2024年7月10日水曜日

「強打の三男」ジェリー・ペニャロサ④「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

WBC世界J・バンタム級、WBO世界バンタム級王者。ジョエル・アビラ戦、オスカー・アンドラーデ戦、田中聖二戦、徳山昌守戦(再戦)を紹介します。

ジェリー・ペニャロサ(フィリピン)

身長163cm:サウスポー


ジェリー・ペニャロサ 8R 負傷判定 ジョエル・アビラ

(WBCスーパーフライ級インタータイトル戦、2002年)

「強打の三男」ジェリー・ペニャロサ④「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:ペニャロサがタイトル防衛。徳山昌守に判定負けでWBC世界スーパーフライ級王座奪回に失敗したペニャロサ。再起戦はインター王座の三度目の防衛戦(プロ50戦目。2002年初試合、3月)。挑戦者アビラもまたフィリピン人。ウィラポン(タイ)、西岡利晃にKO負け。フィリピン王座(スーパーフライ級)獲得。WBAインターコンティネンタル王座(スーパーフライ級)はKO負けで獲得ならず。このところ二連勝でペニャロサに挑戦。フィリピン・マカティでの一戦。1R開始早々、ロープ下段に足を引っかけてコケるペニャロサ(珍しいシーン)。試合ではいつものようにパワーのある右ジャブ、左ストレート、右フック。接近戦ではワンツーからの右フック、ボディ連打など手数を出していく。アビラはパワーに押されて慎重姿勢。右ストレートで反撃しようとするが、パワーはそこそこ。そのため攻撃をブロックされてしまう。5R、6R、ペニャロサが連打。アビラはブロックするので精一杯。8R、ペニャロサのバッティングでアビラが負傷。負傷判定でペニャロサ防衛。最後は消化不良だったが、ペニャロサが押し気味で勝利。それにしてもペニャロサはバッティングが多い。攻めるときに力むせいなのかもしれない。アビラはパワーの点でペニャロサに対抗できるレベルにはなかった。その後、アビラは日本で連敗するなど負けが込むようになっていった。)


ジェリー・ペニャロサ 12R 判定 オスカー・アンドラーデ

(北米スーパーフライ級タイトル戦、2002年)

「強打の三男」ジェリー・ペニャロサ④「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:ペニャロサがタイトル獲得。これまで44勝(28KO)4敗2分のWBCインター王者ペニャロサ(30歳)。アメリカで北米王座に挑戦。王者アンドラーデ(27歳)はメキシカン。ニックネームは「Pajarito(パハリート)」(「小鳥」を意味するらしい。転じて「かわいい」「か弱い」の意味があるとか)。28勝(16KO)21敗1分。デビューから二連続KO負けするなど勝ったり負けたりで、いわゆる「エリート」ではない。アレックス・サンチェスとWBO世界ストロー級王座を争ってTKO負け。ラタナポン・ソーウォラピンのIBF世界ストロー級王座に挑戦してKO負け。北米J・フライ級王座を獲得して連続防衛。メルチョル・コブ・カストロ、マイケル・カルバハルに敗北。WBU王座戦(フライ級)に判定負け。どうやら減量苦から解放されてパワーが付いたらしく、NABA王座(フライ級)獲得、北米スーパーフライ級王座獲得。ペニャロサ戦は二度目の防衛戦となる。カリフォルニア州オーロビルでの一戦。ヒゲを生やして精悍な顔つきのアンドラーデ。しかも赤のトランクスで、名王者ウィルフレド・バスケスに似た雰囲気。ペニャロサのセコンドにはかつてのライト級選手フレディ・ローチが付く。ゴング。左右の構えは違うが、共にディフェンスしながらリズミカルな動きでジャブ、ストレート。アンドラーデは右パンチに自信。右ストレートにキレとパワーがあり、右フックでボディを叩く。ペニャロサはブロック&隙を突くパンチ。4R、ペニャロサがパワフルなワンツー、右フック。アンドラーデは右フックで応戦。全般的にペニャロサがワンツー&ディフェンスでポイント上、優勢。8R、バッティングでペニャロサが流血。その後もペニャロサがワンツー&ディフェンスで12R終了。アンドラーデは両手を上げて自身の勝利をアピールするが、判定は3-0。ペニャロサがディフェンスで勝利。共に実戦で鍛えた強さがあったが、ペニャロサはしっかりブロック。パワーでも上だった。その後もアンドラーデは多くの試合。WBOの地域王座(バンタム級)を獲得したり、強打者ノニト・ドネア相手に負けたが判定まで粘ったり。世界王者にはなれなかったが、多くの地域王座戦に出場した。)


