2024年1月21日日曜日

「ダイナマイト」ダニー・ロメロ①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

IBF世界フライ級、J・バンタム級王者。世界王者になる前の試合。ウーゴ・トーレス戦、ドミンゴ・ソーサ戦ほかを紹介します。

ダニー・ロメロ(アメリカ)

身長165cm:オーソドックス(右構え)

ダニー・ロメロ 6R KO ウーゴ・トーレス

(北米フライ級タイトル戦、1994年)

「ダイナマイト」ダニー・ロメロ①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

5R:左ストレートでロメロがダウン

6R:ワンツーでトーレスがダウン

(感想:ロメロがタイトル初防衛。ニューメキシコ州アルバカーキ出身のロメロ。子供の頃からボクシングに親しみ、アマチュアで優秀な成績。アマ時代からプロ指向の戦いぶりだったらしく、プロでも好戦的なスタイル。ボブ・アラムのトップランク社と契約。ニックネームは「ダイナマイト」。セコンドには父が付き、これまで全勝。ニューメキシコ州王座(J・バンタム級)を獲得後、決定戦で北米フライ級王座獲得。トーレスと初防衛戦。トーレスはメキシカン。デビューから連勝。判定で初黒星。メキシコ王座(フライ級)、WBC米大陸王座(J・フライ級)を獲得したが、このところミゲル・マルチネス(後、ロメロと世界王座を懸けて対戦)、アレハンドロ・モンティエル(後、マーク・ジョンソンのIBF世界フライ級王座に挑戦、判定負け)相手に二連敗。ラスベガス「MGM Grand」での一戦。ガードを固めてジャブ連打、右ストレートのロメロ。左フックの打ち方が良い。ただ、力むクセがあり、動きがやや固め。トーレスは相手と距離を取って右ストレート、左アッパー。器用さはあるがパンチが細かく、パワーはそこそこ。攻めるロメロ、応戦するトーレス。トーレスには当てる巧さがあり、ロメロが細かいパンチを食う。5R、左ストレートがボディに入り、ロメロがバランスを崩してダウン。6R、右ストレートが効いたトーレス。ワンツーでダウン。立てず、KO。ロメロが逆転勝利。しかし、パワーはあるが、力みすぎ。打ち終わった後などに隙がある。トーレスは軽い。試合を支配するような動き、攻めではなかった。その後、トーレスは二連敗して引退。)


ダニー・ロメロ 7R TKO マルコス・バチェコ

(北米J・バンタム級王座決定戦、1994年)

「ダイナマイト」ダニー・ロメロ①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:ロメロがタイトル獲得。これまで19連勝(17KO)のロメロ。階級を上げて勝負。24勝(18KO)9敗2分のバチェコはメキシカン。デビューから連勝だったが、初黒星後は連敗したり。マイケル・カルバハルのIBF世界J・フライ級王座に挑戦して判定負け。エリック・グリフィンに勝利して北米王座(J・フライ級)を獲得したが、再戦に敗れて王座陥落。直前の試合ではアレハンドロ・モンティエルとWBC米大陸王座(フライ級)を争ってKO負けしている。アルバカーキでの一戦。サウスポーのバチェコ。右ジャブ、左ストレート、フック。リズミカルな動きだが、細かいパンチ。パワーがあまり感じられず、試合の主導権を取るような動きではない。ロメロはパターンを確立している。ジャブ、ストレートで前進し、接近戦でボディ打ち。6R、ロメロが連打からのボディ打ち。このラウンド終了後、バチェコは棄権。ロメロが攻めの姿勢で勝利。ただ、バチェコはパンチが軽く、ロメロにとっては倒される危険が少ない試合だった。その後、バチェコはマーク・ジョンソンらを相手に全敗でキャリア終了。)


ダニー・ロメロ 1R TKO ドミンゴ・ソーサ

(北米J・バンタム級タイトル戦、1994年)

「ダイナマイト」ダニー・ロメロ①「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

1R:右フックでソーサがダウン

(感想:ロメロがタイトル防衛。WBC4位のロメロ。12位のソーサ(ドミニカ)と防衛戦。ソーサはスリムな身体。デビューから連勝だったが、ウンベルト・ゴンザレス、マイケル・カルバハルの世界J・フライ級王座に挑戦して敗北。直前の試合ではJ・フライ級のメルチョル・コブ・カストロに判定負け。J・バンタム級で通じる選手ではない。ラスベガス「MGM Grand」での一戦。距離を取ってジャブ、右ストレートのソーサ。パンチは速いが、軽い。ロメロが前進。右フックをヒットさせ、さらにフック連打。右フックでソーサがダウン。立ったが、レフェリーストップ。あっけなく終わった試合。ロメロのフックは手首のスナップを効かせた良いパンチ。ソーサはパワー不足だった。後、ソーサは日本で川島郭志のWBC世界J・バンタム級王座に挑戦して2RでTKO負け(「勝てる相手」として選ばれたようだ)。それが最後の試合となった。) 

アンドレス・カサレス戦、イポリト・サウセド戦、ブヤニ・ブング戦

アダリル・ジョンソン戦、ホルヘ・ムニョス戦、ラタナチャイ・ソーウォラピン戦 

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