IBF・WBO世界J・フェザー級王者。正確なジャブ、右ストレートが武器。実力者相手に世界王座防衛戦。ルディ・サバラ戦、ヘスス・サルード戦、ホセ・リンコネス戦を紹介します。
ケネディ・マッキニー(アメリカ)
身長170cm:オーソドックス(右構え)
①ケネディ・マッキニー 3R KO ルディ・サバラ
(IBF世界J・フェザー級タイトル戦、1993年)
(ダウンシーン)
3R:右ストレートで3度、サバラがダウン
(感想:マッキニーがタイトル防衛。全勝のリチャード・デュランを3-0の判定で下して初防衛に成功したマッキニー。次の防衛戦の相手も強敵。挑戦者サバラは期待の新鋭。好戦的な試合ぶりでこれまで北米J・フェザー級タイトル、全米J・フェザー級タイトルを獲得。「ハワイアンパンチ」ヘスス・サルードには敗れたが、元WBC王者でハードヒッターのペドロ・デシマを破っている。左フックが得意なハードパンチャーのサバラ。左ジャブと左フックで前に出る。マッキニーは相手の攻撃をかわしながら左ジャブ、右ストレート、右フック。3R、右ストレートでサバラが三度ダウン、KO。マッキニーが相手のガードの隙間を貫く右パンチで豪快に勝利。サバラはいつものような戦い方だったように見えたが、マッキニーがパワーとスピードのある正確なジャブ、ストレートで圧勝した。)
②ケネディ・マッキニー 12R 判定 ヘスス・サルード
(IBF世界J・フェザー級タイトル戦、1993年)
(感想:マッキニーがタイトル防衛。強打者サルードは元WBA王者でIBF1位。ガードを上げて前進。力強いジャブ、右ストレート、左フック、とパワーのあるところを見せる。マッキニーは開始からジャブが多い。パワフルなストレート、フックをヒットさせるサルード。マッキニーはコンビネーション、相手の隙を突くパンチで応戦するが、サルードはタフでブロックも固い。次第に単調な動きになっていくサルード。良いワンツーを打つが、一発狙いの戦い方で試合の主導権を握ることができない。そんなサルードにマッキニーは右カウンター、右ストレートからの左フックといったコンビネーションを決める。判定は3-0。時折打たれながらもマッキニーがディフェンス、手数(特にジャブ、カウンター)で競り勝った。サルードはタフで危険な選手。一緒になって打ち合ってはいけないタイプ。マッキニーは巧く相手をさばいた。)
③ケネディ・マッキニー 5R KO ホセ・リンコネス
(IBF世界J・フェザー級タイトル戦、1994年)
(ダウンシーン)
5R:右ストレートでリンコネスがダウン
(感想:マッキニーがタイトル防衛。これが四度目の防衛戦となるマッキニー。挑戦者リンコネスはベネズエラの選手。タイトルを獲得したことはないが、IBFの7位にランクされている。左のガードを下げた構えで距離を取り、意表を突くようなタイミングで右ストレート、フックを思い切りよく打っていく。マッキニーは定評のあるジャブ、右ストレートで相手を追う。4Rには右ストレート、左フックで力強い攻めを見せたリンコネスだが、5Rにロープ際で左フックからの右ストレートを食ってダウン。そのままカウントアウトされた。マッキニーが重く正確なワンツー、左フックで快勝。相手を追い詰める連打が見事だった。後、リンコネスはブランクを作った後にカムバックしたが敗北。それが最後の試合となった。)
エデル・ヘロニモ戦、シュガー・ベビー・ロハス戦、ポール・バンキ戦、ウェルカム・ニシタ戦(初戦)
ウェルカム・ニシタ戦(再戦)、ブヤニ・ブング戦、ジョン・ロウィー戦
マルコ・アントニオ・バレラ戦、ネストール・ロペス戦、ジュニア・ジョーンズ戦、ルイシト・エスピノサ戦
0 件のコメント:
コメントを投稿