ジェリー・ペニャロサ 8R TKO 田中聖二

(WBCスーパーフライ級インタータイトル戦、2002年)

「強打の三男」ジェリー・ペニャロサ④「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:ペニャロサがタイトル防衛。四度目の防衛戦。挑戦者の田中は鳥取県出身。これが初のタイトル戦。ハワイ・ホノルルでの一戦。共にサウスポー。足で距離を取る田中。右ジャブ、ワンツー、左カウンター、右フック。ペニャロサはブロックしながら前進し、左ストレート、右フック。速いパンチを使う田中。しかし、ペニャロサのパンチには速さに加えて伸びがあり、ジャブを正確に当てる。5R、田中の左フックがカウンターでヒット。その後、ペニャロサが右フックでボディ攻め。田中はシャープなワンツー連打。7R終了でレフェリーストップ。映像ではなぜストップされたのかよくわからなかった。田中自身はマウスピースを入れて8R開始のゴングに応じようとしていたが。ペニャロサがディフェンスと正確なジャブで勝利。パワーで上だった。田中はシャープな連打、左カウンターなどに良さ。ただ、ペニャロサのガードを崩せるようなパワーではなかった印象。その後、田中は判定で日本スーパーフライ級王座獲得。しかし、初防衛戦で名城信男にTKO負け。控え室で意識を失い、数日後に死去(2005年4月)。)


徳山昌守 12R 判定 ジェリー・ペニャロサ

(WBC世界スーパーフライ級タイトル戦、2002年)

「強打の三男」ジェリー・ペニャロサ④「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:徳山がタイトル防衛。王座奪回を目指すペニャロサ(WBC1位)が徳山と再戦(2002年最後の試合、12月)。初戦は手数で徳山。ペニャロサはパワーでは勝っていたが、後手に回って僅差の判定負け。王座奪回は戦法次第、といったところ。徳山はこれまで27勝(8KO)2敗1分。初戦後、二度の防衛。この再戦は六度目の防衛戦となる。大阪での一戦(会場ではTVゲストとして辰吉丈一郎が観戦)。徳山が忙しいボクシング。足で距離を取ってディフェンスしながらジャブ、右ストレート、左フック。打ち終わった後はまた距離を取り、接近戦での打ち合いを避ける。ペニャロサはどこに行っても同じ。強打で前進。3R、攻めるペニャロサだが、バッティングで出血(プロレスばりに流血するのがパターンになってしまった)。その後もジャブ、右カウンターの徳山、接近して左ストレート、右フックボディ打ちのペニャロサ。12R終了。判定は極めて僅差の2-1(二人のジャッジは1ポイント差で割れた)。ペニャロサはよく攻めたが、徳山がアウトボクシング。強打者ペニャロサとの打ち合いを避けたのは賢明なことだと思うが、エキサイティングな試合ぶりではなかった。その後の二人。ペニャロサはブランク。徳山は八度目の防衛成功。KO負けで王座を失ったが、奪回して初防衛。世界王者のまま引退した。)

ジェリー・ペニャロサ①

イポリト・サウセド戦、趙英柱戦、ホルヘ・ルナ・サラテ戦

ジェリー・ペニャロサ②

曺仁柱戦(初戦・再戦)、ラモン・ウルタド戦

ジェリー・ペニャロサ③

ポーン・シンモロコット戦、山口圭司戦、徳山昌守戦(初戦)

ジェリー・ペニャロサ⑤

トマス・ロハス戦、マウリシオ・マルチネス戦、ラタナチャイ・ソーウォラピン戦(再戦)、ファン・マヌエル・ロペス戦 

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