WBC世界J・フライ級王者。実力者を相手に世界王座防衛戦。ヘルマン・トーレス戦(初戦)、ソット・チタラダ戦(初戦)、渡嘉敷勝男戦を紹介します。
張正九(韓国)
身長161cm:オーソドックス(右構え)
①張正九 12R 判定 ヘルマン・トーレス
(WBC世界J・フライ級タイトル戦、1983年)
(ダウンシーン)
10R:左ストレート、右フック、左フックで3度、トーレスがダウン
(感想:張がタイトル防衛。伊波政春を2RでKOして初防衛に成功した張。これが二度目の防衛戦。トーレスはメキシカン。メキシコのJ・フライ級王座を獲得し、イラリオ・サパタが王者だった時代のWBC世界J・フライ級タイトルに挑戦、判定負け。活動拠点を日本に移して再び世界を狙う状況。張が足を使いながらガチャガチャ攻撃。トーレスは右ストレートは良いが、フックを乱打する、あまり器用ではない攻め方。しかし、フックでの打ち合いは迫力。一進一退の展開。10R、トーレスが三度のダウン。判定は3-0。張が打ち合いの時に細かく当てるテクニックで勝利。トーレスはパンチの正確さに欠けていたのが残念。)
②張正九 12R 判定 ソット・チタラダ
(WBC世界J・フライ級タイトル戦、1984年)
(感想:張がタイトル防衛。キレイなジャブ、ストレートを力強く飛ばすソット。張は前に出て右フックを当てようと狙う。ともにディフェンスができ、打たれ強い。10R、レフェリーが突然足を痛めて試合が中断するハプニング(「ボクシングマガジン1984年5月号」によると足を「ねんざ」したらしい)。互いに譲らず、どちらかが一方を圧倒するということもなく12R終了。判定で張。ソットが負けた、というより、張が少し多めにパンチ(特に右フック)を当てた、という感じの内容。終盤には優勢になるシーンも見せたソット。後、WBC世界フライ級王者になって張と再戦。)
③張正九 9R TKO 渡嘉敷勝男
(WBC世界J・フライ級タイトル戦、1984年)
(感想:張がタイトル防衛。元WBA王者の渡嘉敷との防衛戦。1Rから打ち合い。張がフック攻撃。渡嘉敷は得意のジャブを使ったアウトボクシングではなく接近戦を挑む。7R、連打を食って後退する渡嘉敷。9R、左フックでフラついた渡嘉敷が連打を浴びてストップ。ダウンシーンは無かったが、激しい打撃戦だった。本来ならフットワークとジャブで距離を取って、回転の速い連打をまとめるのが渡嘉敷のボクシング。タフな張と真っ向から打ち合ったのはなぜだろう? 渡嘉敷はこれがラストファイトとなった。)
アマド・ウルスア戦、イラリオ・サパタ戦(初戦・再戦)
倉持正戦、ヘルマン・トーレス戦(再戦)、フランシスコ・モンティエル戦(初戦)
ヘルマン・トーレス戦(三戦目)、フランシスコ・モンティエル戦(再戦)、大橋秀行戦(初戦)、エフレン・ピント戦
アグスチン・ガルシア戦、イシドロ・ペレス戦、大橋秀行戦(再戦)
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