2024年1月22日月曜日

「ダイナマイト」ダニー・ロメロ②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

IBF世界フライ級、J・バンタム級王者。二階級制覇&厳しい挑戦。イポリト・サウセド戦、ブヤニ・ブング戦ほかを紹介します。

ダニー・ロメロ(アメリカ)

身長165cm:オーソドックス(右構え)

ダニー・ロメロ 1R KO アンドレス・カサレス

(バンタム級戦、1994年)

「ダイナマイト」ダニー・ロメロ②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

1R:左ボディフックでカサレスがダウン

(感想:世界を目指すロメロ。これまで21連勝(19KO)。カサレスはメキシカン。勝ったり負けたりの選手で、このところ連敗中。直前の試合ではウェイン・マックローにKO負け。ロメロの地元ニューメキシコ州アルバカーキでの一戦。パワーを込めたジャブを正確に当てるロメロ。カサレスは距離を取りながら右ストレート、左フック。接近するロメロ。左フックからの左ボディでカサレスがダウン。うつぶせのまま10カウント。ロメロが圧勝。カサレスはジャブを使わないタイプ。接近されてあっけなく沈んだ。その後、カサレスはマイケル・カルバハルらを相手に全敗でキャリアを終えた。)


その後のロメロ

フランシスコ・テヘドール(コロンビア)からダウンを奪ってIBF世界フライ級王座獲得。パワーで勝利したが、KOできず。ミゲル・マルチネス相手に初防衛に成功。しかし、その次の試合(ウィリー・サラサール戦)でTKO負け、初黒星。どうやら体重維持がキツかったらしく、IBF王座返上。ハロルド・グレイ(コロンビア)を2Rで仕留めて IBF世界J・バンタム級王座獲得、二階級制覇。イポリト・サウセドと初防衛戦を行うことに。


ダニー・ロメロ 12R TKO イポリト・サウセド

(IBF世界J・バンタム級タイトル戦、1996年)

「ダイナマイト」ダニー・ロメロ②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

3R:右アッパーでサウセドがダウン

11R:左フックでサウセドがダウン

12R:ワンツー、右フックで2度、サウセドがダウン

(感想:ロメロがタイトル初防衛。これまで28勝(25KO)1敗のロメロ(22歳)。挑戦者サウセド(28歳)はメキシカンで12勝(4KO)2敗1分。詳細は不明だが、1985年にデビュー後、数年間のブランクがある。そのため試合数は少な目。北米王座(J・バンタム)を獲得して、この世界挑戦のチャンスを得た。カリフォルニア州インディオでの一戦。パワーのロメロ。ジャブで前進し、ボディ打ち。「右アッパー、左フック、右フック」のコンビネーションがパワフル。サウセドもコンビネーション。ワンツーからの左フック、ロメロに対抗して右アッパー。3R、右アッパーでサウセドがダウン。しかし、これで吹っ切れたか、サウセドが反撃。4Rに連打で攻め、その後もクロス気味の右など手数を出していく。ジャブで先手を取るロメロ。スタミナは十分。サウセドはペースダウンし、11Rに左フックでダウン。最終12Rにはワンツー、右フックで二度のダウン。立ったが、レフェリーストップ。ロメロがパワー&スタミナで勝利。サウセドは良いパンチを持っていたがパワーで及ばず、相手の勢いに付いていけなかった。その後もサウセドはリングに上がったが、ジェリー・ペニャロサに敗北。)

   

その後のロメロ

ジャジ・シバリ(南アフリカ)を相手に王座防衛。しかし、WBO王者ジョニー・タピアとの王座統一戦に敗北。再起後、連勝でブヤニ・ブングに挑戦。


ブヤニ・ブング 12R 判定 ダニー・ロメロ

(IBF世界J・フェザー級タイトル戦、1998年)

「ダイナマイト」ダニー・ロメロ②「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:ブングがタイトル防衛。バンタム級を飛ばして三階級制覇を狙うロメロ。王者ブングは南アフリカの黒人。ケネディ・マッキニーから王座奪取(1994年)。以来、マッキニーとの再戦に勝利するなど連続防衛中。アトランチックシティ「コンベンション・センター」での一戦(「ナジーム・ハメド vs. ウェイン・マックロー」「マルコ・アントニオ・バレラ vs. リッチー・ウェントン」などが行われた軽量級イベント)。小柄なブング(身長166cm)。ロメロとの体格差はあまり感じられない。ダッキングしながらテンポ良くキレのあるワンツー、接近してフック、アッパー。ロメロはパワーを込めてワンツー、左ボディ打ち。互いにディフェンス。パワーで勝負するロメロだが、ブングが当てる巧さと手数で優勢か? 12R、ブングの速いワンツーがヒット。12R終了。共に両手を上げて自身の勝利をアピール。判定は僅差の2-0。互いにディフェンスで決定打を許さなかった試合。映像ではブングが手数で勝ったように見えたが、ロメロにはパワーがあったらしく接近した判定となった。その後、ブングは防衛に成功後、ナジーム・ハメドのWBO世界フェザー級王座に挑戦。これにKO負け。同国人のレーロホノロ・レドワバには判定負け。IBOフェザー級王座獲得。ブランクを作りながらもタイトル戦で活躍し続けた。)

ウーゴ・トーレス戦、マルコス・バチェコ戦、ドミンゴ・ソーサ戦

アダリル・ジョンソン戦、ホルヘ・ムニョス戦、ラタナチャイ・ソーウォラピン戦 

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