2023年2月4日土曜日

「メキシコの小さな巨人」ウンベルト・ゴンザレス③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

WBC・IBF世界J・フライ級王者。アルマンド・ディアス戦、ファン・ドミンゴ・コルドバ戦、ヘスス・スニガ戦を紹介します。「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

ウンベルト・ゴンザレス(メキシコ)

身長155cm:スイッチヒッター(両構え)

ウンベルト・ゴンザレス 4R TKO アルマンド・ディアス

(J・フライ級戦、1994年)

「メキシコの小さな巨人」ウンベルト・ゴンザレス③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

3R:右ボディフックでディアスがダウン

(感想:世界王者ゴンザレスがノンタイトル戦でディアスと再戦(初戦もノンタイトル戦でゴンザレスが判定勝ち)。ディアスは中堅どころのメキシカン。負けが多いが、ゴンザレスと世界王座を懸けて戦ったメルチョル・コブ・カストロ、後の世界王者アルフレド・コティ、マーク・ジョンソンらと戦って判定まで行っているタフガイ。カリフォルニア「グレート・ウェスタン・フォーラム」での一戦。共に小柄なサウスポーで、右ジャブを使う。離れた距離ではゴンザレスが当てる巧さを見せ、接近戦では共に力強いフック。3R、ディアスが鼻のあたりをドクターチェック。その後、右ボディフックでディアスがダウン。ゴングに救われたが、3R終了後に棄権。ゴンザレスが頑丈なコブシで勝利。ボディ打ちも良かった。ディアスはその後も負けが多いキャリア。それでも多くの試合をこなした。)


ウンベルト・ゴンザレス 8R TKO ファン・ドミンゴ・コルドバ

(WBC・IBF世界J・フライ級タイトル戦、1994年)

「メキシコの小さな巨人」ウンベルト・ゴンザレス③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(感想:ゴンザレスがタイトル防衛。これまで39勝(27KO)2敗のゴンザレス。統一王座の初防衛戦。相手はアルゼンチンのコルドバ。16勝(11KO)1敗1分。WBCのインター王座(J・フライ級)を獲得しているが、これまでの試合は全て地元。ネバダ州でどんな試合を見せるか? 共にリズミカルな動きからジャブ。右ストレート、左右フックがパワフルなコルドバ。ゴンザレスは左ストレート、ボディ連打。思い切ったパンチにパワーとキレがあるコルドバだが、ゴンザレスは巧くディフェンス。左目が腫れていくコルドバ。7R終了で棄権。ゴンザレスが正確なパンチで勝利。なかなか強かったコルドバ。後、WBO王座(J・フライ級)獲得。)


ウンベルト・ゴンザレス 5R KO ヘスス・スニガ

(WBC・IBF世界J・フライ級タイトル戦、1995年)

「メキシコの小さな巨人」ウンベルト・ゴンザレス③「世界チャンピオン列伝:ボクシングブログ」

(ダウンシーン)

5R:右フックでスニガがダウン

(感想:ゴンザレスがタイトル防衛。マイケル・カルバハルとの第三戦に判定勝ちして二度目の防衛に成功したゴンザレス。三度目の相手はコロンビアのスニガ。まだ王座を獲ったことはないが、敗北は一つだけ。戦績は悪くはない。ただし、これまでの試合は全て地元。アメリカで行われた一戦。共にサウスポー。ゴンザレスがフットワーク&ジャブ。スニガは平均的なサウスポー。右ジャブ、左ストレート、右フック。動きに乏しく、真っ直ぐな姿勢のスニガはディフェンスに難があり、1Rからワンツー、右フックを食う。接近戦では互いにフック。スニガのパンチも当たるがゴンザレスはディフェンス。5R、攻めるゴンザレス。右フックでスニガがダウン。立てず、KO。スニガは頭の位置が変わらない姿勢だったため、狙い打ちされてしまった。快勝のゴンザレス。しかし、次の防衛戦でタイのサマン・ソーチャトロンにKO負け、王座陥落。それが最後の試合に。強打が注目されがちな選手だが、慎重にディフェンスし、当てる巧さを持つテクニシャンタイプでもあった。また、ラウンド開始前には十字を切るなど、敬虔なところもあった。身体は小さかったがアップで見るとガッチリして迫力。まさに「小さな巨人」だった。) 

ルイス・モンソテ戦、ドミンゴ・ソーサ戦

ナパ・キャットワンチャイ戦、メルチョル・コブ・カストロ戦(再戦)

0 件のコメント:

コメントを投稿