2024年7月2日火曜日

「強打の三男」ジェリー・ペニャロサ③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

WBC世界J・バンタム級、WBO世界バンタム級王者。WBCインター王座戦&WBC世界王座戦。ポーン・シンモロコット戦、山口圭司戦、徳山昌守戦(初戦)を紹介します。

ジェリー・ペニャロサ(フィリピン)

身長163cm:サウスポー


ジェリー・ペニャロサ 6R TKO ポーン・シンモロコット

(WBCスーパーフライ級インター王座決定戦、2000年)

「強打の三男」ジェリー・ペニャロサ③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:ペニャロサがタイトル獲得。曺仁柱との再戦に敗れたペニャロサ(39勝(26KO)3敗2分)が再起戦。ポーンはタイ人。デビューから全勝で曺仁柱のWBC世界スーパーフライ級王座に挑戦したが、KO負け。徳山昌守との東洋太平洋王座戦(スーパーフライ級)、タイ王座戦(バンタム級)にも敗北。王座には縁がない状況。フィリピン・パラニャケでの一戦。この試合のペニャロサは手数が多い。ジャブで先手を取り、ワンツー、左右フックボディ打ちからの左ストレートといったコンビネーション。ポーンは相手のパワーを警戒して慎重姿勢。距離を取ってジャブ、ワンツーからの左フックなどで応戦。5R、ペニャロサの左ストレートが連続ヒット。右マブタを負傷したポーンがドクターチェック。6R、ポーンのキズが悪化して試合終了。ペニャロサが良い勝ち方。一発一発にパワーを込めるのは相変わらずだったが、手数、コンビネーション。これが本来のペニャロサなのだろう。ポーンは悪い選手ではないが、普通。ディフェンスもできるペニャロサには及ばなかった。その後もポーンはリングに上がり続けたが、王座戦は無し。ラストファイトは日本で。池原信遂に判定負けだった。)


ジェリー・ペニャロサ 1R TKO 山口圭司

(WBCスーパーフライ級インタータイトル戦、2001年)

「強打の三男」ジェリー・ペニャロサ③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

1R:左フックで山口がダウン

(感想:ペニャロサがタイトル防衛。ラタナチャイ・ソーウォラピン(タイ)を相手にインター王座の初防衛に成功したペニャロサ(6RでのKO。ラタナチャイとは後に再戦)。二度目の防衛戦(2001年初試合、5月)。挑戦者の山口(29勝(11KO)6敗1分)は元WBA世界J・フライ級王者。KO負けで王座陥落後はホセ・ボニージャのWBA世界フライ級王座に挑戦してTKO負け、曺仁柱のWBC世界S・フライ級王座に挑戦して判定負け。直前の試合はKO負け。元々、打たれ弱さがあるうえにピークを過ぎている。フィリピンのケソン・シティでの一戦(共に27歳)。ナジーム・ハメドのファンだという山口。ヒョウ柄のトランクスで、ベルトラインには「PRINCE(ハメドのニックネーム)」。共にサウスポーであるが、タイプが違う。ファイターのペニャロサ、ボクサータイプの山口。互いにジャブ。フットワークの山口をペニャロサが左ストレートで追う。左フックで山口がダウン。立ったが、右フック、左ストレートを打ち込まれたところでセコンドからタオル投入。ペニャロサが強打で圧勝。山口は早めのタオル投入に困惑している様子だったが、強いパンチを食っていた。元々コンディションが良くなかったのではないか? セコンド陣は山口が危険な状態になったらすぐに棄権するつもりだったのだろう。再起戦もTKO負けで引退。)

 

徳山昌守 12R 判定 ジェリー・ペニャロサ

(WBC世界スーパーフライ級タイトル戦、2001年)

「強打の三男」ジェリー・ペニャロサ③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:徳山がタイトル防衛。王座奪回を目指すペニャロサ(WBC1位)。曺仁柱を破った徳山に挑戦。これまで24勝(6KO)2敗1分の徳山はこれが三度目の防衛戦。横浜アリーナでの一戦(テレ朝での放送。TV実況席に大橋秀行、川島郭志、プロレスラーの武藤敬司。リングサイドではファイティング原田、米倉健司など)。レフェリーはラリー・オコーネル。徳山がジャブ、右ストレート。ペニャロサはワンツー、右フック。互いにディフェンスしながらストレート狙い。残念なことにペニャロサは曺仁柱戦の時のように力んで手数が少な目。徳山が足で距離を取りながらジャブで先手を取り、ワンツーからの左フックといった手数。ただし、共にクリーンヒットは少な目。5R、徳山の右カウンターがヒット。9R、バッティングで出血したペニャロサがドクターチェック。11Rにはプロレスばりの出血でペニャロサが再びドクターチェック。12R、互いのストレートがヒット。12R終了。判定は小差の3-0。ペニャロサが惜しい敗北。後手に回って相手にポイントを取られるパターン。ポーン・シンモロコット戦ではジャブで先手を取り、コンビネーションを出すなど手数を意識した試合をしていたが、徳山戦ではパワーに頼って空転。勝てる試合を落とした印象。徳山はそれほどパワーがあるタイプではないが、巧く相手の攻撃をかわした。後、両者は世界王座を懸けて再戦。)

ジェリー・ペニャロサ①

イポリト・サウセド戦、趙英柱戦、ホルヘ・ルナ・サラテ戦

ジェリー・ペニャロサ②

曺仁柱戦(初戦・再戦)、ラモン・ウルタド戦

ジェリー・ペニャロサ④

ジョエル・アビラ戦、オスカー・アンドラーデ戦、田中聖二戦、徳山昌守戦(再戦)

ジェリー・ペニャロサ⑤

トマス・ロハス戦、マウリシオ・マルチネス戦、ラタナチャイ・ソーウォラピン戦(再戦)、ファン・マヌエル・ロペス戦 

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