイな打ち方だった。)


ケネディ・マッキニー 12R 判定 シュガー・ベビー・ロハス

(全米J・フェザー級王座決定戦、1992年)

「正確なパンチ」ケネディ・マッキニー①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:マッキニーがタイトル獲得。マッキニーはこれまで19勝(12KO)1分、無敗。ロハスは元WBC世界J・バンタム級王者。ヒルベルト・ローマンとの試合でおなじみ。ジャブを丹念に打つマッキニー。強打が自慢のロハスはいつものようにジャブ、フック連打。互いにボディ攻撃するなど、一歩も引かず打ち合う。判定は3-0。マッキニーがジャブで先手を取り、有利に試合を運んだ。ただし、試合には勝ったがマッキニーは右目が腫れて痛々しい感じになっていた。ロハスは負けたがタフだった。)


ケネディ・マッキニー 7R TKO ポール・バンキ

(全米J・フェザー級タイトル戦、1992年)

「正確なパンチ」ケネディ・マッキニー①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

2R:右ストレートでバンキがダウン

6R:右ストレートでバンキがダウン

(感想:マッキニーがタイトル防衛。元WBC世界J・フェザー王者のバンキ。ダニエル・サラゴサとの壮絶な打撃戦で有名な「突貫小僧」。左ジャブと左右フックでひたすら前に出るサウスポーのバンキ。マッキニーは正確なジャブとストレートで前に出てくるバンキを打ちのめす。2Rと6Rにバンキが右ストレートでダウン。バンキはマッキニーのマウスピースを吹っ飛ばす見せ場も作ったが、7R開始のゴングに応じられず、6R終了でTKO。マッキニーが「ガツン」という感じの右ストレートで快勝。バンキは勇敢な男だが激戦ばかり。試合前からかなりのダメージがあったと思われる。)


ケネディ・マッキニー 11R KO ウェルカム・ニシタ

(IBF世界J・フェザー級タイトル戦、1992年)

「正確なパンチ」ケネディ・マッキニー①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

11R:左フックでマッキニーがダウン、右ストレートでニシタがダウン

(感想:マッキニーがタイトル獲得。イタリアで行われた試合。王者ニシタは南アフリカの選手でシャープなパンチが武器。ただ、パワーはそれほどでもない、という評価。スピードのある動きから回転の速い連打で攻めるニシタ。IBF1位マッキニーは左ジャブと右ストレートのカウンターで応戦。スピーディーかつ激しい打ち合い。そして波乱の11R。左フックを食ったマッキニーが背を向け、しゃがみこんでダウン。背を向けたため棄権扱いされても文句は言えないような状態になったが、レフェリーは試合続行。そして右ストレートでニシタがダウン、KO。マッキニーが大逆転勝利。フィニッシュの右ストレートは絵に描いたようなカウンター。ややラッキーだったが、マッキニーが得意の右ストレートで世界王座を獲得。ニシタはやはりパンチが軽く、止めをさすことができなかった。)

ケネディ・マッキニー②

ルディ・サバラ戦、ヘスス・サルード戦、ホセ・リンコネス戦

ケネディ・マッキニー③

ウェルカム・ニシタ戦(再戦)、ブヤニ・ブング戦、ジョン・ロウィー戦

マルコ・アントニオ・バレラ戦、ネストール・ロペス戦、ジュニア・ジョーンズ戦、ルイシト・エスピノサ戦 

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