2024年1月23日火曜日

「ダイナマイト」ダニー・ロメロ③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

IBF世界フライ級、J・バンタム級王者。S・バンタム級に挑戦。アダリル・ジョンソン戦、ホルヘ・ムニョス戦ほかを紹介します。

ダニー・ロメロ(アメリカ)

身長165cm:オーソドックス(右構え)

ダニー・ロメロ 5R TKO アダリル・ジョンソン

(S・バンタム級戦、2000年)

「ダイナマイト」ダニー・ロメロ③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:ブヤニ・ブングのIBF世界J・フェザー級王座に挑戦して敗北したロメロ。その後、連勝。これまで37勝(32KO)3敗1分。年齢はまだ25歳。ジョンソン(22歳)はオハイオ州出身の黒人。デビューから連勝だったが、強豪イスラエル・バスケスに判定負け、初黒星。ヘスス・チャベスとの北米王座戦(スーパーフェザー級)にTKO負け。直前の試合では判定負け。勢いが無い状況でロメロと対戦。ラスベガスでの一戦。身体がゴツくなったロメロ。パンチにも重さが。右ストレート、左ボディ打ちにパワー。ジョンソンはなかなか面白い選手。スリムなボクサータイプ。ガードを上げてジャブ。パンチは軽いが、回転が実に速い。2Rには面白いトリッキーな動き。サウスポーにチェンジしたりする。しかしながら、接近戦ではロメロがパワーで優勢。特に左ボディ打ちが効果的。5R、仕上げにかかるロメロ。パンチを正確に当て、ロープ際で連打してレフェリーストップ。パワーでロメロが勝利。ジョンソンは思い切った打ち方の右フックなどが良かったが、全体的に受け身だった。その後、ジョンソンは勝ったり負けたりの後、連敗してキャリアを終えた。)


ダニー・ロメロ 12R 判定 ホルヘ・ムニョス

(NABOスーパーバンタム級王座決定戦、2000年)

「ダイナマイト」ダニー・ロメロ③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:ロメロがタイトル獲得。世界王座返り咲きを目指すロメロが重要な試合。勝てばWBO王座戦への道が開ける。ムニョスはメキシコ王座戦(S・バンタム級)、NABA王座戦(バンタム級)、オスカー・ラリオス戦に敗れている中堅どころ。ニューメキシコ州ラスクルーセスでの一戦(ジョニー・タピアのWBO世界バンタム級王座戦のアンダーカード)。いつものようにジャブを連打して前進するロメロ。相手のガードの隙を突いて右パンチをヒットさせ、左ボディ打ちには相変わらず威力がある。ムニョスはガードを上げて左ボディ打ちを使うが、左を出すときに隙がある。攻める姿勢、パワーでロメロ優勢。しかし、ムニョスは粘り強さがあり、左ボディ打ちを交えたコンビネーションで打ち返す。最終ラウンドも打ち合って試合終了。観客がスタンディングオベーション。判定は大差の3-0。攻めの姿勢でロメロがポイントを積み重ねて勝利。ムニョスはよく頑張ったが、パワー不足だったか。その後も負けが多く、王座には縁が無かった。)

   

ラタナチャイ・ソーウォラピン 10R 判定 ダニー・ロメロ

(スーパーバンタム級戦、2001年)

「ダイナマイト」ダニー・ロメロ③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:NABO王座を返上したロメロがノンタイトル戦。前回の試合から間隔が空いてしまったが、コンディションの方はどうか? これまで39勝(28KO)5敗のラタナチャイ(タイ)は「兄弟ボクサー」(兄はIBF世界ストロー級王者になったラタナポン・ソーウォラピン)。IBFのインターコンティネンタル王座、WBOのアジア王座(いずれもS・フライ級)を獲得しているが、マーク・ジョンソンと空位のIBF世界S・フライ級王座を争った試合では判定負けに終わっている。ニューヨーク「マジソン・スクエア・ガーデン」での一戦(「バーナード・ホプキンス vs. フェリックス・トリニダード」の大一番、リカルド・ロペスのIBF世界J・フライ級王座戦が行われた興行。会場ではロベルト・デュランが観戦)。サウスポーのラタナチャイ。距離を取って速い右ジャブ、左カウンター。ワンツーからの右ボディなどにパワーとキレがある。ロメロは相手がサウスポーでも同じ。ジャブを使いながら接近してフック。左フックが当たる。3R、バッティングでラタナチャイが左マブタをカット。ロメロも左マブタをカットして6Rにドクターチェック。互いにディフェンス。攻めるロメロ、カウンターのラタナチャイ。10R終了。ラタナチャイは勝ちを確信している。判定は2-0。終始受け身の姿勢だったラタナチャイがジャブ、カウンターで勝利。積極さに欠け、あまり良い戦い方だったとは思わないがジャッジに支持された。ロメロは残念。最後まで前進したが、ディフェンスされてしまった。その後、二人にはちょっとした因縁。ロメロはクルス・カルバハルのWBO世界バンタム級王座に挑戦してTKO負け。ラタナチャイはカルバハルから判定で同王座奪取。明暗を分けた。その後、ロメロは決定戦に勝利してマイナー団体IBAのS・バンタム級王者になったが、メジャー団体の王座に返り咲くことはできなかった。パワーはあったが、力むクセがあったのが惜しい。)

ウーゴ・トーレス戦、マルコス・バチェコ戦、ドミンゴ・ソーサ戦

アンドレス・カサレス戦、イポリト・サウセド戦、ブヤニ・ブング戦

0 件のコメント:

コメントを投稿