IBF・WBO世界J・フェザー級王者。正確なパンチが武器。世界王座防衛戦。ウェルカム・ニシタ戦(再戦)、ブヤニ・ブング戦、ジョン・ロウィー戦を紹介します。
ケネディ・マッキニー(アメリカ)
身長170cm:オーソドックス(右構え)
①ケネディ・マッキニー 12R 判定 ウェルカム・ニシタ
(IBF世界J・フェザー級タイトル戦、1994年)
(ダウンシーン)
5R:ワンツーでマッキニーがダウン
(感想:マッキニーがタイトル防衛。再戦。前王者でIBF1位のニシタが王座奪回を目指す。スピードに定評のあるニシタだが、パワーを意識した試合ぶり。足を使いながら意表を突くタイミングで右ストレート、左フック。しかしながら、攻めるときのバランスとディフェンスがあまりよろしくない印象。マッキニーはディフェンスしながらジャブ、ワンツー。5R、速いワンツーでマッキニーがダウン。しかし、その後はマッキニー。ジャブでニシタの左目が腫れていく。判定は2-0。ジャッジの一人はニシタの攻める姿勢も評価したらしい。ニシタはパワーアップしたかもしれないが、力んで動きのスピードが落ちていたのが残念。マッキニーはこれで五度目の防衛に成功。次の防衛戦の相手はニシタと同じ南アフリカのブヤニ・ブング。)
②ブヤニ・ブング 12R 判定 ケネディ・マッキニー
(IBF世界J・フェザー級タイトル戦、1994年)
(感想:ブングがタイトル獲得。IBF8位のブングは南アフリカの選手。前王者ニシタが失った王座を奪回するのが彼の任務。上半身を忙しく動かしてジャブ、フックを飛ばすブング。マッキニーはいつものようにジャブ、ストレートで応戦。ブングが巧くディフェンスし、時折フックを当てる。判定は3-0。マッキニーが初黒星。マッキニーは安定したスタイルを持っており、特にいつもと変わらない動きだったように見えたが速いパンチを打たれた。マッキニーが負けたというより、ブングがより精力的によく頑張った、という印象。同王座を懸けた再戦もブングの判定勝ち。)
③ケネディ・マッキニー 8R KO ジョン・ロウィー
(WBU世界J・フェザー級王座決定戦、1995年)
(ダウンシーン)
8R:左フックで2度、ロウィーがダウン
(感想:マッキニーがタイトル獲得。「WBU」なる団体のJ・フェザー級王座。マッキニーはWBUの4位にランクされている。ロウィーはイギリスの選手でこれまで全勝。IBOのJ・フェザー級王座を獲得している。白人のロウィー。気が強そうな顔立ち。ガードを上げてジャブ連打、ワンツー、振りの大きい左フック。マッキニーはややふっくらした感じの体つきに見える(気のせい?)。いつものように左ジャブ、右ストレート。マッキニーのジャブにロウィーが荒々しいパンチで反撃する。次第に攻める勢いが落ちてきたロウィー。マッキニーがジャブ、右ストレート、左フックをカウンターでヒットさせる。6R終了後のパンチでマッキニーに客席からブーイング。7R、ロウィーがヘディング(やっぱり気が強い)。8R、左フックがカウンターとなってロウィーがダウン。立ったがかなり足に来ており、ロープ際での左フックで二度目のダウン。倒れると同時にレフェリーは試合を止めた。パンチの正確さでマッキニーが勝利。ロウィーはスタミナが続かなかったようだ。この「WBU」という団体を「世界王者認定団体」と認めてよいものかどうか? 「世界ランキング」があって実力者同士で競い合っているのであればWBCやIBFと変わらないではないか、という気もする。後、ロウィーはエリック・モラレスのWBC世界J・フェザー級王座に挑戦して敗北している。)
エデル・ヘロニモ戦、シュガー・ベビー・ロハス戦、ポール・バンキ戦、ウェルカム・ニシタ戦(初戦)
マルコ・アントニオ・バレラ戦、ネストール・ロペス戦、ジュニア・ジョーンズ戦、ルイシト・エスピノサ戦
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